第十章の94◎隠密「ステルス」文化から、隠さない文化へ
これからの日本人は、日本を隠さずに、封印を解き、世界中の人々に堂々と見てもらいましょう。
むしろ沢山見せる形にして、日本の良き伝統を世界に残して行くべきなのです。
いくら隠さない文化になっても「心眼」を持ち合わせた人にしか、それは見えないものなのです。
それから、日本はモノを直す技術世界一の能力を使って、世界貢献の分野で生かしていく事が出来るかもしれません。
ところで、歴史は繰り返すと言われていますが、それは悪党の手口が同じだからなのです。
日本人の歴史も、藤原氏と秦氏に騙され続けて来た歴史でした。ですから日本人が、多くの失敗の経験を次なる世代に語り継ぎ、断固として同じ失敗を繰り返さぬよう、備えて行く必要があるのです。
日本人は、江戸時代には既に「第三の目」で見た「ヴィジョン」を大切に生かしていたのです。
「ヴィジョン」の歴史が長い民族だからこそ、21世紀に必要とされる「ヴィジョン」を国家を挙げて伝えて行くことは、日本人にしか出来ない事なのです。
そして、世界平和を実現する為にも、日本人がその役割を全うしなければならないのです。
①「ヴィジョン」という点では、日本人は世界でも経験や実績があるから進んでいると言えます。
②ひとたびやる気になれば、日本人は継続的に最後まで諦めずに続ける事が出来ます。
③唯一の被爆国であり、平和憲法を持っている中立の立場にあります。
これからは、日本人が積極的に海外に向かって発信する時代ですから、これからは海外の友人たちに、どんどんと発信して行き、メタバース時代のリーダーとなりましょう。
日本人には、欧米から見下されていると信じている人が多いように感じます。
例えば、エコノミックアニマル、イエロージャップのような言葉を使ってバカにされている事があります。
しかしながら、現代においては「アニメ」「漫画」「コスプレ」「RPGゲーム」等のサブカルチャーのような分野では世界的な支持を得ているので、メタバースの時代は日本にとっての大きなチャンスになるのです。
また、周辺国には反日、嫌日を政治に持ち出す国々もありますが、そもそも日本人は「自分の意見を言わない」「英語が下手で喋れない」変わった国民だと思われており今までは、なかなか日本についての本当の情報が海外に伝わって来てなかったようにも感じています。
私も、国際企業に長年勤めていましたが、かつて欧米人にとって日本に転勤するのは苦痛のようでありました。ですから日本に赴任して来る事は、ババ抜きゲームでババを引いた時のような後ろ向きな気持ちで赴任して来た外人を何人も見て来ました。
最近では、日本を見直す意見もかなり出てきており、オリックスバッファローズのジョーンズ選手やヴィッセル神戸神戸のイニエスタ選手のように、本国に日本の良さをアピールする選手も増えてきました。
日本人は、もともと自分の意見を言うのが苦手な民族なのです、なぜならば
①日本語はあいまいさを前提としており、ハッキリ、論理的に説明する手段には向いていません。
残念ながら、英語のようにハッキリ論理的に言いたい事を伝える言語とはなっていないのです。
私の経験では、外国人を交えて、日本人の商社マンと議論をすると、日本語では絶対に口に出さないことを、英語で喋って貰うと、大変良く判ったという経験をしました。
通常の日本語での会話では、腹の中に隠して言ってもらえなかった事が、英語になった瞬間にハッキリと言ってもらえたからなのです。
それは、英語のように論理的な言語では腹の中に隠す事が難しいからのように感じました。
これは自信を持って言える事だが、アメリカ人は陽気にジョークを飛ばす事はとても上手なのですが、日常の何気ない会話についても日本人の方が、よっぽどレベルの高く教養の有る会話をしているように思えます。
そんな日本人だから、欧米人にも教えてあげられる情報はいっぱいあるのです。
もし真剣に会話が出来たなら、日本の情報の高さにも驚くに違いありません。
さあ、日本から世界に重要な情報を発信しようではありませんか。
②日本人は、小学校から大学まで学校制度の中で自分の意見を言う場面が極端に少ないと感じます。
最近は、入試にも面接が増えて来ているのですが、面接をとても苦手とする学生が非常に多いのが実情なのです。
③面接だけでなく、プレゼンテーションやディベートの機会、及びこれらのスキルを実際に指導される時間が日本人には非常に少ないのです。ですから、激しい議論になると日本人は、ただ沈黙してしまうのです。
しかしあくまでも、今述べた事は小手先のテクニックの事であって、最後に必要なのは眼力なのです。
この眼力というのは、総合的な人間力が眼から発散する結果として現れるものであって、強烈な霊力の磁場でもあります。
そしてこの眼の念力にも、二通りのタイプがあるのです。一つは、いかにも強烈な眼力が、眼から直接ほとばしり出ているタイプです。
もう一つは、ヌーボーとしているようで、どことなく奥深さを感じさせるタイプなのです。