StabilityMatrix の設定や注意点

AIイラスト制作環境を整えたいけど黒い画面(ターミナル)とかよくわかんねぇ!!!
という人にお勧めできるのが最近話題の Stability Matrix(スタビリティ・マトリックス)です。

https://github.com/LykosAI/StabilityMatrix

追記:2023.09.06

CivitaiHelperでモデル(Checkpoint)をダウンロードすると途中で止まることが多いです(うちの環境だけかもしれませんが)

この記事の目的

StabilityMatrixの設定や、注意すべきことをまとめていきます。

特徴

  • 黒い画面を触らずにStableDiffusion webui A1111版や、Comfy UI、Fooocusがインストールできる

  • 複数のバージョンを管理できる(webui 1.5.2 と 1.6 を共存とか)

  • 全ての環境でモデルファイルを共有できる!

モデルファイル(Check point)って気付くと溜まりますよね。
それらを全ての環境で使えるから容量が超節約できるのです!!

自分は最新版が出たらテスト環境を作りたいタイプなので簡単インストール機能とモデル共有機能はとても刺さりました。

StabilityMatrix のインストール

先人が詳しい記事を書いてるのでそちらをどうぞ。

インストールの注意点

  • 初回インストール時にportable(ポータブル)化のチェックがある

  • portableにするとStabilityMatrix.exeと同じ場所にDataフォルダが作られ、制作環境、モデルなど全てそこに格納される

  • ポータブル、非ポータブルどちらでもいいが、ポータブルのほうがわかりやすい

  • 既にStableDiffusionが動いてる環境に追加で別バージョンをインストールする時は表示名を決める。これはフォルダ名で使われる

  • フォルダ名は基本的に変更不可なのでちゃんと考えること

別バージョンを追加でインストールするには画面下の Add Package から
Display Nameはインストールフォルダ名になる。後から変更は基本的に不可

モデルのインストール

  • 結論を先に言うと、今までと同じ方法でダウンロードして、StabilityMatrix/Data/Models/StableDiffusion に入れるほうがいい

  • CivitaiはCivitaiHelper(webuiの機能拡張)に任せたほうがいい

  • CivitaiのLoRA、LyCORISはCivitalHelperに任せたほうがいい(Checkpointは途中で失敗する可能性がある)(2023.09.06追記)

  • StabilityMatrixもCivitaiの検索機能を搭載しているがぶっちゃけ使いにくい

  • StabilitiMatrixのCheckpointタブは見なくてOK

  • embeddings フォルダは StabilityMatrix/Data/Models/TextualInversion

注意点として

  • CivitalHelperでダウンロードした後はStabilityMatrixがしばらく「応答なし」になる

  • 応答なしの状態でも絵の生成は問題なし

  • CivitaiHelperがダウンロードしたファイルのハッシュ値をチェックしているだけなので、しばらくすれば戻ってくる

起動オプション

  • Launchタブでパッケージを選択 >歯車 で起動オプション設定画面になる

  • 用意されていないオプションは Extra Launch Arguments に入力

  • 後述する LoraBlockWeight の関係で --api は OFF のほうがよい

  • 2024.1.14追記:--api を付けても問題ないようです

Launchタブで起動するパッケージを選び、左の歯車で起動オプションを設定する
用意されていないオプションは最後に記入する

その他注意点

embeddings はどこにあるの?

  • EasyNegativeなどを置くembeddings フォルダは StabilityMatrix/Data/Models/TextualInversion

ControlNet のモデルはどこに置くの?

  • StabilityMatrix/Data/Models/T2IAdapter

機能拡張は共有できる?

  • できません

  • 各パッケージでインストールする必要がある

LoraBlockWeight の EffectiveAnalyzer が使えなくなる

  • 今は大丈夫みたいです(2024.1.14追記)

  • デフォルトでは起動オプション --api が有効になっている

  • このせいで LoraBlockWeight が正常に動作しなくなる

  • 起動オプション --api を無効にすることで解決できる

パッケージのフォルダ名を変更したら

  • パッケージのフォルダ名(stable-diffusion-webuiなど)は変更しないほうがいい。pip install などで不具合がでる

  • もし変更したらvenvフォルダを削除する必要がある

  • 削除した後にStabilityMatrixからimportし、起動しすれば必要なファイルが再びインストールされる

  • 絶対にターミナルからwebui-user.batを起動してはいけない

  • もしターミナルから直接起動すると必要なファイルがインストールされず、絵が生成できなくなる

真ん中が元々あったもの。フォルダ名を変更したらUnknownとして追加される。Importすることで管理下になる

情報おまちしてます

以上です。気付いたらメモします。
みなさんの情報お待ちしてます。

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