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①きっかけ〜入院までの振り返り

自覚症状がほぼ無く、まさか自分が!?という困惑と、それなりに健康に気を使った生活(言うほど不摂生では無かった)を送っていたと思うので、今回見つかったことは本当にラッキーだと思ってます。
僕の場合は、最初から全て偶然が重なって癌が見つかったので、ぜひ一度検査をすることをお勧めしたい。
ツラツラとここまでの状況を振り返ります。

■プロフィール

 ・年齢:31歳
 ・身長:174cm
 ・体重:65Kg
 ・過去に大きな傷病歴は特に無し。

 ・飲酒
     週末に500mlの缶ビール×2本が基本
     飲み会は月1回あるかないか
     飲むのは好きだが、強くはない。

 ・食事
    (朝ごはん):基本はエスプレッソ1杯のみ。
    (昼ごはん):カップ麺(20%)/冷凍食品(20%)/
                                /晩御飯残り(20%)/抜き(40%)
    (晩ごはん):妻(看護師)の作ってくれるバランスの良い食事。
    (外食):週末のお昼でファストフードなどを月2回行くかどうか

 ・睡眠
   直近半年は提案や昇格試験など、
   プレッシャー+長時間の業務環境に
   だったもののテレワークメインなので
   8時起床〜26時就寝が基本スタイル。
   ただし、上記の通りストレスフルな環境。

 ・遺伝?
   父親が同箇所(上行結腸)の大腸がん経緯あり
   (経過観察中で2年経過)

■時系列

⚫︎2023年12月 (自覚症状だったかもしれない腹痛)

 寝起きにツンツンするような腹痛
 +お腹が少し張る感じ。
 放屁をすると解消されることが
 ほとんどだったので
 エンターテイメントの一環として
 妻・犬に向けたオナラ攻撃を敢行。
 動けないほどではないが、
 少し嫌な痛み方で気になったので、
 近所のクリニックを受診。
 いきなり内視鏡は大変なので、
 まずは胃カメラで見て、それっぽい病変が
 見つからなかったら内視鏡をしようとのこと。

 胃カメラの結果「逆流性胃腸炎」で決着。
 ピロリ菌の検査も実施したものの異常なし。
 胃薬もらって治ったので終了。
 ストレス性のものでもなかったので、
 激務継続可能のお墨付きをいただき
 泣く泣くお仕事を継続。


⚫︎2024年1月(激務による下血か、シンプルに病変か)

 提案・試験の佳境+セキュリティ事故に
 巻き込まれたため正月1日からお仕事でフル稼働。
 今振り返ると、ほぼ30連勤ぐらいだったはず。

 中旬ごろ、夕食後のトイレにて、
 下痢っぽい便が出たと思ったら、
 少量の鮮血が出てくる。(血だけが出てきた。)
 大腸がんの場合はドス黒い血が出てくると
 思っていたので、軽い気持ちでその場はスルー。
 が、やはり気になったので
 同じクリニックで今度は内視鏡検査の予約。

 2月中旬の予約が取れたので、
 これ以降はトイレのたびに
 出血の確認をするようになるものの、
 結局、あの一度下血したのみで、
 腹痛も特になかったので
 今まで通りの生活で過ごす。


⚫︎2024年2月(仕事運上昇、健康運下落)

仕事に関してはいずれも受注・昇格が
内定してひと段落。人間の生活に戻る。
内視鏡検査の前の問診では若いのに検査して偉いね。
ぐらいの会話で終了。

ー初回内視鏡検査(2/19)ー
 10:00から予約していたので5時間前から
 超絶早起きをして下剤をひたすら飲む。
 味はポカリのようなスポドリ系。
 飲み始めてから1時間ぐらいで大量のお通じが始まる。
 最初は少し緩めだが、3分に1回のペースで
 トイレに行くことになる。
 最終的には、水分のみが出てくるように
 なれば準備完了。
 ここから、如何に漏らさないように
 クリニックに行くか?という課題に向き合う。

 徒歩20分のデスロードをなんとか耐えて
 クリニック到着。
 内視鏡検査は麻酔をしてもらい15分ぐらい寝てて、
 痛みも無く終了。

 そこから休憩を挟み、1時間程度で再び呼ばれ
 結果を教えてもらえる。
 開口一番で「あまり良くない」という事から言われる。
 この先生はおそらくメインのおかずを
 最初に食べるタイプだと思う。

 結論としては
 自身の左側にポリープが3つ、右側に腫瘤が1つ。
 ポリープに関しては摘出済みだが
 腫瘤は大きすぎてクリニックの設備では対応不可。
 (癌が確定していない段階では腫瘍と言わないらしい)
 どう見ても良い物ではないが、生理検査してみないと
 確定情報は言えないとのこと。
 さらに、最初の下血は
 腫瘤とおそらく関係なしの部位にあった。
 つまり、たまたま検査したら、
 別の箇所で大きな病変が見つかったパターン。

 ポリープ含め、合計6箇所
 (腫瘤から3箇所、ポリープで3箇所)から
 組織を取り出し、生理検査にて癌細胞有無の確認に
 回してもらう。
 この日から、ポリープ摘出の影響なのか、
 腹痛と血便が続く。
 特に血便はしっかり便器が血で染まるぐらい出てくる。

検査で見つかった病変箇所(緑はその場で切除)

  ー生理検査結果(2/29)ー
 内視鏡検査からおおよそ2週間ぐらいで
 結果が出ると聞いていたが、
 少し早めに結果がわかったので、
 診察日時を前倒してもらった。

 結果としては、
 生理検査に回した6箇所全てから癌細胞が確認
 ポリープに関しては摘出済みなので
 根治の扱いになるとのこと。
 正直、心のどこかで良性腫瘍であることを
 10%ぐらいは期待していたが、もはやポリープですら
 癌予備軍だったので、ズタズタの結果に呆然。

 すぐに大きな病院に行くように言われる。
 この時、紹介状をどこ宛に書くか?
 と聞かれるものの、予備知識無しでこの質問は
 回答に困るのと、貰ったパンチが強すぎて
 昇天しかける。家族同伴の重要性を痛感。

 我が家の場合、奥様は看護師ということもあり
 冷静かつ判断も早いので、一緒に話を聞いたことは、
 大きなターニングポイントだったと思う。
 結論としては、抗がん剤治療の通いやすさと
 部長を紹介して頂けるとの事で
 勧めてくれた神奈川県立がんセンターに電話し
 診察を予約。
 メンタル的な話は別途整理。


⚫︎2024年3月(怒涛の通院入院)

ここからは思ったよりも干渉に浸る暇もなく
ガシガシ物事が進んでいくイメージ。

  ーがんセンター診察(3/4~3/13)ー
 免許更新以外の目的で二俣川に降りるのはおそらく初
 (酔っ払ってなければ)
 病院までは自分の足で歩き、建物に向かう。
 できれば引き返して、大人のお姉さんが働いている
 お店に逃げたかったが、渋々病院に行く。
 本当に嫌だった。(この辺もメンタル的な話で整理)
 当たり前かもしれないが、360度見渡す限り、
 自分がぶっち切りで若い。
 タイミングの問題?かもしれない。

・初診(3/4)
  問診:先生と会話、とりあえず検査の進め方の説明のみ。
  採血:事あるごとに血は抜かれるので、注射苦手民にとっては拷問。
  レントゲン:楽勝。何枚とって貰ってもいい。
  造影剤CT:初日の難敵。採血より痛い針で
        造影剤を注入し、機械に乗せられる。
        造影剤は体が熱くなる感覚がわかる。
        僕の場合、キンタマが燃えてるぐらい、
          熱くなった。
        漏らしている感覚に近いと思う。

・検査(3/5)
  注腸造影検査:お尻からバリウムをぶち込まれる為、
         朝から下剤を飲む。
         ポリープを切ったばかり影響なのか
         便が血まみれすぎて、
         この段階でめちゃくちゃ焦る。
         検査ではお尻にチューブを刺された
         状態で、まな板に乗り写真を撮る。
         もちろんピースをする余裕など無く
         ひたすら体に入って来る
         液体+ガスに顔を歪めながら、
         先生の指示の通りに
         自分で体を動かす必要がある。
         終わった瞬間、速攻でトイレに
         駆け込み、白い便を出す。

・診察(3/6)
   検査結果:ここで現時点の結果を教えてもらう。
        体の右側の大腸に腫瘍ができており、
        尚且つ大腸を突き破って肝臓に
        タッチしている可能性ありとのこと。
        癌の場合は手術で切り取って
        病理検査にてステージが確定する為、
        現時点においては参考程度だと思うが、
        この状態だとステージⅢbという
        5段階中4段階目に位置する
        物騒な状態であるという見立て。

        不幸中の幸いなのかわからないが
        いわゆる遠隔転移ありのステージⅣでは
        なさそう。

   治療方針:さらに治療方針について、説明される。
        今までの標準治療を行った場合、
        5年生存率で65%
        (これはあくまで統計数字なので
         信じないが)
        頭打ち感が出てきているので
        臨床試験に参加してみないか
        という提案を頂く。

        新薬の治験ではなく、新たな標準治療の
        確立のために
        抗がん剤①→手術→抗がん剤②を
        行う療法。
        (標準治療は手術→抗がん剤の流れで
         術前の抗がん剤は無し。)

                       ※JCOG2006
                       https://jcog.jp/document/2006.pdf

        薬自体も今までの薬を使用するので、
        完全モルモットという訳でも無さそう。
        ということで、参加の意思表明と
        抗がん剤への耐性確認のために
        採血を実施。

 ・診察②(3/13)
   治療方針確定:血液検査の結果、抗がん剤に強い
          体質の「野生型の血液」という
          ものらしく、GOサインが出たので
          承諾書にサイン。
          その場でポートを作る手術日と
          入院日を決めていく。
          ここからの加速度が異常で、
          1週間以内には入院する
          ことになる。

  ー入院(3/19~3/22)ー
   未来日含むので一部予定で記載。
   初回入院は以下の計画。

   ・3/19:初日は入院手続き
       +CVポート作成手術(局所麻酔)
        鎖骨下に抗がん剤投薬のための管を
        通す手術になり30分程度で完了。
        麻酔はしているので
        術中の痛みは特にないが
        とにかく意識ははっきりとあるので、
        めちゃくちゃ怖い。
        心電図の音が大きい+顔の近くを
                     切られているので
        首周りに血が滴る感触があり、
                     生きた心地のしない時間を過ごす。
        全身麻酔にされた方がマシだと思う。
        術後の痛みは多少ありのため、
                     痛み止めは貰った方がいい。

   ・3/20:痛みが残っているので、
                     再度痛み止めをもらう。
        今日から抗がん剤初回になり、
        ここから丸2日間ドラッグに身を浸す。
        最初に吐き気止めの薬をポートから投与。
        その後、抗がん剤を流し始める。
        違和感はなく、日中は特に副作用無し。
        夜に少しムカムカする感じが出てくるが
                     全然耐えられるレベル。
        テレビドラマや映画で見るような
                     激しい嘔吐などもないので
        気を遣っていただいた皆様には
                     少し申し訳なさが残る。

   ・3/21:この日はひたすらやること無しの
                     囚人モードの予定。
        せっかくなので、抜け出して
                     病院のレストランでご飯でも
        食べようと思う。(予定)

   ・3/22:問題なければ釈放。
                      ジャンキーなものが食べたい。
       (予定)

■ここまでの総括

健康診断としての検便は40歳からだったはず?だと思うが、安心を買う意味で30代でも一度は内視鏡検査と胃カメラをやっておくべきと痛感。もしもっと早い段階でわかっていれば、また状況が異なっていたかもしれない。
(早期発見ではないものの、手の付けようが無い状態を
 避けられたことは本当にラッキー)

ちょっと気になる症状があっても、ググって「よくある事」という意見が多数出てくるが、自分自身を診て貰うことが一番の安心材料になると思う。

兎にも角にも、自分に関わる全ての人には、
こんな思いして欲しくないなと思うので
必ずがん検診は受けて欲しいと思います。
(残念ながら、30代は100%大丈夫という可能性を僕が潰してしまったので。)


次回は絶賛抱えている住宅ローンやら、給料・保険含めた
お金周りの話をまとめようかなと思います。

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