11さい、命の重さを知る。
11歳、人生1回目、突然終わった。
24歳、人生2回目。
原発が爆発した。
ゲンパツがバクハツ…?
当時、小学5年生の私には
わからなかった。何も。
ただ、とにかく原発が爆発した。
大人たちはみんなテレビに釘付けになっていた。
当たり前、100%、絶対大丈夫、一生。
どこにも存在しなかった、そんな言葉たち。
当たり前だと思っていた
街での幸せな暮らしは
あまりにも突然で、絶望的で、衝撃的な
未曾有の大災害に根こそぎ持っていかれてしまった。
ただ校庭に逃げた。
2011.3.11 14:46。
その瞬間、わずか11歳にして、第一の人生は終わりを告げた。
先生の指示を聴く。
自分の身を守る。
家族が迎えに来るまで、友達とただひたすら
身を寄せ合った。
家族が迎えに来てくれたとわかり、泣いた。わんわん泣いた。
車中泊、集会所、親戚の家、体育館、旅館、アパート。
避難所を転々とした。
転校もした。
この13年間、やりたいことは
なんだってやってきた。
スポーツ少年団の活動、部活動、学級委員長、
生徒会、部長、学友会の会長、寮生活、インタビューや取材を受けること、国際交流、英語の勉強。他にもまだまだある。
先日防災士の資格も取得した。
一言では言い表すことができないほど、
たくさんの経験や出会いに恵まれ、
ここまで生きてくることができた。
人生は一度きり。
その言葉の重み、今ならよくわかる。
ここまで出会い、私を支えてくれた全ての人に感謝したい。
生まれてきてくれて、ありがとう。
産んでくれて、ありがとう。
育ててくれて、ありがとう。
出会ってくれて、ありがとう。
好きでいてくれて、ありがとう。
大切に想ってくれて、ありがとう。
いつも、ただ、ありがとう。
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