唯信◆2021(令和三)年7月号★juillet 2021-#Ⅰ★♦唯信◆2021(令和3)年7月号♦
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唯信◆2021(令和三)年7月号
謹みて 有縁の皆さまにおかれましては慈光照護のもとお念仏ご相続の事と拝察申し上げます。
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無礙光の利益より
威徳広大の信をえて
かならず煩悩のこほりとけ
すなはち菩提のみづとなる
【意訳】阿弥陀仏の無礙光のはたらきにより、広大ですぐれた功徳をそなえた信心を得ることで、かならず煩悩の氷が解けてさとりの水となる。
(出典『三帖和讃』浄土真宗本願寺派編)
さて、ご法話で「七高僧」について聞かれたことがおありかと存じますが、親鸞聖人さまが選ばれた七名のお坊さまの総称です。赤本(真宗勤行集)の『正信偈』にはそれぞれの高僧の功績を讃えて著述されています。年代の古い順に、インドの龍樹菩薩と天親(世親)菩薩、中国の曇鸞大師と道綽禅師と善導大師、そして日本の源信和尚(恵心僧都)と源空(法然)聖人のお名前が順番に出てきます。仏教が日本へ伝播した順でもあります。今月引かせて頂いた御和讃は『高僧和讃』のなかでも曇鸞大師を称えられた一首です。
親鸞さまは、この七名の高僧の方々がご苦労されて正しく阿弥陀如来さまの本願他力を伝えて下さったから、ご自身が他力の信心を恵まれる事がかなったと慶ばれ、深く感謝をなされました。今月の御和讃は、曇鸞大師が教え示しておられることをそのまま和讃という四行詩にして、その功徳を称えられました。
親鸞さまは、『煩悩具足凡夫=ぼんのう ぐそく のぼんぶ』というご自覚が大変深くまた厳密であったと拝察致します。『煩悩』は仏教では特別な言葉ではありません。また、『煩悩即菩提=ぼんのう そく ぼだい』という言葉も一般仏教でも使われます。
北塔光昇和上(本願寺派勧学)の御著書から、一般仏教と親鸞さまとの『煩悩即菩提』の解釈の違いをご紹介したいと思います。
『たとえば私が一個の小石であったとします。この石を磨けば宝石となり価値が生まれると考えるのが一般仏教の煩悩即菩提という解釈です。つまり人間は自力で修行することにより煩悩を滅してさとりを得ることができる、したがって、煩悩は即ち菩提になるのであるというのです。
これに対して親鸞聖人は、私という石は宝石であるはずもなくどのように磨いてもただの石にすぎないと考えられます。しかし、そのただの石である私が、南無阿弥陀仏によって光沢を得ることができるのです。煩悩具足の私に名号がはたらいてさとることができる、それを煩悩即ち菩提なりと解釈されたのです』(北塔光昇著『聖典セミナー高僧和讃』より抜粋)
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「南無阿弥陀仏」の六文字にすべてが仕上がっているお念仏のなんと有り難い事でしょう。
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私たちは有期限の命を生きています。そして、手に負えない事や望まない事とも直面してしまいます。しかしながら阿弥陀如来さまの大悲の恩徳は、一瞬たりとも途切れることなく「我が名を呼べ、必ずすくう(念仏衆生摂取不捨)」と「私」に呼び掛けて下さっています。Ah- 私はただただ「南無阿弥陀仏」と申し上げるばかりです。
合掌称佛
住職 北條不可思
♦唯信:九坊院より言の葉だより♦
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#2 ・・・略歴#1は、 此の世に生まれる前なので わからない。
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