【EDHデッキ構築備忘録Vol.1】モンスター見聞家、ヴォーロ【1.5万でEDH】
どもども、たしなむ程度にEDHをしております、ゆーやと申します。
ふと思いついて、自身が作ったEDHのデッキについて、どんなことを思って作ったのかを記録に残したいなーと思いnotoを作成。
一応「どこかのだれかが見るかも知れない」というのを意識して書いていきたいと思いますが、基本は自身の備忘録なので悪しからず。
初めに~私のEDHルール~
構築を記載するにあたって、自身が作成するEDHデッキについて何個かルールがあるのでそれを記載。
■デッキ作成のルール
・デッキのコンセプトをしっかり決める
→デッキ全体でやりたいことを明確化する
・ジェネラルを活かす構成にする
→色確保のためだけにジェネラルを設定しない
・無限コンボと即死コンボは非搭載
→ソリティアではなくコミュニケーションをしたい
・1.5万円までに抑える
→詳細は後述
2つ目までは、まぁ一般的なEDHのデッキ作成思考でしょう。
3つ目は「EDHでやり取りをしたい」という思いが強いので、急に終わるようなコンボやそれに準ずるものは意図的に導入NGに。(相手に使われる分にはまぁやむなし…)
で、異色の3つ目、金額制限について。
「MTGに趣味費用のすべてはかけられんよ!」
「結局札束で殴り合うゲームならやる意味ないじゃん!」
「少しでもEDHを安く始めたい人に遊び方の1提案をとして!」
などなど、いろんな思いがあってルールを設定しています。
結果として、EDH経験者諸兄からは「これは絶対入れるべきだろ!」というようなカードがなかったり、「なんでこんなん入ってんだ?」というようなカードも出てきたりはするかと思いますが、上記のルール故ご容赦を。(それでもやっぱりおかしいだって?じゃああなたが作ればいいよニッコリ)
この辺りの自身の思いは、いつか別の記事で記載したいところ。
※初期構築時の費用が1.5万に収まるようにしており、パックでたまたま当たったりして入れ替えた分や価値変動で高騰・下落した分は考慮外になっております、ご了承を。
デッキ紹介
さて、前置きが長くなりましたが、本題のデッキ紹介に。
今回のジェネラルは「モンスター見聞家、ヴォーロ」!
能力としては以下の条件を満たすクリーチャー呪文を唱えたとき、それをコピーする能力。
・自身の場に共通のクリーチャータイプを持つカードがない
・自身の墓地に共通のクリーチャータイプを持つカードがない
「ワシの自慢の見聞録じゃよ!」みたいな感じで、ヴォーロが次々と珍しいクリーチャーを見せびらかしており、当然見聞家のプライドとして似たようなものは2回見せない…と、勝手に想像してみたり。
そんなヴォーロを主役としたデッキリストはこんな感じ↓
デッキのコンセプト
【とにかくヴォーロの効果を活用したい!】
ヴォーロの効果は「場と墓地にタイプかぶりのクリーチャーがいない」ことが発動条件、ということで「一部の例外を除き全部タイプをバラバラにしてやろう!」と構築を検討。
いやー、おかげで何日もかけてMTG検索サイトで全クリーチャータイプの検索をかける羽目に…。
当然「かぶりを避ける」「色の制限」「デッキスロット(一応クリーチャー30枚を目標に設定)」「1.5万円以内」をクリアしつつの検討はなかなかに骨が折れたが、おかげでそれぞれのカードに明確に役割を持たせられたと思っています。
そのあたり、自身の頭の中の詳細をちょっとまとめ。
■勝ち筋と弱点克服
デッキの勝ち筋は純粋なビートダウン、しかもコンボの類や行動制限を強いる内容はほとんどない、個人的にはめちゃくちゃにフェアなビートダウンデッキと認識しています。
が、悲しいことにEDHのビートダウンはとにかく除去の影響を受けやすい…耐性がないデカいクリーチャー時は軽量単体除去の餌食になるし、横並べでの物量作戦は全体除去&火力&バウンスの餌食に…やはり1vs1の3倍妨害札が飛んでくるので、クリーチャーが場に残らないことが多い印象。
ということで、このデッキ構築を考える際には「除去されたうえで場持ちやアド確保」を念頭に構成を検討。
▼死んでも場の優位を作るカードたち▼
ヴォーロはXマナの支払い数もコピーするので相性が◎。しかも「唱える」ことがトリガーのため、打消しされてもコピーが出てくる発生保障付きで、リスクを最小限に最大マナをつぎ込める。
〈ターマガント・スウォーム〉はトークン+2ドローで場持ちも後続確保も対応、〈搭載歩行機械〉は浮いたマナをさらなるバンプアップに使える上に、飛行持ちのトークンをばらまくので、「とりあえず除去する」をとがめらる。
〈オーカー・ジェリー〉〈金脈のハイドラ〉はどちらもトランプル付きで半端な受けを許さず、前者は半分のサイズでコピーが倍発生、後者は宝物を残すのでこのデッキのフィニッシャー兼継戦能力に。
〈地割れ潜み〉〈水底のクラーケン〉の海の幸コンビはローコストで徐々にでかくなる&横に広がるので放置されるとおいしい展開に。EDHは政治的面もあるので、「自分に被害が出るまではいっかぁ…」となる部分もあり、気づけばもりもり育つことがままあったり。
「これって別に単体で強いだけじゃね?」と思われるかもだが、これらのカードが「2体ずつ場に出る」ことには割と大きな意味が。
というのも、上記のカードが1体ならば「単体除去+全体除去」で対応可能で、この組み合わせのカード使用は一人のプレイヤーからでも割と飛んでくる印象。
じゃあ2体出るなら?完全に場から流すには必要なカードは「単体除去×2+全体除去」or「全体除去×2」となるはず。上記の組み合わせが一人のプレイヤーから飛んでくることは経験上では非常にまれで、よどほデッキスロットを除去に割いてないとできないはず…。
仮に対応しても、消耗したそのプレイヤーは他プレイヤーのターゲットにされやすくなるわけで、「対応するプレイヤーのうまみ」を大きく損なわせることで抑止をかけ、自身の場持ちにつながる…と考えている。
▼出たとき倍アド生物▼
出たときにドローやライフゲイン、トークン生成するカードは言わずもがなヴォーロのコピーがおいしくなる対象。
このデッキならではのカードとしては、〈ウッド・エルフ〉は最たる例。「マナ加速ならラノエルでいいのじゃない?」と思うが、いかんせん横並びデッキなので全体除去の誘発率が高く損が起きやすい…。〈ウッド・エルフ〉はコストこそある程度必要だが、出たら恒久的なマナ加速+デッキ圧縮と必ず仕事を全うしてくれるのが非常に優秀。何気にアンアップで土地出すのも良き。
〈ロード・オブ・チェンジ〉はこのデッキでも屈指の爆アド製造機。7マナと重くはあるが、6ドロー+飛行&護法6/6が2体ついてくるので、殴る準備とリソース補充を一挙に行える。
〈渦巻く空、開璃〉はレジェントルールに引っかかるので片方は即死亡、しかしそのおかげで「場にカードを残しながら死亡時効果をすぐに発動」というヴォーロならではのプレイングが可能。どちらの効果も非常に強力なので上手に使い分けたいところ。
▼増えてより強力、フィニッシャーたち▼
Xマナカードで圧をかけつつ、最終的には多数のクリーチャーの一斉強化で勝負を決めるのがこのデッキの必殺技。とはいえスロットがあまり多くさけないので、厳選の結果、ヴォーロならではの性能を発揮できるこの2枚に白羽の矢が立った。
〈花咲く泥獣〉はそのターン中のライフ回復値を全体強化に変換するちょっと変わったカードで、〈裕福な亭主〉や〈シルバーバックの古老〉、〈金銭の使い魔〉など、他のカード経由の回復も合算可能。単体だと+2/+2修正+トランプルで枚数によっては即死までたどり着かないが、ヴォーロのコピーまで含めると、2+4で最低+6/+6修正となり、一気にキル範囲を広げられる。
〈草分けるアイベックス〉は自分の場の最大パワーに等しい修正とトランプルを全体に付与。自身が3/3なので、最低でも3+6で+9/+9修正、高パワーカードが1枚でも出ていれば、クリーチャー3匹で3人キルも見えてくる、まさに必殺の性能。まさかマイナー部族のヤギにこんな強力なカードがいようとは…調べてみるもんだね…。
▼その他の注目カードたち
このデッキならではの強さを見せるサポートカードを紹介。
〈神秘の反射〉は「次に出るクリーチャーを場のほかのクリーチャーにすべて変更する」というカード。対象を場全体からとれるので防御札としても使用可能だが、このデッキでは明らかに攻めるためのカードに。
大事なのは「1体以上場に出る」の表記で、同タイミングでまとめて出たものはすべて指定したカードに変更できる。つまりXマナを大量につぎ込んだクリーチャーの死亡時に使えば、トークンが急にすごい量のクリーチャーに化けて出すことが可能、しかもこのデッキは出たときに誘発する効果持ちが自然と多く採用されているのでよりうま味が増す。戦闘面でも、単純に1/1トークンがサイズアップするのもうれしいが、〈女王スズメバチ〉〈氷牙のコアトル〉あたりをコピーすれば飛行+接死で相手へのけん制と飛行打点によるフィニッシュ役もできるようになる。
〈双晶の杖〉はコピー回数増加の置物。ヴォーロ存在下ならクリーチャーが1回のキャストで3匹出てくるので、当然弱いわけがない。基本出た数分得をするクリーチャーだらけなので、一部を除きどれが追加コピーされたとしても美味しい思いができるはず。起動効果もコストは重いが役に立ち、特に〈野生林の再誕〉〈進化の魔除け〉などでクリーチャーの回収量を増やすと、より一層粘りよく対戦を続けられるだろう。
そしてみんな大好き〈パンハモニコン〉。「倍の倍で4倍だ!」とアドの限界突破を目指す。真面目に話すと、ヴォーロの欠点である「クリーチャーゆえの除去のしやすさ」に対して、別角度からアドを担保するために搭載。出たとき効果を無理なくデッキに組み込める特性上、設置できれば十分にアドをもたらしてくれる。(アーティファクトも十分割られやすいのがEDHなのだが…)
使用した感想
ヴォーロの着地から1,2枚クリーチャーを唱えられると一気に自陣の強化が加速する印象。場の維持と出たとき効果によるドロー効果の2回取りで、とにかく耐えやすい。〈スパイクの織り手〉が出せれば、当面戦闘被害は警戒せずにじっくり場を整えられる。
半面、攻めに行ける状況はやや限られており、「単体のデカブツ」「数+飛行」「数+バンプアップ」のどれかがないと能動的にはちょっと動きにくい。カラーパイ的に除去が得意ではないので、相手の場次第では足止めを長時間食らうことも。とはいえもとより速度の出るデッキではないので、しっかり準備をすることが最優先。
ちなみに、誘発効果を食い止められる・攻撃や召喚に制限をかけられるとデッキの95%が機能不全を起こす。除去を打つならそれらのカードにピンポイントで打つべし。
〈超簡略化〉はこのデッキ唯一の全体リセット呪文。横並びはこちらの得意とするところなので、このカードの出番は「展開力で不利になっており、更地で仕切り直しが必要」な時に絞るのがベター。自分への脅威は他プレイヤーの脅威でもあることが多いので、極力自身で対応せずに身の安全確保を優先して凌ぐべし。
あとがき
ハイランダーのEDHだからこそ輝くユニークなジェネラル「モンスター見聞家、ヴォーロ」。おそらく扱う人によって導入するカードの方針がかなり変わるんじゃないかなと思われる。
クリーチャータイプの数だけ選択肢があるので、新パック発売ごとに「新たなタイプが増える⇒デッキ再検討」と、スルメ感の強いジェネラルでなかなかに楽しい。ブルームバロウのカードもうまく導入できるかな…
ぜひ興味のある方は、「自分だけのモンスター図鑑withヴォーロ」を目指してデッキ構築を試してほしい所存。
備忘録Vol.2…書くかなぁ…デッキあと2つしかないもんなぁ…
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