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気軽にフィルムカメラを使うこと。その第一歩。

先日書いたように、Leica M6を手放した。それは沼の終焉でもあり、同時に新たな沼の誕生でもある。

フィルムカメラブームの中心にはコンパクトフィルムカメラがいる。フィルムを入れれば勝手に撮れるようにセッティングしてくれるし、撮り終わったらフィルムを巻き上げてくれる。難しいことは考えなくて良い。そんなカメラ。

以前、ブログには機械式のマニュアルカメラを使う理由を偉そうに書き連ねた。故障のリスクを考えればコンパクトフィルムカメラを使うよりも、機械式を使うほうが絶対に良い。Leicaを買った自分への言い訳でもあったのだけれど、それはひとまず置いておく。

端的に言えば、リスクに目を瞑って、沼に沈みゆく時がきた。もっと端的に言えば、魔が差したまぁ人がカメラを買う理由なんてそんなものだろう。

Leicaとは別腹で、コンパクトフィルムカメラを買うこと自体は以前から興味があった。あったけど、ないフリをしていた。言い聞かせていた。

そして買うとしたら、RICOH GR1s、CONTAX T3のどちらかだと思っていた。

デジタルの最新機種GRⅢではなく、あえてフィルム時代に逆行するのが自分の性分だと思っていた。

CONTAX T3の焦点距離は自分の標準領域。だけど、使っている人が多すぎる。人と被るのはあまり好きじゃない。

そんなことをぼんやりと考えながら、定期的にカメラ屋さんの在庫をチェック。金額と状態のバランスが取れているか、吟味する日々が続いた

そこに彗星のごとく現れ割り込んできたのはFUJIFILM KLASSEシリーズ。見た目の格好良さは劣るものの、利便性は申し分ないことに気が付いた。

仕事帰りに作例を探してみたり、在庫をチェックすること数週間。だんだん気持ちが傾いてきた。

ずっとGR1sのことを考えていたので、購入するなら28mmで迷い無し。つまりKLASSE Wだ。

そして、時が満ちた。

某Mカメラで整備済みの美品が約10万円。郊外のカメラ屋さんで整備済みの良品が約7万円。

買った。

欲をいえば、KLASSE W BLACKが良かったが、人気なのか高かった。

DXコードがないフィルムの場合、マニュアルで感度の設定ができるのはありがたい。FUJIFILMの公式サイトで取扱説明書をダウンロードできるのもありがたい。(購入する数時間前に調べた)



正直、自分でも何がしたいのかわからない。

だけど、フィルムカメラブームの中心にはコンパクトフィルムカメラがいる。フィルムを入れれば勝手に撮れるようにセッティングしてくれるし、撮り終わったらフィルムを巻き上げてくれる。難しいことは考えなくて良い。

そんなカメラを1台ぐらい持ってたって良いじゃない。気軽に持ち歩こうよ。と、自分に言い聞かせながら、土曜日午前中指定の荷物を待つ。久しぶりの2連休がやってくる。

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