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映画感想【室井慎次 生き続ける者】
後半も映画館で見てきました。
秋田の自然は美しい。
(という思考停止したくなる場面がある作品だった。)
前半を見て、どうかな~と若干恐る恐る見に行った後半でしたが…
何度か盛り上げのシーンがあり…
うるっとはきましたが…たぶん音楽の力と演技力に感動したのであって、話の中身は正直好みではなかったんです。残念。。。
以下、前編の感想と同じかそれ以上にウダウダとした感想なので、映画を見て「感動した!満足!続編!」と肯定的な方は読まない方がいいと思います。あと見てない方が読んでも「何の話?」ってなるかもしれません。
脳内整理のために書いちゃってます。
ネットのインタビュー記事に「柳葉敏郎さんを室井慎次から解放するために作った」的なコメントがあったのを読んだのですが、まさに2作品通してそんな感じでした。
室井慎次を終わらせるドラマ。
彼の意思は引き継がれて生き続ける…ってね、なんかいい感じにまとめた雰囲気だけは認識できました。
引っ掛かりというかツッコミたくなる場面が多すぎて、どうにも素直に楽しめなかった。
素直に感動できなかったのは私が捻くれてしまったからなのか…
大きく2つのストーリー『里親の室井さん』『元警察官の室井さん』があったと思うんですが、ドラマ1クールとかでもっと丁寧に掘り下げてくれたら満足できそうな気がしました。(これは前編見た時と同じ感想)
個人的に、里親辺りについてはもっと現実的な制度などを反映させて、社会的メッセージも入っててほしかった。ドラマの為のドラマだなーって、途中ちょっと嫌な気分になりました。児相の対応が雑過ぎませんでしかたね?
前編でも引っかかったのですが、元警察官ってだけで虐待された経験のある子、被害者遺族、受刑者の子供を単身者が簡単に引き取れるのって違和感しかなくて。いくらフィクションでもちょっとなーって。
(前編といえば弁護士とのくだりも酷いなぁと思ったモノです。)
里親なら里親で子供を取り巻く話を一個一個ちゃんと解決するのが見たかった。なんかいい感じの台詞のシーン入れて「ハイ次ー!」って流れについていけませんでした。
他人が集まって家族になる心温まる話かと思いきや、室井さんの口から「家族の時間は限りがある」って突き放すようなセリフが出てきたのもなんか納得いかなくて。自分の死期を悟っていたとしても、子供を孤独に追いやるようなセリフはいかがなものか。自立して欲しいという思いがあったなら、もっと違う言い方なかったのかなぁ。
この辺りは人によって受け取り方違いそうですね。
警察の方も、もう少しバチバチというか、ヒリヒリするようなターンが欲しくて物足りなかったです。捜査会議のシーンとか好きだったのに少なかったし。犯人の拠点に突撃するシーン無理やり感あったし。
と言いますか、元警察官の一般人を自由に捜査参加させ過ぎでいかがなものかと。これもフィクションと言われればそれまでだけれども。
今回の室井さんって自宅の近くで遺体が発見されたし、元々遺体の人物に縁もあるから…なんなら容疑者扱いされてもおかしくない状況に見えましたけどね。警察こんなガバガバでいいのか。笑
警察サイドで言えば、意志を受け継ぐエピソードとして新城さんの活躍をもっと出しちゃダメだったんでしょうか。(もしかしてどっかにスピンオフある?)
新城さんが現場の刑事と事件解決に向かっていくのを室井さんが口挟みつつ見守ってたらまだ感動できてたかも。
あとぼやっとしてる間に事件解決に向かってたあの流れも気に食わなかったなぁ…出所してすぐ悪事を働くような人間が、ちょっと諭されたくらいで自供しませんて。犯罪者なめんな!って謎の気持ちになりました。笑
最後の方の乱闘(?)シーンも…もっとさぁ…そもそもさぁ…!!
って、もはや怒りが湧いてましたね。笑
室井さんの最後についてはもう作品として公開されたものが全てなので…
大人しくこれを受け止めるしかないわけで。
何はともあれ無事でよかった秋田犬さん。
(動物が痛い思いするシーン見たくない派)
室井さんが目指した『正しいこと』ってなんだったんでしょう。
『青島との約束』に囚われ過ぎてしまった部分もあったのかなぁ。
2部作見終わったけど、私には結局よくわかりませんでした。
見直したら分かるのかなぁ…
個人的な帰着点としては…
『踊る大捜査線』はドラマが一番好き。
それはそれとして、青島さんがまた帰ってくるなら性懲りもなく映画館に行きます。