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【唯信◆2023(令和5)年 11月号{ 往相回向の大慈より 還相回向の大悲をう 如来の回向なかりせば 浄土の菩提はいかがせん} -正像末和讃 三時讃-】❝心に慈慧の響きと平安をーNAMOWAMIDABUCHI❞ from‟Song & BowzuMan”{北條不可思:法名:釋難思}



♦❖♦唯信:九坊院より言の葉だより♦❖♦​
💎和讃の時間;Time of WASAN 💎
​2020-2023​​​​​

Me​ssage from KUBOUIN


❝白道の願船❞『野の聖』
1986年  Drawing By Fukashi Hojo :cassie 
知人曰く: 「陽の沈む西方に向かう白道を歩いているようにも、
船に乗り海を渡り西方に向かっているようにも見える」そうだ。
野聖物語★★★親鸞聖人
http://fukashi.blog50.fc2.com/blog-entry-243.html
北條不可思 浄土真宗本願寺派 
《本山 西本願寺♦首都圏 築地本願寺》
広島・呉市:蓮向寺 住職
{安芸教区安芸南組}

Silk Road; photographCopyright © DAIJI HOJO JAPON
敦煌;絹の道 仏様の道 
撮影;北條大慈  北條大慈 浄土真宗本願寺派 
《本山 西本願寺♦首都圏 築地本願寺》
神奈川:相模原市:蓮向寺 住職 
{東京教区神奈川組}

《唯信:九坊院より言の葉だより》

♢2020-2023♢

唯信◆2023(令和5)年11月号

♦🔶♦唯信:九坊院より言の葉だより♦🔶♦
​&​​​​
♢和讃の時間;Time of WASAN ♢​
2020-2023​​
​​​Me​ssage from KUBOUIN

このメッセージレターは、北條不可思が住職をつとめる
浄土真宗本願寺派 眞信山 蓮向寺【相模原市當麻九坊院】
有縁の方々にお送りいたしました通信です。

九坊院より言の葉だより♦
2020-2023

唯信◆2023(令和5)年11月号

謹みて 有縁の皆様におかれましてはお念仏ご相続の事と拝察申し上げます。唐突に空気が乾燥して朝晩の気温も急降下で一気に冬の到来を思わせる日々が始まっているようです。どうぞくれぐれもご無理なくお身体とご相談しながらの日暮らしをお送り下さいませ。
     *
往相回向の大慈より (おうそうえこうのだいじより)
還相回向の大悲をう (げんそうえこうのだいひをう)
如来の回向なかりせば (にょらいのえこうなかりせば)
浄土の菩提はいかがせん (じょうどのぼだいはいかがせん)

正像末和讃 三時讃

【意訳】浄土に往生してさとりを開かせるとう大いなる慈悲により、迷いの世界に還ってすべてのものを救うという大いなる慈悲を得させていただくのである。阿弥陀仏の本願のはたらきによる回向がなかったなら、いったいどうして浄土でのさとりを開くことができるであろう。
(出典『三帖和讃』浄土真宗本願寺派編)
     *
 冒頭にあげました御和讃を詠まれて、「あれ? もしかして」とひらめいた方もいらっしゃるのではないでしょうか。父である前住職は、弟大慈の名前をこの御和讃から頂きました。男児が産まれたら『大慈』と名付けよう、次男まで恵まれたら『大悲』と名付けようと、いつの頃からかずっと胸に秘めていたそうです。しかしながら、長男の私の名前は、『不可思』となりました。それは、初産の子を抱きしめた母が「不思議ね~、不思議ね~」とつぶやいていた姿があまりに印象的だったからだそうです。ただ御聖教(おしょうぎょう)にある『不可思議』では長すぎると思って『不可思』としたのだとよく話してくれました。そして五年後に誕生した弟が『大慈』と名付けられました。名前にはいつも物語があるものです。
さて、御聖教(お経本)や御和讃などに「大」の文字があれば、それは阿弥陀さまのはたらきを表しています。このご和讃は、二種回向(にしゅえこう)の救いを讃嘆された御和讃の結びの一首です。
二種とは、浄土に生れさせて頂く往相回向と、浄土に生まれた後に再び迷いの世界へ還相回向して全ての人を救うはたらきを得ることです。 親鸞聖人さまは、自らを省みながら、人の姿とは、「小慈小悲(しょうじしょうひ)も無き身」と明らかにされたように、わずかながらの難行苦行にも根を詰めることも叶わない「私」ですが、その「私」こそが阿弥陀仏の救いの目当てなのです。そして、救われた「私」に救うはたらきをもたらして下さるのも阿弥陀仏であるからこそ、報恩のお念仏を申させて頂くより他には、濁世に生きる凡夫の身に出来ることはありません。
『正信念仏偈』(赤本/新25ページ、旧23ページ)には、
天親菩薩論註解 報土因果顕誓願 往還回向由他力 正定之因唯信心(天親の論釈しては 浄土にうまるる因も果も 往くも還るも他力ぞと ただ信心をすすめけり)とあります。阿弥陀如来さまのご本願の眞實信心を賜る醍醐の味は、往相も還相も他力回向が「私」に差し向けられていることにつきると親鸞さまはお諭し下さっています。
 誰もが命尽きるまで人間として生まれさせて頂いた故の苦悩を消し去れません。人生には喜びも楽しみもありますが、不変のまま永続することは叶いません。この悲しみを悲しみのままにさせないという阿弥陀さまの誓いと願いが「私」に絶え間なくはたらいて下さっています。まさに、闇に沈む凡夫を導く灯炬です。脅しも条件も一切ない、ただただ尊く清浄な唯一無二の白き道を共々に歩ませて頂きましょう。


合掌称佛
住職 北條不可思

『悲嘆と歓喜』

HITAN TO KANGI

(2023年作)

{Basic recording track}

詩・曲 北條不可思

献歌呈上:長倉洋海氏(写真家)

見上げた 空が深すぎて 涙(悲嘆と喜歓)の叫びが止まらない
広大無辺の慈悲の杓 円に命を掬い取る
路地の片隅に樹つ  ねじれた木の影ひとつ
踏ん張って 吹く風に葉の帆を張って
恒河に沈む砂の数 儚きうつつの夢の数
嘆くとも 限りなく  果てしなき 歓びの詩

未来の 地図に目もくれず 暦の数をかき混ぜる
瞬きひとつで旅をする 時空を 包む月の影
路地の片隅に樹つ ねじれた木の影ひとつ
踏ん張って 吹く風に葉の帆を張って
恒河に沈む砂の数 儚きうつつの夢の数
嘆くとも 限りなく  果てしなき  歓びの詩

路地の片隅に樹つ ねじれた木の影ひとつ
踏ん張って 吹く風に葉の帆を張って
恒河に沈む砂の数 儚きうつつの夢の数
嘆くとも 限りなく  果てしなき  歓びの詩
嘆くとも 限りなく 果てしなき  歓びの詩

Copyright © 2023 by Special JION Music
Fantasia Records de JION Music Factory

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『慈音の鐘と歎異抄そして遊牛の詩』

慈音の鐘:北條慈音(ベル)
歎異抄 第三条:三國連太郎(朗読)
遊牛の詩:北條不可思♢法名:釋難思(歌)

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https://amitahouse.blogspot.com/2023/05/office-amitahousefukashihojocom.html


「​新しい領​​​​​​​​​解文(浄​土真宗のみ教え)」の幻影 ​​​​​​​​​
​​​​{御影向​の眼差し}

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💎唯信◆2023(令和5)年11月月号💎


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❖和讃の時間;Time of WASAN❖

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『浄土和讃』より

十方微塵世界の 念仏の衆生をみそなはし
摂取してすてざれば阿弥陀となづけたてまつる

諸仏の護念証誠は 悲願成就のゆゑなれば
金剛心をえんひとは 弥陀の大恩報ずべし

清風宝樹をふくときはい つつの音声いだしつつ
宮商和して自然なり 清浄勲を礼すべし

平等心をうるときを 一子地となづけたり
一子地は仏性なり 安養にいたりてさとるべし

若不生者のちかいゆゑ 信楽まことにときいたり
一念慶喜するひとは 往生かならずさだまりぬ

たとひ大千世界に みてらん火をもすぎゆきて
仏の御名をきくひとは ながく不退にかなふなり

自利利他円満して 帰命方便巧荘厳
こころもことばもたえたれば 不可思議尊を帰命せよ

一々のはなのなかよりは 三十六百千億の
光明てらしてほがらかに いたらぬところはさらになし

染香人このその身には 香気あるがごとくなり
これをすなはちなづけてぞ 香光荘厳ともうすなり


『高僧和讃』より

尽十方の無礙光は 無明のやみをてらしつつ
一念歓喜するひとを かならず滅度にいたらしむ

本師源信ねんごろに 一代仏教のそのなかに
念仏一門ひらきてぞ 濁世末代をしへける

真の知識にあふことは かたきがなかになほかたし
流転輪廻のきはなきは 疑情のさはりにしくぞなき

濁世の起悪造罪は 暴風駛雨にことならず
諸仏これらをあはれみて すすめて浄土に帰せしめり

五濁悪世の衆生の 選択本願信ずれば
不可称不可説不可思議の 功徳は行者の身にみてり

☛西路を指授せしかども 自障障他せしほどに
曠劫以来もいたづらに むなしくこそはすぎにけれ

☛弘誓のちからをかぶらずは いづれのときにか娑婆をいでん
 仏恩ふかくおもひつつ つねに弥陀を念ずべし

生死の苦海ほとりなし ひさしくしづめるわれらをば
 弥陀弘誓のふねのみぞ のせてかならずわたしける

罪障功徳の体となる こほりとみづのごとくにて
こほりおほきにみづおほし さはりおほきに徳おほし

名号思議ふの海水は 逆謗の屍骸もとどまらず
衆悪の万川帰きしぬれば 功徳のうしほに一味なり

男女貴賤ことごとく 弥陀の名号称するに
行住座臥もえらばれず 時処諸縁もさわりなし

本願力にあひぬれば むなしくすぐるひとぞなき
功徳の宝海みちみちて 煩悩の濁水へだてなし

久遠劫よりこの世よまで あはれみましますしるしには
仏智不思議につけしめて 善悪・浄穢もなかりけり

無礙光の利益より 威徳広大の信をえて
かならず煩悩のこほりとけ すなはち菩提のみづとなる


『正像末和讃』より

往相回向の大慈より還相回向の大悲をう
如来の回向なかりせば浄土の菩提はいかがせん

『弥陀智眼の広海に 凡夫善悪の心水も
帰入しぬればすなはちに 大悲心とぞ転ずなる』

『弥陀の本願信ずべし  本願信ずる人はみな
摂取不捨の利益にて 無上覚をばさとるなり』


『不思議の仏智を信ずるを  報土の因としたまへり
信心の正因うることは  かたきがなかになほかたし』

如来大悲の恩徳は 身を粉にしても報ずべし
師主知識の恩徳も ほねを砕きても謝すべし

無明長夜の灯炬なり 智眼くらしとかなしむな
生死大海の船筏なり 罪障おもしとなげかざれ

末法五濁の有情の 行証かなはぬときなれば
釈迦の遺法ことごとく 竜宮にいりたまひにき

正像末の三時には 弥陀の本願ひろまれり
像季・末法のこの世には 諸善竜宮にいりたまふ

弥陀智願の広海に 凡夫善悪の心水も
帰入しぬればすなはちに 大悲心とぞ転ずなる

仏智うたがふつみふかし この心おもひしるならば
くゆるこころをむねとして 仏智の不思議をたのむべし

弥陀・観音・大勢至 大願のふねに乗じてぞ
生死のうみにうかみつつ 有情をよぼうてのせたまふ

弥陀大悲の誓願をふかく信ぜんひとはみな
ねてもさめてもへだてなく南無阿弥陀仏をとなふべし

他力の信心うるひとを うやまひおほきによろこべば
すなはちわが親友ぞと 教主世尊はほめたまふ

煩悩にまなこさへられて 摂取の光明みざれども
大悲ものうきことなくて つねにわが身をてらすなり


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