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今回は衣装制作の提案資料ができたので、noteに書いておこうと思います。
企画を提案するときのプロセスとか必要な要素を言葉にして現時点のダダとして公開しておくと、数年経って見返したときに面白いかなって思っています。ではさっそく

メイン資料
カラーマップ

”伝統”と”革新” with デジタル

今回の企画は私が通っている専門学校のパンフレットに使われる衣装制作です。テーマは”伝統”と”革新” with デジタル という事で、2つの対比する価値観を組み合わせることと、デジタルで近未来感を感じさせるデザインにすることが課題でした。
このようなコンテスト形式の企画提案の時に私が意識していることは
・レッドオーシャンとブルーオーシャン
・視点とストーリー
・コピーライティング
・夢と現実のバランス
です。


レッドオーシャンとブルーオーシャン

これはビジネス、マーケティングとかで使われる言葉で自分が勝負する市場がどんな状況かを海に例えたものです。要するに

需要とライバルが多い市場=レッドオーシャン
需要とライバルが少ない市場=ブルーオーシャン

と要約できます。アパレル企業でいうとUNIQLOがいるのはレッドオーシャンだと言えます。機能性に富んだ素材やデザイン×低価格 には多くの需要があります。一方で例えば、(本当に例えば)おばぁちゃん向けゴスロリブランドがあったとしましょう。それは需要も競合も相対的に少なく思えます。しかし、私が今住んでいる地域の60~70歳のおばさまたちはペットのワンちゃんに可愛い服を着させて散歩しています。そのおばさま方向けに「その可愛いワンちゃんとおそろいコーデで散歩してみませんか?」というアプローチをしたら10人に1人くらい興味を持ってくれるのではないでしょうか。ブルーオーシャンはこのように見えていない需要やニッチな需要に合わせることでUNIQLOなどの大きな競合と戦わなくて済むのです。

少し話がそれましたが、私は企画の審査員を市場と考えて企画の外枠をイメージしていきます。
例えば伝統からオートクチュールを連想し、革新から3Dプリントを連想したとします。さらにそれらを組み合わせてピンタレストから拾ってきたデザインに落とし込んだとしましょう。それはすごく王道の戦い方で、先ほどでいうレッドオーシャンになると考えます。逆に伝統や革新を抽象化して表現することはテーマから離れる分、個性がでるブルーオーシャンだと言えます。

一言でまとめると
お題に対してどの程度ズラしてよいかを考える。
という事です。


視点とストーリー

先ほどのイメージでどれくらいズレるかを考えました。
次はどんなズレ方をするか考えます。
素材、制作方法、見せ方、デザイン、など様々な要素で企画が構成されていきますが、まずはその人のキャラクターが分かることが大切だと考えます。
例えば2人から同じクオリティーの花柄ドレスのデザイン画を1枚ずつ見せられたとします。Aさんはネットで調べて可愛かった花をモチーフに、Bさんは故郷で咲いていた花を祖母に教えてもらった油絵で表現したとしましょう。デザインのクオリティーはどちらも同程度なのに何故かBさんの人柄が分かる気がしませんか。そして素材選びや見せ方にBさんのストーリーの延長のようなものがあれば統一感や信頼へとつながると思います。
ここで言いたいのは生い立ちやバックボーンを主張しようという事ではなく
今回の企画に至ったストーリーを伝えよう
という事です。

ちなみに昨年の受かった企画は 
自身がダンスをやっていて感じた服のゆとりやサイズ感の問題を
内側に紐を通して変形できるディテールを用いて解決したかったそうで

伝わるストーリーが評価された事例だと思います。

コピーライティング

これはいまだに難しいところで言葉選びについてのことです。
キャッチコピーのコピーと同じで、端的な文体で読み手の心を動かし印象を植え付けること。がコピーライティングです。
僕がコピーを考えるときは
①自分から出てきた言葉をひたすら書き出す
②その中で特に重要なワードを選ぶ
③順序を意識しつつ文章を仮組みする
④読み手の立場になって修正する
みたいな流れが多いです。


印刷でPC画面と色が変わるので
カラースワッチは手作業で

夢と現実のバランス

絵やイメージ画像で想像を掻き立てることも大切ですが、同じくらいに実現性も大切です。ファッションは平面で完結するものではないのでその詳細も盛り込んだ方がいいと思います。ただ、注意点として細かく説明しすぎると取扱説明書みたいで掻き立てられた想像が意味を失ってしまうのでバランスを見ながらやりましょう


こんな解説なんかしちゃっている私ですが初心者よりマシになった程度のクオリティなのも、すごい奴がうじゃうじゃいるのも承知です。
しかしこれも成長過程です!
ちょっとづつ進化出来たらいいなぁ~

ダダ

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