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群馬の珍宝と性と命に触れた話。

こんばんは、だだぐろです。
先日、群馬の怪しげなスポットを訪れたので共有しておきますね。

今回訪れたのは

群馬県の伊香保周辺にある4つのスポットを半日くらいで巡りました。

  • シャンゴ

    • 高崎パスタといえば、な老舗イタリア料理店

  • 珍宝館

    • テレビでも取り上げられる、知る人ぞ知る群馬珍スポット

  • 命と性ミュージアム

    • 珍宝館のすぐ近く、珍宝館よりさらにディープで妖しいミュージアム

  • 花湯スカイテルメリゾート

    • 日帰り温泉もある映え温泉施設

AM11:00 東京出発

今回はレンタカーを借りて行くことに。
練馬から関越自動車道に入り、前橋ICまで一直線に向かう。

何気に人生初群馬。埼玉から群馬に入った瞬間に風景ががらっと変わってびっくりした
ここで降りる。写真だと天気が悪いように見えるけど、意外と気持ちのいい冬晴れ。

渋滞などがなければ大体1時間半程度で到着する。
北関東あたりのICは見どころも色々あるんだけど、それは帰りがけに楽しむことにした。

PM0:30 前橋到着

前橋に到着すると、田舎によくある街並みが出迎える。

せっかく群馬に来たんだから、有名な高崎パスタを食べようということで昼飯は「シャンゴ」に決めた。
せっかくなら本店に行こうと思ったんだけど、問屋町本店とそのすぐ近くにある問屋町支店は激混みで全然入れなかったので断念。

激混みにより断念した問屋町本店。

ちょっと外れたところにある前橋石倉店まで行ったら普通に入れた。

外観は昔のおしゃれなおうちって感じ。
内装は天井高めで広々。あとは昔のおしゃれなおうちの内装って感じ。

この店は「シャンゴ風」という、店名を冠したパスタが有名と聞いていたのでそれを頼んでみた。

程よい硬さの生パスタに薄くて歯ごたえのある、スナックっぽいカツがのっかり、濃いめのミートソースと粉チーズがかけられている。
見た目ほどではないけどしっかり重めだし、通常サイズで頼んでもちょっと威圧感を感じるサイズの皿に盛られてくるのでちゃんとおなかを空かせてから行ったほうがいい。

味はジャンキーだけどジャンキーなりにおいしい。忘れたころにまた食べたくなる味。
個人的にはもちもち生パスタが好きじゃないんだけど、程よいもちもち加減で嫌な感じがなかった。この生パスタは好き。

他にも目を引くメニューが多く、「シャンゴ風」一本でやってます的な店ではないようなので、普段使いできる群馬のソウルフードのお店という雰囲気だった。

PM2:39 珍宝館へ

腹ごなしを済ませ、群馬の多少賑わいがあるところを抜けて山の方へ向かうと怪しげな看板が現れる。

なんとも怪しい看板と、奥の方にめちゃくちゃな絶景。

知る人ぞ知る珍スポット、珍宝館の登場である。
待ち受ける看板からすでに、はばかることなく全てをさらけ出すぞという気概がうかがえる。

入るところで、入れ違いに帰っていく4人家族を見かけた。馬鹿な。

入口からすでに素晴らしく怪しい雰囲気。
昔のドラマTRICKの舞台になる村っぽい。

料金表。わざわざ40人集まって珍宝館に行くような団体があってたまるか。

珍宝館は新館、旧館とおみやげコーナーの3軒からなっていて、まずは新館を見る。新館では30分に一度、名物館長・珍子さんの講話が聞ける。

この日一緒に講話を聴いたのは男3人(僕たち)と若いカップル、おじさん一人。カップルの女性が一番ウケていた。

結構なお年のようだけどたどたどしさもなく、信じられないくらいの客いじりと流暢な語り口で面白く聴けた。
講話は10分もかからずさくっと終わり、あとは館内をマイペースに見て回れるのが助かる。

館内は撮影自由なんだけど、内容が内容なのでnoteにあげる写真のチョイスが非常に難しい。noteはエロ系コンテンツどのくらい厳しいんだろう。。

これくらいならいいか。陰茎がでかいと色々楽しいよ、という江戸時代?の漫画的なもの

順路通り進むと突然現れるマリリン・モンローのコーナー。
マリリン・モンローに魅せられてたくさんのマリリンを描き続けたスズキシン一(すずきしんいち)という画家がいるらしい。

彼はマリリン・モンローを描くことに文字通り人生を捧げ、晩年には100万体のマリリンを一枚の絵に納めた『マリリン曼荼羅』を描きはじめる。そして、97万体のマリリンを描いたところで亡くなったそうだ。

あまりにもエピソードが強すぎるぜ。
極まった変態というものは神々しさすら感ぜられる。

ここからは旧館。
この写真もちょっときわどい気がするんだけど、神仏的な雰囲気とおびただしい数の肉棒が祀られる風景があまりにも非日常すぎて素晴らしいので載せる。

コンセプトもよくわからないけどなんとなくかわいい、でも「かわいい」で済ませてはいけなそうな像。
旧館の方は、こういうコンセプトもよくわからない、とにかく性の匂いがする像たちが無造作に並べられている。

旧館を進むと、手足のやたら長いつやつやした裸の人間の像が無数に飾られている部屋があった。

これらはどれも同じ人の作品。
もともと山師として生計を立てていたその人はある日、珍宝館を訪れて刺激を受けたそう。そこで山師はエロスを題材とした彫刻に目覚め、それから生涯をかけてこのエロ彫刻を作り続けた。とのこと。

彼は晩年、再び珍宝館を訪れて館長に「これらを珍宝館に売るので飾ってほしい」と話した。
この人もまた「極まった変態」だったんだろうと思うのと同時に、珍宝館に刺激を受けた人間が新たな珍宝を生み出し、館長の手により飾られるという趣深さ。
珍宝館はただのミュージアムという枠を飛び出して概念となり、自ら珍宝を生み出して成長していくのだ。こわ。

出口。中庭が無駄に風情なのがちょっとだけ面白い。珍宝館のくせに。。!

あとはおみやげコーナーを軽く散策して終了。
まあまあしっかり見ても1時間弱で見終わるボリュームだった。入館料にしてはボリュームが少ない、みたいなクチコミもあったけど、個人的にはこれくらいがちょうどいい。

PM3:28 命と性ミュージアムへ

群馬の山奥まで来て珍宝館だけ見て帰るのももったいないので、近くにあった「命と性ミュージアム」も行ってみることに。

外観。

珍宝館と同じ匂いはするのだが、こちらは「珍スポット」というよりは「怪スポット」という感じ。珍宝館みたいな、ある意味大衆に受け入れられるようなジョークっぽい感じを想像して入ると面食らう。

入口でいきなり出迎える壁画?のようなもの。珍宝館みたいにシンプルにモノが展示されているのと違い、意図の読めない宇宙や許可を得ていないであろう国民的キャラクターなど、気軽に触ってはいけないようなヤバさを兼ね備えている。

妊婦の重さを体験をできる重りや下から吹く風でマリリンモンロー風のパンチラ体験が(なぜか)できるコーナーなど、体験重視で一見キャッチーに見せているが、罠である。

ところどころに置かれて異様な雰囲気と性癖を感じさせるマネキンや、

強めの思想を感じさせる掲示物や、

ここでマジでセックスをさせようとしてるだろ感をひしひしと感じる部屋など。
あとは館内で流れている映像が(医学的なものではあるんだけど)なかなかグロい。苦手な人は気を付けたほうがいい。

と、ここまで多少誇張も含めて「命と性ミュージアム」のヤバさを語ったが、そういったヤバさも含めて楽しめるスポットだと思う。

そういえば入口に

「性に興味のない人、曲がった解釈をする方は気分を損なうことがあります」

という注意書きがあった。
こういったディープなエロや主張強めの掲示物やグロめの映像を見てクレームを入れた人がいそうなのは想像に難くない。

ただまあ、これくらいの尖ったコンテンツが群馬の山奥にあることくらいは許容できる社会であってくれ、と思うし、こういうのをカリカリせずに笑って楽しめるくらいの余裕は人生に持っておきたい。

なくても死にはしないけど、日常を健やかに生きるためにあると嬉しい非日常がこのミュージアムにはあると思います。まあだいぶ大げさか。

PM4:38 花湯スカイテルメリゾートへ

ここまでで群馬の珍宝と命と性には十分触れたのだけど、風呂好きとしては伊香保近くまで行って風呂に入らず帰るわけにはいかない。

伊香保の日帰り温泉はあまり遅くまでやっていないところが多かったんだけど、とにかく建物が特徴的で目に付く「花湯スカイテルメリゾート」で群馬の珍宝旅を締めくくることにした。

パッと見美術館と間違えられそうな建物。

スカイテルメは2階建てなんだけど、風呂のある2階がめちゃくちゃ高くて眺めが死ぬほど良い。

夕方に行くのが最高。

露天風呂もこんな感じの眺めかつ西向きなので、できるなら夕暮れの頃に入るのがオススメ。
逆に夜になっちゃうと暗すぎて夜景どころではない。さすが群馬。

浴室は内風呂がなかなか広め。種類は熱めのお湯と寝湯ぐらい?なので地味めだが、全体的な湯温がいい感じ。寝湯がぬるめなのもポイント高い。
洗い場が少ないのはちょっと気になったかな。混みあう時間帯だとなかなか使えないので注意。
サウナは10人強くらい入れるそこそこ広めの熱すぎないドライサウナ。
水風呂が地下水を使用していて、柔らかい冷たさなのでめちゃくちゃ入りやすかった。

その他の施設について。
出来たばかりの施設なので内装も綺麗だし、1階部分にある「温活cafeネスト」は1500円弱(休日料金)で岩盤浴、コミックコーナー、個室のワーキングスペース、TV付きリクライニング、無料電動マッサージ機、無料ティーなどが楽しめる。
あまりにも最高なのだが、コロナ対策なのかこちらは入場制限が厳しめ。
土日は期待せずに行く方がいいかもしれない。

あと気になるのは「朝風呂・朝食バイキングコース」。朝7:00から9:30に限り、1200円(休日料金)で朝食バイキング + 朝風呂という文字通り破格のサービスを受けられる。
人生のどこかで朝7時に群馬に行くことがあれば是非使ってみたい。

PM6:08 帰路

群馬の湯を体いっぱいに感じ、陽もとっぷり暮れたところで帰路につく。

昼に食べたシャンゴが腹いっぱいすぎたので晩飯は取らずに帰ることにしたんだけど、そのまま帰るのは味気ないので途中で見かけた「食の駅」に立ち寄り、群馬の食にも触れてから帰ることにした。

最後に、目を引く群馬の食たちの写真を貼ってこの記事の締めくくりとします。

食の駅ぐんま。

群馬といえば下仁田ネギ。

名前はパズドラで知ってたけど、こんなぶっといねぎなのは初めて知った。
普通に焼くだけでおいしいらしいので買って帰りたかった。でもレンタカーが臭くなるのが嫌なのでやめた。

ペヤングで有名なまるか食品の本社が群馬にあるらしく、ペヤングが激推しされていた。ペヤングだいすき。

サーターアンダギー(洋菓子)。
スバル最中。スバルともなかのアンマッチが好き。
珍宝館ふたたび。

おわり。

群馬はパスタと珍宝と性と命と絶景露天と食に触れることのできる懐の広いまちでした。

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