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男子日本代表 vs オーストラリア GAME1金近廉インタビュー

試合終了後、ミックスゾーンを歩いてきた彼はどこかいつもよりも小さく見えた。そんな彼を最後に引き留める。まだ彼の中でもまとまりきっていないであろう感情を、なんとか言葉にしてもらった。きっと自分が一番わかっている。金近廉はもっとできるということを。(取材:宮本將廣)

写真は前日練習

金近廉選手インタビュー

あそこで僕が打たないとチームの流れも悪くなってしまう

宮本 最後にチームのファウルトラブルもあって、チャンスが回ってきたんですけど、なかなか悔しい結果というか。
金近 うん……はい。ここまで合宿を重ねてきて、自分の中で手応えも感じていました。ここにくるまでにカットされた選手もいて、その人たちの分まで自分がやらないといけないって思って今日を迎えたというか……。その中でマークマンにプレッシャーをかけたり、トラップを仕掛けて相手のミスを誘えた場面もあったんですけど、それは当たり前でそれ以上にオフェンス面でスリーポイントを打ち切るというところが役割として求められている。そこを常にやり続けることが大事だと思っていたんですけど、今日に関しては自分の中でディフェンスからオフェンスに流れを繋げていけなかったというか……。もっとスリーポイントに対する意識を改善していかないといけないなと思ったので、次のチャンスをもらえるかわからないですけど、そのときがもらえたらしっかりと自分の持ち味を出したいと思います。
宮本 ライバルであり、仲間でもある同じポジションの選手の多くが、北海道大会前にカットされました。金近選手にとっては大きなチャンスでもありながら、話してくれたように「彼らの分まで」っていう気持ちもありながら……。その中ではっきり言えば、「打てたよね」っていう場面が何度かありました。自分の中でも振り返ると引っかかるところはある?
金近 そうですね……。特に後半のコーナーですよね。テーブス選手からパスを受けた場面は、絶対に打たないといけない場面だったし、あそこで僕が打たないとチームの流れも悪くなってしまう。そういうところを……うん。ガードの選手たちは僕に打たせるように展開を作ってくれていたので、僕がしっかり打ち切って決め切らないとチームのオフェンスの停滞も生んでしまったと思うので……。そこをもっと割り切ってというか、思い切ってやる必要があったなと感じています。

セットプレーの精度はもっと上げていかないといけない

宮本 少し全体的なことも聞いていきたいと思います。オーストラリアは金近選手と同世代の選手が多い中で、すごく遂行力が高かったと感じました。序盤に河村選手も相手のドロップに対して上手くゲームを作れなくて、富樫選手になってから展開が変わりましたよね。ペイントタッチも増えたけど、金近選手としてはスリーポイントがこのチームではファーストチョイスになる?
金近 そうですね。ドロップに関しては、ビッグマンが下がっていれば(富樫)勇樹さんがやっていたようにプルアップを増やせると思います。そこからショートロールしたビッグマンにパスを入れて、インサイドアウトみたいな形で外のシューター陣を活かしていきたいとはトムさんも話していました。後半に関しては、オーストラリアもスイッチをしていた場面があったので、ミスマッチができますよね。特にジョシュ(ホーキンソン)のところは、ポストプレーから展開を作れるので、そこをもうちょっと効率的に狙っていく必要性があったかもしれないなと感じています。
宮本 後半はハンマーアクションみたいな動きを結構使っていたけど、あまりタイミングが取れてなそうというか。あの辺はちょっとまだまだ?
金近 そうですね。セットプレーの精度はもっと上げていかないといけないと思います。ヘルプディフェンスのサイズも大きいので、オフボールのところで上手くスイッチされた場面もありました。後半に馬場さんがスリップしてイージースコアしたシーンがあったじゃないですか?
宮本 サイドエントリーのプレーね。
金近 はい。スイッチの場合は、ああいったプレーももっと絡ませていくことも必要だと思います。
宮本 ありがとうございます。期待してるから、頑張って!
金近 ありがとうございます。

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