ありふれた言葉でいい

僕はなにかと難しく考えるところがある。ここ最近もそんな感じで、新年を迎えたばかりなのに不安定な思考をぐるぐると巡らせて、自分自身でも疲れていた。

先日、会議のために移動していた時、後輩とすれ違った。僕が普段あまり行かない会議室だっからだろう「珍しいですね」と声をかけてきた。

そもそも、その後輩から話しかけられることも、それほど多くないので少し驚きつつ、「そう、会議なんだー」と返すと、小さくガッツポーズを作りながら「頑張ってください」と言って後輩は通り過ぎていった。

丁度1年ほど前は、その後輩の方が仕事が忙しく、僕から「無理せずにね」とか声をかけることの方が多かった。気の利いた事も言えず、かといって部署も違うから、仕事を肩代わりすることも出来ず無力感を感じていた。

すれ違った時の「頑張ってください」は、後輩からすれば会話を切り上げるため程度の台詞だったかもしれない。あるいは僕が疲れているのを察してくれたのかもしれない。

どちらにせよ、誰かが応援してくれると言うのは、単純に嬉しいものだと感じた。

何より、最近は仕事中の後輩に笑顔が戻ってきたことが嬉しい。