2015年、南仏・中伊への旅の記録
2015年7月から8月、マルセイユ、エクサンプロバンス、フィレンツェ、ピストイアに出かけてます。
2015年の記録ですがnoteでぜひ読みたい、とリクエスト頂いたので、まとめていきます。
●これから旅が始まる 2015/7/22
いよいよ旅の始まり始まり。タンソンニャット空港に余裕を持って到着。チェックインカウンターの兄ちゃんがすごく感じが良い。イミグレーションもオレのレジデントカード見て、ベトナム語はできるの?何年いるの?など。このくらいのベトナム語会話ならなんとかなるよ。
夕飯時なのだが、飛行機に乗ったらなんか出るのだろうと思って軽く。Twitterで教えてもらったpopeyesってのは見つからない。外なのかな?FBではバーガーキングって言われたけど、ダラットから2日前に来た時食べたばっかりだし。
それでilly cafeでスイーツ。コーヒーは寝れなくなるとヤなので、オレンジジュースで。
●イスタンブールで乗り継ぎ中 2015/7/23
飛行機は20:30発のはずだったのに19:40には離陸。変更になってたのか?やけにガラガラだと思ったら、バンコクに止まって、満員になった。
バンコクまでの間にケーキかサンドイッチ。さっきスイーツ食ったので、サンドイッチ2切れと赤ワインをお願いした。
初めて乗ったトルコ航空はとてもよかった。このところLCCばかりだったから、余計にそう感じるのかもしれないけど。
まず、飯が旨い。バンコクを飛び立ってから出た夕飯、メインはラザニアとミートボールを選んだのだが、野菜サラダもシャキッとしてるし、ハマスが絶品に美味かったし、もちろんメインもかなりいい。ナイフ入れや食器もおしゃれ。次回は写真取らなきゃ。
スリッパとかアイマスクとか歯ブラシとかの入った機内セットはくれるし。映画もいっぱいあって、邦画も3−4本用意されていた。なかから「繕い裁つ人」というのを見る。
現地時間の4:30にイスタンブール着。ベトナム時間だと8:30なので、かなり楽。そこそこ寝れたし、卵、トマト、ほうれん草(しっかりにんにく風味付きのソテー)、チーズ、みずみずしいカットフルーツといった朝飯も美味かった。
ただイスタンブールの空港はいまいち。サインがわかりにくいし、やたら狭い通路とか通されるし。
さらには無料wifiが15分しか使えない。乗り継ぎにたっぷり5時間くらいあるので、1€+tax18%+サービス5%で1日パスを買いました。電源はフードコートに無料のがあった。コンセントはフランス型、変換持っててよかった!
だけどこのwifi、よく途切れる。そのたびにoffにしてonにし直すのがめんどい。
●マルセイユ1日目 2015/7/23
12時定刻、マルセイユ空港についた。バスで町まで向かう。あああ、その前にバスのチケット買うのに両替しなきゃ、と100ドル=83.23€。
バスターミナル=鉄道駅でおりて、待ち合わせのilly cafeを探す。コーヒーをオーダーしてwifiでついた旨を連絡するが、猫田+まさるコンビはすでにilly cafeにいるとメッセージが入っていた。どこ?
ちなみに猫田はベトナムで知り合った友達で、札幌でも会ってキャンプに行ったりした人。やつが、まさるの仕事の関連でマルセイユの近くの町、エクサンプロバンスに住んでいるので、今回はそこを拠点にさせていただくことになっているのだ。しかし、1週間後にまともなアパートに引っ越しなので、それまではマルセイユのジャズ・ミュージシャン、ティエレさんの部屋を借りる。
illy cafeのwifiが途切れがちで、互いにうまく通信できず、30分くらいたったところで二人が登場、illy cafeがすぐ近所にもう一つあったそうな。
というわけでティエレ宅に行き、荷物を置く。
ティエレさんが貸してくれる部屋は5階の眺めいい部屋だ。
ミュージシャンの生活は厳しいらしく、フラットの1部屋を旅行者に貸して生活しているのだとか。英語が通じるので会話には問題ない。
鍵をもらい、wifiの設定をして、猫田+まさる組に町を案内してもらう。炎天下、徒歩で港→美術館(昔の要塞)→ゴシックな教会など。その間にスーパーマーケットやショッピングモール、仕事ができるカフェも教えてもらう。
とにかく古い建物が多い。改修中の4−5階建てのアパートもたくさんあり、今はボロいけど、きれいになってまだまだ使われる様子。
ゴシック教会は無料で中に入れた。アーチ構造で天井が高く、ステンドグラスで光を和らげた空間は冷房なしでも涼しい。やがて電子パイプオルガンの演奏がはじまったのだが、その音のすごいこと。ボリュームもでかいし、残響音がすごい。これちゃんんと考えられて建物が作られてると思うけど、コンピューター解析なんてなかった昔、どうやって経験だけでこんな音響空間を作ったのか。この「神」の演出には、圧倒されるばかりだ。
8時を過ぎてもまだ明るく、暮れゆく町を見ながらの夕食は、港沿いのレストラン街でクスクスとタジン。
クスクスに合わせるレーズンみたいな甘い果実と辛いソースのコンビネーションがいい。タジンは適当に選んだラムとナスだったけど、ナスが絶品に美味かった。
たくさん歩いたので、ビールの旨いこと。
9時過ぎにピエレ宅に戻り、10時頃就寝。時差ボケで3時頃覚醒したが、なんとか2度寝して、6時に起床。これで時差は抜けたかな?
●マルセイユ2日目 2015/7/24
朝は昨日買ってきたバゲットをかじりながら仕事。一段落ついたので、昼飯がてら散歩に出る。
アパートの裏方向に坂を降りて行き、大通りに出たら小さな店を発見。ファラフィルとコーヒー。ファラフィルってイスラエル料理か。要するにコロッケの入ったブリトーなんだけど。野菜気もあってよし。
さらにブラブラと歩いて、コンビニで明日の朝バゲットに塗るクリームチーズと思われるものを購入しつつ、適当に角を曲がっていく。やがて偶然アパートの角に出た。
もう少し歩こうと、今度はアパート正面側に行く。小さなバーやレストランが結構あって、昼間からワインを飲んでいる人も多い。
建物の入口ドアが落書きだらけだったり、絵が描いてあったり、装飾の鉄枠がはまっていたりと楽しい。家並みも見飽きない。
デリカテッセンみたいな店を発見したので入ろうと思ったが、自動ドアが開かない。よく見たら「右から回り込め」みたいな張り紙があったので、角を曲がってレストランのエントランスから入る。
このレストランが結構流行っているので、デリのお持ち帰りも美味いかもしれないと、期待する。これで本日は家呑みが決定。
いろいろ並んでいるのだが、買い方がわからない。ウロウロしてたらおじさんがやってきたので英語で話しかける。このおじさんに限らずけっこうみんなまともな英語話す。
おじさんに言えば測り売りをしてくれるとのこと。いろいろあって迷う。綺麗で迷うよ、って言ったら、目で楽しむだけじゃなく舌でも行けるぞ、と言う。そうか、それじゃあ日本食と一緒だねと返したら笑ってた。わかってらっしゃる感じ。
ラタトウィユとラザニアを少しずつ貰う。さらにヤギのストロングチーズ。これはオイル漬けになっていた。あと、緑のチーズがあったので、それも。「これは作るときにジェノバペーストを練り込んでる」とおじさんは言う。じゃあそれ、といったら、これは試食してから買え、といって薄いスライスをくれた。美味いよ。もうひとつ「こっちはトリュフ入り」というのも試食。緑のやつの味が強くて、トリュフのはよくわからんので、緑のを購入した。
あと気になっていたケーキの小さいのを2つ。これば午後のおやつ。
その後別の店で安い赤ワインを1本買って今夜に備えておく。
3時にはさっき買ってきたダークチョコとチョコのスイーツとコーヒー。スイーツは悪くないけど、イマイチといえばイマイチ。
午後7時、テラスで家呑み。まずはビールでその後赤ワイン。チーズはゴートと緑のやつなんだけど、これが美味い。ラタトゥユとラザニアも大正解で美味い。
ラタトゥユってオリーブオイルたっぷりで、トマトソースもしっかり煮込んで入れるのだな。今度作る時はこのスタイルで。ラザニアはいままで食べた中のベストかも。温めず冷たいまま食べたけど、ひき肉が美味い上にたっぷりはいってる。かなり気に入ってしまいました。
●マルセイユ3日目、土曜日 2015/7/25
朝早くから外が騒がしい。起きて外を見たら、目の前の公園で露天の準備がすすんでいる。
9時頃、露天が出揃ったようなので、見に行く。衣類、キッチン用品、トイレタリー、帽子、靴、香水、石鹸、シャンプーなどなど。いろんな店が出ている。奥の方には魚、トラック屋台のピザ屋(トラック内で焼く)、果物、野菜、チーズ。スパイス屋は小袋詰めのカレー粉、マサラ、その他いろいろ。
ぐるっと回って、そういえば家のテラスに洗濯物干す時、洗濯バサミなさそうだと思い出して購入。カラフルないかにもフランスって感じのプラスティック製のしたに、昔ながらの木製を発見。1€。24個入りなのに、なぜか23個っきゃ入ってなかった。
12時前にスタバで猫田たちと待ち合わせて、O'bidulという店へランチに行く。先日の夕食のとき予約満席で入れなかった店だ。今回は予約していたので入れたが、20席ほどの店内は予約客で満席になり、ふらりと来た客はまったく入れない。
前菜、メイン、デザートとも2つから選べるようになっていて、よくわからないまま、前菜を選ぶ。メインは魚にしてみる。でも、ワインは赤。デザートはチョコムースみたいなもの。
メインの付け合せはリゾットなのだが、米に混ぜ込んである雑穀が美味い。名前を聞いたのだが忘れてしまったよ。
店はオーナーシェフ兼ウエイター1人で切り回している。料理はどれもとにかく美味しい。
昼食後はバスでノートルダム教会へ向かう。バスは1.9€。小銭を運転手に渡すとカード状の切符をくれるのだが、切符はそれっきりなので、なくても良さそう。
バスはくねくねと坂を登り、港の傍の丘にある航海の安全祈願で栄えたという教会に到着。ここからは町が一望できて、素晴らしいヴューポイントなので観光客でいっぱいだ。でも入場料などという無粋なものは一切なし。
キンキラ装飾の教会内を見て、外で地中海を眺め、丘を下ってナポレオンの邸宅へ行く。
途中、抜けられそうな公園があったので、園内の小道を進んだが行き止まり。また小道を戻っていたら、犬2匹を散歩させているグループがいて、小さな滝壺に犬が入って水浴び中。犬達、よほど気持ちが良いのか、まったく水から上がる気配がない。
人間も暑いので、ナポレオン邸宅敷地内の売店でビールを呑む。そばに小さなメリーゴーラウンドがあって、こどもがひとり上下動しないバイクに跨って回っている。ラジオからレゲエっぽい曲が流れてきて、海風が心地いい。
邸宅の庭から対岸の、先日行った美術館が直ぐそばに見える。
町に戻って、スケッチブックを買う。スーパーでビールやワインを買い、昨日のデリまで歩く。
途中、階段が色とりどりに塗られ、手すりにはニットが巻かれ、両側の壁はグラフィティでいっぱい、という不思議な場所を抜けて、デリで食材を選び、家に戻る。
それから3人でビール、ワイン、オリーブ、食材で、10時過ぎまで小宴会。