【金市場解説】ゴールドの時代が本格到来か!?
第3四半期の金需要、過去10年を上回り堅調な推移
第3四半期の世界の金需要が前年比-6%の1147.5トンであったと発表されました。しかし、これは過去10年平均を8%上回っており、金需要は依然として順調な状態と言えます。
中央銀行の動向
中央銀行による金需要は27%減少しましたが、過去10年平均を大きく上回っており、中央銀行による金買いの需要が続いていることが示唆されています。これは、西側諸国がロシアをSWIFTから排除した時からが起点となっていると考えられます。
金ETFとの対比
一方で、金ETFの需要は3年連続でマイナスとなっており、これはFRBによる高金利政策と関連しています。しかし、利上げサイクルの終了や来年の利下げ期待から、金の相対的な魅力が増すことで機関投資家による金買いが復活する可能性があります。
宝飾品需要
宝飾品需要は578トンで、前年からほぼ横ばいでした。中国の需要が落ち込む中、インドの好調な需要が相殺されています。中国の景気減速に伴い金の買い控えが見られますが、逆にインドは経済の明るさや消費の好調さから宝飾品需要の拡大が期待されます。
金先物価格の展望
金先物価格の週足チャートからは、フラッグ形成を上にブレイクアウトしているため、ここから上昇を期待できます。
また毎年金は11月頃を起点に年始まで上昇する傾向がありますから、短期的にも長期的にも買い持ちできると思います。
ビーハッピー