私が人力を作るときに意識していること
こんにちは、今回は私が人力で自然に歌わせるために意識していることをnoteにまとめてみようと思います!
主な使用ソフトは以下の通りです!
・REAPER
・VocalShifter
・Ultimate Vocal Remover
基本的にピッチ操作モードはsoloistを使用しています。
イメージ
まず、頭の中で歌わせたいキャラが歌っているところをイメージしてみます。たまに自分でモノマネして歌ってみたりもします。
キャラの話し方や、その人の歌い方の癖を再現出来れば、よりリアルな人力ができると思います!そのためにも、キャラソンや歌素材を注意して聞いてみるといいかもしれません。
なんとなくイメージができたら、それをREAPER上で再現していく作業をします。
音を選んで組み立てる
音素選びはかなり重要な作業なので、ここに一番時間をかけてじっくり選んで組み立てます。
自然に歌わせるコツは、自分でゆっくり歌って発音してみることだと思います。口や舌がどのように変化していくかを意識して、発音の理解を深めると必要な音が音がなんとなく分かってくると思います。
選んでいるときに意識していることは
・なるべく音程を変えない、原曲に近い音程の部分を探す
・弱い発声と強い発声の部分を混ぜない
・似たような声質の部分を繋げていく
・いい感じの音は使いまわしても大丈夫
などです。原型と統一感が重要だと思います。
音程は変えれば変えるほど声の原型を失っていくので、なるべく変えないような素材選びが大事になってくると思います。それと同じくらい重要なのは、声質です。声質が良ければ音程を変えてもある程度原型を保ってくれたりします。
良い感じの母音を集めてしまえば大体はその音と子音を繋げて、違和感なく完成させることができてしまいます!ですが母音といっても、寂しそうな[あ]と楽しそうな[あ]の発音は全く別物なので、曲調に合わせて入れ替えてみるといいかもしれません。
始めは出来が良くないと思っても、全体が仕上がってくるといい感じになってくる場合もあるので、根気よく続けています!
丁寧につなぐ
さらにひと工夫して滑らかな人力に仕上げます!
ツギハギ感をなくすためには、*連続音を入れます。
[れ]→[ら]といきなり次の発音をさせるのではなく、
[れ]→[れ→ら]→[ら]のようにグラデーションで繋いでいきます。
ピッチベンドを使いながら音程も滑らかになるように繋いでいきます。
音程の差が激しい場合は一旦、音程がつながるところまで音を上げ下げして書き出した後にvocalshifterで音を加工してあげるとうまくいきます。
この連続音の部分を弄ることで、歌い方に特徴を持たせることもできます!
はねるように歌わせてあげると元気な感じがします。逆に滑らかにすると丁寧な感じになります。やりすぎるとくどくなってしまうので注意です。
ほぼ連続音のようなものですが、発音の最後も重要です。
発音の最後を上げると可愛い感じになったり、破裂音の前には詰まる音を入れると自然になります。
どこともつながらない音は、発音の最後をくっつけてあげるとキレが良くなります。
VocalShifterで味付け
ここでビブラートや、細かな音程の調整、加工を行います。
しゃくり上げはvocalshifterではなく、なるべく前段階の素材を組み立てる部分でツギハギしてつけておくといいと思います。
小技
・歯擦音を引きのばすときはsoloistではなく、Rubber Band Libraryを使うとうまくいきます。
・敢えてsoloistで歯擦音の音程を下げて、[ざ行]の音を作ることもできます。
最後に
人力は聞くのも作るのも好きなので、もっと広がったら嬉しいなと思ってこの記事を書かせていただきました!
今回の記事はあくまでも私が意識していることなので、このやり方が正解というのはないと思います!自分に合った方法、やりたい表現に合った方法を選んでみてください!この記事もまだまだ改善の余地ありだと思います!
頭ではわかっているけど言語化できていなかったものを、今回初めて文章にしてみたので、分かりにくかったり不備があったらすみません!
以上、私が人力を作るときに意識していることでした!
おまけ
先日の放送のアーカイブです!かなり地味な作業で見ていてもあまり面白くないですが、こんな感じで作っています!