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舞台感想【学芸員 鎌目志万とダ・ヴィンチ・ノート】

脚本・演出:小林賢太郎さんの作品を見に行った時の事を思い出しながら感想を。

私は小林賢太郎さんを一方的に信頼していて、この舞台も「行くぞ!」と意気込んでいたもののチケットの抽選に外れておりました。
見に行けないと気落ちし、さらには行けないという事で脳内から存在がなかったことにしていたのですが…当日引き換えの文字をネットで見かけ、舞台初日が仕事が休みだったので劇場に足を運ぶことが出来ました。
ラッキーです。

開演前にパンフレットを手にとって出演者のアレコレを読んで更に期待が高まります。
そして開演時間。
ムクムクと膨らんだ期待は冒頭の辻本さんによりなんだかふんわりと解されて非常にリラックスした状態で楽しむことが出来ました。

そこからはあっという間。

最後の最後まで笑いが絶えない舞台でした。
美術館が舞台となっており、通常静かに鑑賞する空間なのに始終笑いが起こっていたのは後から考えると不思議ですね。ちょっといけない事してましたかね。
でも小林賢太郎さんのコメントを読むに、気軽にどうぞといった作品だったので良かったのだと思います。

8人の登場人物が描くのは、美術館の物語。美術館と聞くと、ちょっと難しそうに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、「演劇」というよりは、「長いコント」くらいのノリで、お気軽にお楽しみいただけたらと思います。

公式HPのコメント

演劇となると見る人がある程度限られてしまうと思うのですが、今回の作品は全年齢OKというか、みんな見て~って言いたくなっちゃう中身でした。
『美術館に行こう!』というテーマがある分、特に若い世代に見てほしいなーと個人的には思います。自分の世界に広がりをくれる作品だなって感じたので。

とにかくストーリーの流れが非常に分かりやすいのに飽きないし面白かった。(語彙力の無さが悲しい)
役者さんそれぞれ個性的で好きなポイントあるのですが…三枝奈都紀さん演じる樫尾花子さんのCASIO(電卓)の装備っぷりが個人的にヒットしました。あんなにカッコよく美しくCASIOを身につけられる人、他にいる?名は体を表すみたいな小ネタが好きです。
あと悪役ポジションをアメコミ風かな?あの演出も好き。視覚的に「コイツ敵だな」ってあそこまで分かりやすくしてくれると清々しい。

シンプルな舞台セットにプロジェクションマッピングを使った演出は楽しいですね。この技術、本当に舞台演出の幅をどこまでも広げてるんだろうなぁと素人ながらに思います。
そんな映像技術だけじゃなくって、細かいセットも多々あり…全部丸っと展示会とかしてほしいです。
最後の仕掛けも体験コーナーとか設置して。ダメか。危ないもんね。
でもそのうち小林賢太郎さんプロデュースの作品に使った衣装や美術の展示してくれないかなぁ。昔あった気がするけど。
舞台セットを生で見てみたいものです。


そういえば開演前にパンフレットと一緒に売られていた本がありました。
なんとなく気になったので勢いで購入。

私はここ数年で美術館に行ったのは数えるほど…どこかに行きたいなと思っていたところでした。
この本を読んで少し知恵をつけてから出かけてみましょうかね。
美術館へ。

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