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もしも願いが叶うなら

 どうでもいいことをものすごく真剣に考えてしまう癖がある。今は、生まれ変わったときに、何かひとつ素晴らしい才能をもらえるとしたら、何がいいかに頭を悩ませている。選択肢はふたつ。絵の才能か歌の才能。
 どちらもプロになれるくらいの才能があったらもちろん最高だけれど、別にそこまででなくてもいい。家族や友人に、上手いねって言ってもらえるくらい。自己満足でもいい。それでもいいから、思い描いたように絵が描けたり、気持ちよく歌えたらどんなにいいか。だけど、どちらかひとつだから、どちらがいいか真剣に考えている。(本当にくだらないと自分でも思う)
 ちなみに、私は歌が下手である。夫によれば、リズム感がないだけで歌自体が下手というわけではないとかなんとか。音痴、とは言いたくない。だって、音が外れている自覚はあるもの。自分が思う音を出せないのだ。歌声もなんだか変。だから、例え聞いている人が誰もいなくても、気持ちよく歌えないのだ、残念ながら。
 絵は、すごく下手ではないと思うけれど、けっしてうまくはないし、描いてみると、何かが違う。描いてみたいという気持ちはあるのに、何をどう描いていいのかわからない。好きな作風を真似ていたら、描けるようになったりするのだろうか。歌よりは望みがありそうな気がするけれど、やっぱり気持ちよく描けない。

 歌でも絵でも、ほんの少し才能があったら、誰よりも自分自身を楽しませることができそうで、いいなぁと思う。歌か絵か、どちらがいいか、もう少し考えてみよう。(なんのために?)

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