「花とゆめ展」に行ってきた
東京シティビュー(六本木ヒルズ森タワー52階)で開催されていた「花とゆめ展」に行ってきた。友人との予定がなかなか合わず、最終日の午後になった。あらかじめローソンでチケットを買い、当日チケットカウンターでQRコードのついた入館券に引き換える。日時指定券は2200円と結構なお値段だなと思ったのだが、展望室入場券込みということで納得した。
今回初めてヒルズに上ったんだけど、エレベーターが高速ですごいと思った。エレベーター内の表示では49階くらいまでがーっと加速→徐々に減速→52階到着みたいな感じ。加速はほとんど体には感じないんだけど、耳に来るよ。到着しても展示物よりまず窓に張りついて外を眺めたがな。
さて花とゆめ展。最終日だったけど、それほど混雑もなくスムーズに見られたと思う。予想通り、自分と同世代の女性も多かった。入ってすぐの壁には、歴代の人気コミックスの表紙のコピーが飾られている。友人と、ここらへんは知ってる、これは知らない、ここらへんからはわからない…などと言いながら奥へ進む。花とゆめ本誌自体もロゴが変わっていたり。50年か、すごいな。エントランスなどは撮影可だったけど、さすがに原画コーナーは不可。入館券のQRコードを再度かざして中に入る。
ぐるりと壁に原画が飾られ、真ん中に豪華なテーブルセットが組まれている。パーティーをイメージしているそうだ。テーブルセットには歴代の付録や全員プレゼントのグッズが飾られている。
滅多に見られないカラー原画ですよ。老眼鏡を忘れたら大変だった。すでに鬼籍に入られた漫画家の作品もあり、うわあすごい!の連続だった。
私が知っている作品は「ガラスの仮面」「パタリロ」「スケバン刑事」「はみだしっ子」あたりかな。ちゃんと絵具で塗ってる!線が細すぎ!と興奮しながら眺めましたな。「動物のお医者さん」は復刻版だったかな。
カラー原画と一緒にモノクロのマンガ原稿も飾られていて、茶ばんだ原稿用紙にホワイトの跡や貼られた写植が年月を感じさせる。
最近の作品となると、フルデジタルになってくる。デジタルは何度でもやり直しできるし、エフェクトも簡単にかけられるし便利だよね。展示してあるのはカラー出力されたものになる。
制作環境を再現されたコーナーがあって、机の上にモニタや液晶タブレット(の模型)が並べられていた。現在はこういうのが主流。
だけどね。
アナログの原画って作者の緊張感と息遣いが伝わってくる。このホワイトの線、きっと息を止めながら面相筆で一本一本描いているんだろうなって思った。失敗したらやり直しできないし。キャンソン紙のイラストボードに描かれた作品が多かったかな?紙の質感も大事だし、何か宿っているような気がする。データじゃない、手に取れる現物を残せるのって今後も強みだと思う。
やー、昔の漫画家さんすごい。
眼福でございました。
出口には、用意されていた紙に入場者が書いた(描いた)メッセージがたくさん掲示されていて、ファン層の厚さを物語っていた。
最終日ということでグッズ売り場には完売品も多かったけど、分厚い図録はまだたくさん積まれていた。おひとり様5冊まで、と注意書きがあったけどそんなにたくさん買う人いるのか?転売目的?
昔の作品はグッズ化されていなかったし、何も買わずに退出。
実は「花とゆめ」より「LaLa」派だったので、ぜひ「LaLa展」も開催してほしい。