バジェットオーディオ的!〜メイン機材こうなりました
前回の記事から1年近く経ってしまいましたが、この1年でのあれやこれやで、現状の機材どうなっているかを記してみたいと思います。
1.レコードプレーヤーとその周辺
レコードプレーヤー本体自体には特に手を入れていませんが、レコードカートリッジについていくつかの 彷徨を経てCHUDEN MG-3605に辿り着きました。
カートリッジは音質での選択という理由ももちろんありますが、本体価格1~2万円の価格帯で交換針の価格が安いモノを選んだというところです。これは音質を維持する上で針先の状態を極力フレッシュに保つことを目的としています。
カートリッジの交換針は複数の交換針を用意しておき、サイクリックに利用するという運用を行なっています。もう少し具体的に言うと、数日置きに針は交換し、予備針を使い果たしたら針先洗浄をまとめて行うといった運用です。
また、シェルリード線も銀線のモノ(OYAIDE HSR-AG:購入価格は約0.35万円)に交換しています。全体の解像度上がって音の質感上がって、特に音量絞り気味の時の音が引っ込んでしまう感じが無くなりました。これは今年行った対策の中では屈指の音質改善効果が得られることになりました。
2.アンプ類(増幅系)
レコードプレーヤーからはフォノイコライザー~プリアンプを経由してプリメインアンプに繋げるという構成をとっています。フォノイコライザー~プリアンプは前回記事時点から基本的に変更はしていないですが、プリメインアンプを新しくしました。
プリメインアンプはフルサイズアンプの中では最も安価なエントリークラスのモノ(購入価格は約3.5万円ですが実は貰い物)ですが、以前の小型アンプ(FOSTEX AP20d)と比較してパワーに余裕が出たことでの音質改善効果は高いと思います。
フォノイコライザー機能は、レコードプレーヤー内蔵のモノやプリメインアンプに内蔵されてるモノは使用せず、独立した機器(LUXMAN LXV-OT10)を使用しています。
これにはいくつかの経緯があるのですが、フォノイコライザーの音質への影響度が非常に高いとの実感から導入しています。(上部シャーシを開けているのはハムノイズ対策・・原因はまだわかっていないのですが・・の為です)
プリアンプ(ラインアンプ)について、機器の構成上はこの後に繋げているプリメインアンプも同等の機能を備えているので不要とも言えるのですが、真空管式のアンプを経由させることで得られる音質変化を狙って導入しています。
ただこれを省略した場合の音質との比較を行ったわけではないので、今ひとつ導入効果に確証を持っているわけではないです。(これに関連して言うとインピーダンス云々のプリアンプ自体の機能の論理を理解していないのですが・・・)
3.スピーカー
スピーカーも前回記事時点から基本的に変更はしていないのですが、メインのパッシブスピーカー周辺の壁に吸音材(梱包材の使い回しです)を設置して、いわゆるルームチューニングを行いました。中高音の定位が良くなり音の質感が想定以上に上がりました。これはコリジョン起こしてた反射音を遮断できてるからと思います。
プリメインアンプからオーディオケーブルで繋いでいるサブウーファーは、前回記事時点でこのケーブルをBELDEN 88760に変更していますが、この効果は絶大でした。低音の締まりが良くなり、ボリュームを上げても不快なボワボワ感が出なくなり、サブウーファー筐体下部の振動板から床を伝わってくる低音を良く感じられるようになりました。
また、サブウーファー 筐体にはコンクリートブロック(10キロくらいある)を置いて、余計な振動を抑える様にしています。これも低音の締まりを良くする効果があるようです。
4.ケーブル
各々の機器を繋ぐオーディオケーブルについて、RCAプラグと線材を買ってきてケーブルを自作したというところまでを前回記事で書きましたが、その時点から特に変更はありません。
スピーカーケーブルも同様に変更ありませんが、音質改善目的ではないのですが、プリメインアンプがバナナプラグ対応になったといことで、スピーカーケーブル両端にバナナプラグを装着しました。
使用ケーブルの見直しということで言うと先ほども述べましたシェルリード線を新しくしました。このシェルリード線変更により、音の入り口であるレコードカートリッジ~増幅系(アンプ等)~スピーカーまでのオーディオ信号の伝達経路について全て手を入れたことになります。
「手を入れた」というのは、機器にあらかじめ装着されていたり、機器付属ケーブルや有り合わせのケーブルを使うのではなく、音質向上を目的にそれなりの品質のケーブルを選択したということです。
各々の機器の性能を引き出すためには、これらを繋ぐ音声信号経路(ケーブル類)について品質が良いものを選択しておくということが大切であると実感しています。
5.電源
ここまででオーディオ機器構成が固まってきたと感触を得ましたので、次に打つ手は「電源」と考えました。まずはACアダプターからの給電を受けているフォノイコライザー、プリアンプ、レコードプレーヤーについて、電源ノイズを除去・低減する機器を導入しました。(購入価格は3セットで合計で1.2万円くらいです)
Petit Susieはノイズ除去、Petit Tankは電圧を平滑化を行ってくれる基盤部品(電源供給の安定化回路)でして、ACアダプター>Petit Susie>Petit Tank>オーディオ機器との接続をしています。
電源コネクターの互換性を確認して、必要であれば変換アダプターをかます必要があるのが少々面倒(LXV-OT10がそうでした)ですが、導入効果は抜群でした。音の雑味が消えて透明感が上がりました。
レコードプレーヤーについては、内蔵フォノイコライザー機能をバイパスさせてる(つまり増幅系の回路が動いてない)ので、ノイズフィルターの効果はないかな?とも思っていたのですが、そこそこ効果がありました。
プリメインアンプとサブウーファー(パワードです)は、DCケーブル直出しなので、電源ノイズ対策は家庭用電源そのものに手を入れるしかないのですが、そこで品質が良いと思われる電源タップを導入することにしました。(購入価格は約1.5万円です)
電源タップの入力は家庭用コンセント(それもかなり古い)なので効果のほどはあまり期待していなかったのですが、音の雑味が少し減ってそこそこの効果は出た様です。
これ以上手を入れるとなると電源コードの差し替えが可能なアンプ、サブウーファーに買い換えるとか、電源コンセントに手を入れるとかになるので、現実としてはここで打ち止めとなるかなと思います。
と、以上2024年に取り掛かった事柄でした。
タイトルの「バジェットオーディオ的!」は「低予算で良い音を」というコンセプト”Budged Hi-Fi”(英国発祥のコンセプトらしいです)から拝借しました。
有名某オーディオ誌の記事を興味あって覗いたら値段が書いてなくて、ググったら「うん十万円」って出てきてびっくりみたいなことがないように、極力コスト明記(それでも最大でも数万円という世界ですが)しつつ、実機で確認できたことにフォーカスして今後も書いていけたらと思います。
以前のオーディオ関係の記事もタイトルに「バジェットオーディオ的!」を付け加えました。