キッチンの不満
オランダに限らず、欧米の住宅のキッチンはなぜかシンクが小さい。
大抵の住宅に食洗機が備わっているからなのか、日本のような幅広のシンクを見掛けることはまずありません。フライパンを洗おうとすると取っ手部分はシンクの中に入らず、斜めがけにしてスポンジでこすらないといけないので、力が入りません。こっちの人は一体どうやってフライパンを洗ってるんでしょう?
シンクの小ささのほかにしょぼいキッチンスポンジの存在もそうです。
2個セット、4個セット10個セットなどで売られているキッチンスポンジは、1個あたりにすると€1.00以下の安いものですが、1週間も使ってるとあっという間にヘタって、張り合わせた硬い部分が剥がれてテロンテロンになります。1カ月も使うとしなやかさが全く無くなり使用に耐えられなくなります。€1.00程度のものにそんなに目くじら立てなくても…と思われるかもしれませんが、スポンジの消耗した部分は「マイクロプラスチック」として海に流出してるか、わずかながらも体内に入っているはずです。気になって夜が寝られませんww。循環型社会を標榜してるはずなのに、こんな製品が流通してていいんでしょうか。
もう10年くらい前ですが、地元・小倉にエシカルやフェアトレードをキーワードに商品をセレクトしたお店「緑々(あおあお)」に取材に伺いました。お話を伺ったあと、店主のMさんに「なにかおすすめを1つ買って帰ります」と言ったらこの「パックスナチュロン」というのキッチンスポンジを紹介されました。おすすめを聞いて、たった100円程度のスポンジを提案するMさんの人柄の良さも印象深い思い出です。
見た目普通のスポンジなんですが、手に持つと軽さの中にしっかりしたしなやかさを感じます。泡立ちの良さも際立っており、フライパンにこびりついた汚れをこそぎ落としても、へたることのない強靭な繊維感も感じます。
そしてこれがゆうに半年は持ちます。使い方にもよりますが1年持たせることも可能かと…。たった100円程度のスポンジなのに。以来ずっと、この「パックスナチュロン」をリピ買いしています。なかなかお店まではいけないこともあり、AmazonやLoftで購入したりもしています(Mさんすみません)。
ということで、こちらのキッチンスポンジにもやもやしていたので、日本のAmazonから取り寄せました。キッチンスポンジを航空便で取り寄せることの是非(マイレージ的には全くNGだし、地球温暖化にはかなり貢献している気もする)には片目をつむってください。これで、毎日の食後の片付け時の不満が1つ解消できました。これで5年くらいスポンジを買わなくて済みそうです。
2022年2月19日追記
ラップにもイライラします
そうそう、ラップにも超イライラします。日本のサランラップやクレラップにように「パリッ」とした張りがなく、ねちゃーっと伸びるんです。なので、パッケージの歯でさくっと切れずにビローンと伸びて操作性が著しく悪いんです。
どなたかのブログで、「無印良品のラップケースを使うといい」と書かれていたので、日本から送ってもらったんですが、そもそも、日本の規格(幅)と違い、収まるものもあれば、収まらないものも(統一規格ないんかい!!)あります。そして、ラップ自体がねちゃーっと伸びるので、歯を替えたところで大した意味はありませんでした。
ということでラップはもう諦めて、友人の作る「蜜蝋ラップ」に切り替えていこうと思います。