ビールを美味しくする考察
前提
ビールが好きだ。
ドライビールよりコクがある系が好きだ。
日本ではキリンラガーやサッポロ黒生、一番搾りなどをよく飲んでいた。
ヨーロッパの黒ビールやピルスナー、修道院系のハーブで香り付けされたビール、IPAも大好きだ。
田舎で手に入るビール
今私が住んでいるベトナムの山の中の田舎村では4種類の缶ビールとビアホイと呼ばれるペットボトル入りのビールしか手に入らない。
それらはどれも、キレはあるけどコクがない系のビールばかりだ。
そのかわり値段は安い。
一番高いのはサイゴンビールの白ラベルで12,000ドン。
あとの3種類は7,500〜8,000ドンだ。
ビアホイに至ってはもっとやすいのだが、量が多いので「飲むぞ!」という日にしか開けられないのが難点、ほとんど買ったことがない。
shopeeというネット通販でIPAやピルスナーも買える。
コイツらはかなり美味しいのだが12缶で530,000ドンと高額な上送料もかかる。そのへんで買えるビールの6倍もするので、常飲はできない。
サイゴンビール白ラベルは数あるサイゴンビールのブランドの中でも一番安い商品だ。
値段が他のビールより高い分、少し美味しいのだが、他が安すぎるのでコスパが悪い気がする。
他のビールはLakers Special、Gold Star, OHUBIAという、今まで見たことがないビールたち。おそらく街には流通していなくて、田舎だけで売られているビールだと思う。
すべて試したが、ほぼ同じような味だ。それでも北部で作られ、ニャチャンの会社が売っているOBUBIAがマシな気がするので、以後はもっぱらこれを常飲している。
ビールを美味しくしよう
Facebookの友人のスレで、ビールに塩をいれると美味しくなる、というのを発見した。
ホントか?
写真撮影でビールにいれいな泡を作る時塩を入れたことがある。もったいないから飲んでみたが、とても飲めたもんじゃなかったぞ。
とはいえあれはかなりの量の塩を入れた。少量なら美味しくなるのかもしれない。
さっそく試してみた。
小さめのグラスに塩をひとつまみ入れて少量のビールで溶かし、さらにビールを注ぐ。泡がいい感じでたつ。
おそるおそる飲んでみたら、しょっぺー!
これではダメだ。
塩の量を減らす。ひとつまみでは多いので、人差し指の腹に乗るくらいの量を投入。
塩が旨味を引き立てるのだろう、けっこういい感じだ。
その日から安いビールには塩を加えて飲むようになった。
もっと美味しくならないのか
料理なら、味が薄ければ塩や醤油を足すし、好みで唐辛子を振ったり、マスタード、ケチャップ、マヨネースを加えたり。
いろいろ美味しくする手を尽くして食べる。
酒だって、カクテルと称してレモンを加えたり混ぜ合わせたりする。
しかしビールに調味料を加える発想はなかった。
なんでビールはそのまま飲んでいたのだろう?
そう気づいて、もうちょっとコクを出すにはどうするか、と砂糖を加えてみた。
塩ほんの少しと砂糖ひとつまみ。少量のビールで溶いてからグラスいっぱいにビールを足す。
素のビールと比べたら雲泥の差。倍の値段と言われてもいい、くらいのビールになった。
あとは苦味なのだが、IPAを加えたのでは本末転倒だ。ホッピーが手に入れば加えてみるのもいいかもしれない。
粉末ホッピーはないのだろうか。
現状で苦味といえばローストの濃いコーヒーしか思いつかない。ビールの苦みとは違うが、試してみた。
パキっとした苦味にはならないが、入れたほうが少しマシ、という感じ。
わざわざ用意するのならなくてもいいかもしれない。
粉末のチキンスープはどうだろう。少量入れてみた。味は変わるがビールが美味しくなったという味ではない。
結論
ひとつまみかふたつまみの砂糖。ほんの少しの塩。これでだいぶ良くなる。
苦いコーヒーがあれば少量。インスタントコーヒーが使いやすいかもしれない。
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