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夏、それは「恨みはないが、死んでもらおう」という残酷な季節
「恨みはないが、死んでもらおう」
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いきなり物騒なタイトルとセリフでスミマセンが、映画にはそんなセリフが時々ありますよね。
殺し屋が追い詰めたターゲットを殺(や)る間際に投げかける言葉とか、マフィアの鉄の掟を破った相手を掟に従って見せしめに処刑するとか、これまた物騒な情景を想像してしまいますが、実は夏という季節はシチュエーションによってはそんなセリフが最も適応される季節なんじゃないかと思うわけです。
それがコレ!Gパイセンです!
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本当に恨みはない!理由もないどころか全然見当たらない!
むしろ変容する生態系の長い歴史の中では、ご先祖様というか、もはやリビングレジェンドになっているこの方々ですが……。
ついに出たんですよ、うちにも昨日。買い物から帰ると玄関に大きなのが一匹おりましてね(思い出しただけで変な汗かく)。
「ギョッ!」としましたが、玄関より上にあげてはならぬ!と靴やらピザの広告用紙やらアルコール消毒液やらを駆使して追い出した次第でございます。
このように、多くの人はこのGパイセンの存在を直視し認識した途端、恐怖に後押しされた嫌悪感が同時に湧きあがる。
今回はノーキルでしたが、玄関以上に侵攻し退出不可能な状態になると、もうこれは「恨みはないが、刺し違えても殺さねばならぬ!」という状態になるわけです。
(気分は『スターシップ・トゥルーパーズ』である)
日々寛大で穏やかなあの人も、艶やなかお姉さんも、クラスで人気の可愛いあの子も、甘い言葉で誘ってくるイケメンの彼も、みーんな殺人鬼バリの剣幕になり「絶対に殺す!」という強い意志でGパイセンとの戦いに挑むわけです。
実は僕はこの感情に対して少し戸惑いを覚えるのです。
さして理由もないのに憎しみと殺意を抱いてしまうという現実と、それを必ず実行しようという意志の表出。
こんなことをいうと変だと思われるかもしれませんが、これって人間が本質的に理由なき差別や、それによる暴虐的な側面を常に理性や倫理という薄皮の下に潜ませているという確信のような気がしてしまうからです。
兼ねてより人類は、人種、宗教、育ち、その他さまざまな理由で同種である人間に対し嫌悪と差別意識を抱き、戦争や虐殺を繰り返してきたという負の歴史があるわけですが、そのような歴史の負の部分の根幹ではなかろうかという差別感情を、Gパイセンという季節で登場する“たかが”虫を通して僕は感じてしまいます。
「いやいや、人間じゃなくて虫じゃん!」と突っ込まれそうですが、つい90年ほど前のドイツではユダヤ人をそれこそ虫ケラ以下の存在として自国民に教育し、それは残念ながら大成功してその後の大虐殺に繋がるわけですから恐ろしいことです(狙ったわけではないですが、なぜかこの記事を書いてる6/25のタイミングで、Googleのトップ画面がアンネ・フランクというシンクロニシティ?)。
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かといって僕もこのGパイセンを見つけたら即エヴァ弐号機(新劇場版)よろしくバーサーカーモードに突入し、Gパイセン絶対殺すマンに変貌しますケド(汗)。
これってGパイセン目線からしたら、とんでもない恐怖だと思いますし、彼らからしたら、僕ら人間はまさに『進撃の巨人』に登場する巨人そのもではないでしょうか?
もしGパイセンがあの漫画の主人公のように「巨人を駆逐してやる!」といってあのハネを広げて、果敢に飛び掛かってきたら叫び声をあげて即駆け出しますケド(ゾゾゾ!)。
とまぁ久しぶりに書いた記事が、Gパイセンが出たという内容でなんというか、とりあえず生存報告的な感じでございますわ。
新しい仕事も始まりつつ、在宅ワークも継続でテンヤワンヤな日々ですが、頑張って生きております!