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お薬を飲み忘れて仕事したら、ポンコツでしたという話

さて毎日のヤツ、と言いつつ早速昨日書き忘れた……アハハ。
簡単にいうと体調不良、んでもって昨日は仕事も休んだ(同僚の皆さまスミマセン)。

さて今日は薬を飲み忘れて仕事した話、といってもコレは数日前のこと。

久々に常用薬を飲み忘れたまま仕事をした。
前の記事でも書いたが、僕はADHDというの類の発達障害なのだそうだ。

別にコレを自身の“立派な個性”などと首からぶら下げたりしたいわけじゃないが、自身でも「そうだったのか!」という驚きと同時に、この現実を面白がりたいという意識から、言えるタイミングで積極的に言うようにしている(と説明したところで、それでも「アンタはそうやって自分の特殊性を主張したいんだろー!云々」という方はそれで構いませんので、どーぞお怒りになられて下さい)。

話を戻します。
本題に入る前に事前説明を~。

ADHDっちゅーのは「多動症・注意欠如」の略だそうで昔から集中力のなさには定評があったのですが、そう診断され半生を振り返ると合点がいくことが多い。

ふり返ってみると、僕は何かひとつのことに意識を集中することが今までの人生でほとんどない。

子供のころから勉強中も読書中も周囲の環境音や雑音などを意識的に遮ることができず、物が動いたり配置が変わったりと視覚的な状況変化にも敏感で、目の前の物事に一点集中できない、というか気が散って手を止めてしまいがちだ。

子供のころ本やテレビを集中して観ていて、名前を読んでもこちらの呼び声に気づかない友達がいると無視されているのだと思っていたし(だから石を投げたりしたことがある、スマン)、逆に複数人が同時でバラバラにしている会話が聞き取れ理解していたし、デートなんかでレストランへ行くと周囲の客に目が泳ぎ、彼女からは「聞いてる?」とよく問われたり(もちろん話は聞いてるし通じてる)する。

周りが自然に気になり、周囲全体の状態を当たり前のように目と耳で把握しようとする癖がある。

なので集中したいときはイヤホンをし、音楽ではなくホワイトノイズを聴く(DJのクセに、アーティストの楽曲よりホワイトノイズを聴く方が多い気がする)。

すると、やんごとなき集中力を発揮する。時間を忘れて物を書き、文を読み続けることが出来る。耳の中ではザーーーっというノイズだけ。

しかし職場ではそんな訳にはいかない。
接客業なので、対人でコミュニケーションしながら案内から会計までせねばならず、いつも注意力は散漫だ!(診断が降りるまではそれが普通だと思っていた)。

次から次に業務タスクが増え、さらに頼まれごとや、客対応での質問などもバンバンくる。

あみだくじのように新しい道に意識が流れては、前のタスクを落として忘却する。ミスも多い上に忘れているから注意されても「???」、そんな感じの日々だったが……。

しかし!これに診断が降りたことで、お薬のパワーによって改善することが出来る!

パーーーーワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!!

今飲んでるのはアトモキセチンというヤツで、初めは信じられなかったが、飲むと急に頭の回転率が上がったような感じがして、仕事の優先順位の付け方や判断基準が明確になり驚くほど効率が上がる。

相変わらず周囲の状況やノイズは聞こえてくるが意識的にある程度シャットアウトし、無視が出来るようになる。

あくまで自身の感覚だが、かなり周囲の情報に流されなくなった。
が、メリットだけかと思いきや、そんなことはない。その薬には色々と副作用があるが、僕の場合は排尿困難だった。

膀胱の感覚がバグる。
尿意キタキタキタ!となり、トイレに駆け込むと出ない!一向に出ないのである。

コレはかなり苦しい……
苦しいながらも頭はちゃんと冴えているという妙な状態がひとつの身体で成立する異常さ。俺をパワーアップさせたいのか、させたくないのか謎だ。

とここまでが長かったですが、このようにあたしゃADHDという状態な上に、今現在お薬を飲みながら日々コンクリートジャングルの中をサバイブしておるわけです。

そしてそしてある日、その尿意バグりパワーアップ薬を飲み忘れて仕事をした。

大して忙しくなかったので、ミスもなく平穏無事に業務を終えたが、頭の冴えなさが凄まじいことを感じた。

いかに自分のデフォルト状態が仕事においてポンコツで低馬力なのかを身をもって、いや脳に直接的に実感してかなりショックだった。

薬を飲んでシャキッとした感覚が普通の人の感覚なのか?というと、それは個人差もあるし違う気もするケド……。

ちなみに音や周囲の状態に流されやすいこの性質を改めて考えると、DJと映画にハマるのはかなり合点がいく。

DJはやってる最中は音に集中し続けられるし、映画は音と映像に最大限に集中し続けられる。注意力散漫だからこそ、その意識を一点に絞れるからハマるし続けられる。

そんな新たな発見も面白く感じる。
こんな感じで、障害も、病気も、老いもこの先楽しめるだろうか。
楽しんでいきたいと思いつつ、今日もバグる尿意と戦うのであった。

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