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痛みがなくなったら即復帰?
怪我からの復帰について
怪我はスポーツをしていればつきものとは言われますが、かといって雑に、時間が経てば復帰できるだろう。試合も痛みが消えたらすぐに合流してしまえばいいや。だってプレーしたいもん!みたいな感じでやっていてはその後に関わりますので、出来るだけ安全に復帰して頂くように僕の帯同チーム(中学生)では各監督にお願いしております。
トレーナーやフィジカルコーチがおらず困っているスタッフの方や選手の方に参考にして頂けたら幸いです。
それでは参りましょう!
まず【段階】ですね
①完全別(受傷後から)
↓
②対人練習前までの部分合流
↓
③ゲーム前までの部分合流
↓
④練習完全合流(時間制限付試合出場)
※時間制限
↓
⑤試合完全合流
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上記の5つの段階を踏んで完全合流としています。
④の試合の出場時間に関しては離脱期間によって分けるようにしました。
具体的には2週間で線引きをして分けました。
約としているのは選手の既往歴、チームの状況等で少し余白を持たせております。
⑴約2週間以上、チーム活動に完全合流出来ていない選手
1試合目→合計最大20分
2試合目→合計最大35分
3試合目→合計最大50分
4試合目→合計最大65分
5試合目→合計最大80分
⑵約2週間以内にチーム活動に完全合流出来た選手
1試合目→合計最大20分
2試合目→合計最大40分
3試合目→合計最大60分
4試合目→合計最大80分
※30分刻みと迷いましたが、経験上少し怖いので急ぎつつも慎重にというラインで20分刻みとしています。
【5つの段階に分けてる理由】
①今まで休んでた期間に自分の身体に起こっている事が考慮されておらず、再離脱(最受傷/他箇所負傷等)のリスクが高い為。
②サッカーは自分以外に選手だけで21人います。
つまり不確定要素がとても多い為。
③再離脱してしまった際に怪我による肉体的ダメージのみならず「またかよ」という選手/保護者の精神的なダメージも大きい為。
以上の事から徐々に環境に慣れていき、スムーズに溶け込む必要があると感じているので、この様な段階を踏む様にお願いしています。
慎重過ぎるかもしれませんが、成長期の選手達の身体の事を考えて、それを理解してくださるチームに感謝しております。
以前Jリーガーのパーソナルトレーニングを担当させて頂いた際に、その方が
「いや〜、怪我をだましだましやらずに、しっかり治してればと思う事はありますね〜」と仰っていたのが凄く刺さりました。
「やろうと思えばやれる」は身体の何処かが必要以上に頑張らないといけない状況、それはいずれ違う箇所の怪我に至る。
もし再離脱を繰り返して上手く流れに乗れていない選手は、この様に段階を踏んでみると良いかもしれません!
先程も申し上げましたが、トレーナーやフィジカルコーチがおらず困っているスタッフの方や選手の方に参考にして頂けたら幸いです。
それぞれで工夫して仕組みを作って、選手を護って選手に出来るだけプレー出来る様にお互いの立場でがんばりましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました!
髙田