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Documentation and footprints:『現代和讃を謡う吟遊詩人へ』 メッセ-ジ フロム 三國 連太郎氏 (1994年) ♦メッセ-ジ フロム 新井 満氏 1994 ♦推薦文:浄土真宗本願寺派 総長 松村了昌師 1994年 平成6年4月6日

http://fukashi.blog50.fc2.com/blog-entry-117.html

現代和讃を謡う吟遊詩人へ

メッセ-ジ フロム 三國 連太郎 (1994年)

北條さんの声と歌に

言葉よりも音楽の方が心に浸透する力が大きいことを

実感させられてしまった

これは、現代の和讃ではないか。

つまり

今の言葉で

今の音楽で綴られた仏教讃歌だと感じたのだ。

新しい文化の誕生と言ってもいい。

ところで

文化というと古めかしいものと思われがちだが

現在の古典が誕生した時には

すこぶる新鮮でセンセ-ショナルなものだったのではないか。

それがいつの間にか形骸化して

真意が全然伝わってこないと感じてしまう。

とするなら、北條さんの歌、否、存在そのものが

いまだかつてなかった稀有なものではなかろうか。

きっと<北條不可思>は、常に待たれていた存在だった。

だが

待っている側が待っている対象を明確に出来ないから

結局自ら名乗りを挙げるしかなかったわけだ。

俳優の僕は、演じる役を鏡に人間の

しいては自分の愚かさや可愛さを見つめることを楽しんでいる。

己に忠実であるために降板するのはそのためだ。

北條さんは

そこを徹底したノンフィクションでやりこなす強靭な人でもある。

だから

伝統教団の中にあって

迎合せず異端にならず自分の言葉で語るなんていう

困難極まりないことができるのだ。

だいたいどんな組織でも

体制の中でラクに生きることばかり考えているのだろうから。

北條さんの存在は

言葉が言葉として魂を持っていることの

命の通う言葉の存在の証のように思えてならない

私の大好きな渡辺えり子さん(作家、女優)は

40を過ぎても6歳のごとき濾布を持っている。

まるで生まれっぱなしの純粋さで

社会の出来事を濾過させているようだ。

北條さんにも

今の濾布を持ち続けてほしい。

そうやっていかれたら素敵な宗教者になられるという期待がある。

まずは

吟遊詩人のように弾き語り

声をからして頂くのが一番ではなかろうか。

三國 連太郎

『遊牛の詩』(1996年作)「歎異抄」第三条を機縁に

― 善人なほもつて往生をとぐ、いはんや悪人をや。

― Copyright © 1996 by Special Jion Music【限定公開】


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メッセ-ジ フロム 新井 満 1994

小説を書く医師や教師がいる。

絵を描く主婦もいれば、陶芸をする映画監督もいる。

同時に様々な形で自己表現をしようとする芸術衝動を

決しておさえこんではいけない。

なんとなれば自己表現とは生きることに外ならないからである。

僧侶・北條不可思の歌を聴いた。

人生の謎と美と真実に一歩でも近づこうとして疾走する

一人の男の歌を聴いた。

新井 満

『影の影』【Shadow on Shadow】(2007年作)

❝Official ❞Copyright © 2007 by Special Jion Music :北條不可思【限定公開】

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推薦文

わが宗門より仏様のおこころを

歌にのせて一人一人のいのちへ語りかける青年僧侶が登場しました。

仏様の限りない呼び声に老若男女を問わず誰もが

いのちの尊厳に聞き入ることであります。

どうぞ一人でも多くの方へお伝え下さい。

浄土真宗本願寺派

総長 松村了昌

1994年 平成6年4月6日

『航海の果てに/ On the white road 』《NEW YORK 》 《1994年作》Copyright © 1994 by Special Jion Music :北條不可思【限定公開】

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このメッセ-ジは1994年6月CD「TEARS OF CLOWN・道化師の涙」

(日本クラウン/パナムレ-ベル)メジャーリリースに際し

ライナーノーツとして

俳優・三國連太郎氏

作家・新井満氏に

推薦文として

浄土真宗本願寺派 総長(当時)松村了昌師に

寄稿して頂きました文章です。


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