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江戸しぐさ 195
子ども達の思いやりの心を育てたいのであれば、是非、江戸しぐさを教えてあげてください。
江戸しぐさとは、江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の他人への思いやりの心を示す行動哲学だと考えられています。
江戸しぐさはマナーとして受け継がれたものであり、文献等では無く口伝で受け継がれてきたものであるため、存在そのものを否定される場合があります。しかしながら歴史的な文献云々には関係無く、日本人が美徳として来た価値観そのものなのだと私は考えます。
江戸時代にも人口が密集し、先端都市であった江戸の中で、皆が気持ち良く生活する為の智慧であって現代でも、改めて学ぶ価値があるものだと信じています。
江戸しぐさの事例
①傘かしげ
雨の日に道ですれ違う際、お互いに傘を外側に傾け、相手が濡れないようにすること。
同じ東洋人でも日本人以外には、すれ違うことが難しい為、外国人は渋谷のスクランブル交差点に感動してしまうのです。
②肩引き
道で人とすれ違うとき、外側の肩を引き寄せて身体を斜めにしてすれ違うこと。余計なトラブルを起こさないように、前もって対策をするのが日本人の美徳なのです。
③もったい大事
「もったいない」の精神で、物を大切に、再利用しながら最後まで使うこと。日本人はモノづくりだけで無く、修理をする能力も世界一だと私は信じております。
④時泥棒
アポイントなく相手を訪ねていったり、約束の時間に遅れるなど相手の時間を奪うのは重い罪だと言う考え方です。現代では、時間の価値がさらに高まっているので、この考え方は重要です。
Time is more than money.
⑤七三の道
道の真ん中を歩かず、端三割を歩いて、残り七割は他の人のために空けておくこと。
思いやりの考え方そのもので、素晴らしい。
⑥こぶし腰浮かせ
船などで後から人が来たときに、こぶしひとつ分腰を浮かせて席を詰めること。
⑦逆らいしぐさ
「しかし」「でも」など言い訳がましく、逆説の単語を使わないこと。
⑧喫煙しぐさ
禁煙の場所でなくても、非喫煙者がいる場所では喫煙をしないこと。禁煙に厳しい現代では尚更です。
⑨うかつあやまり
こちらに非がなくても、「こちらがうかつでした」と謝ることでその場の雰囲気を良く保つこと。
トラブルを避ける為の優れたマナーです。
外国では謝ったら自分の責任になるからしない。
⑩束の間のつき合い
初対面で船などでたまたま同席しただけの相手にも、挨拶をして会話を楽しむこと。
一期一会と言う良いことわざが日本にはあります。
①①念入れしぐさ
戸締まりや火の元など、念には念を入れて確認・行動すること。一度家事を出すと周りの家にも炎上さして迷惑を掛けることになるので、皆の為に自分もしっかりしなければなりません。
①②おはようにはおはよう
挨拶をされたら挨拶を返すということ。
挨拶に始まり、挨拶に終わるのが武士道流のれいぎになります。
①③お心肥やし
他人だけでなく、自分の心も常に豊かでいるよう心がけること。豊かな心や豊かな生活が皆にも波及効果をもたらすのです。
①④陽に生きる
太陽に向かって前向きに、プラス思考で生きるということです。ポジティブな態度が周りも明るく、ポジティブにさせるので元気の源になります。
①⑤横切りしぐさ
人の前を通るときに、手刀を振って通ること。
車でも道を譲って貰ったらパッシングでお礼をすることで、皆が気持ち良く、トラブル無しで生活することが出来るのです。
子ども達の思いやりの心を育てたいのならば、
江戸しぐさのような、皆が気持ち良く過ごせる習慣を生活の中に積極的に取り入れて、トラブルを未然に防ぐ努力を続けることを、教えてあげてください。江戸東京博物館でも学ぶことが出来ますので、是非訪ねてみてください。
そして、私がブログに書いている毎日のテーマを必須課題だと意識して1番から365番まで実行してみてください。それらをやり遂げた先には、お子さんたちの大きな成長と進化がカタチになって現れて来ている筈ですので、それを楽しみに毎日のテーマとその課題に、お子さんと一緒になって全力で取り組んでみてください。