大人なんですから。【エセ・エッセイ019】
ちょっと前から書いている番外編の記事(つまり仕事関係)がちっとも進まないので、閑話休題とばかりに先日行ったイベントで感じた年齢にまつわることなど。
これまでXなんかで特に言及も隠しもしてないつもりだったが、私は年齢でいうと40を超えている。
この40という数字をこれまでまったく意識してこなかったというと嘘になるし、正直この大台に乗った時はそれなりに衝撃も受けた。自分のイメージにある40歳はもっと落ち着いていて大人で・・なのに私はこんなんでいいの?と、あるあるなギャップに首を傾げてもいた。
でも年齢がいくつになろうが自分をそれに合わせて変えるつもりは毛頭なかったし、さすがにこれを今着ようとは思わないという服がクローゼットの中に散見されてきてはいたのでそれをそっと手放すくらいで、新しく年相応の服を買おうという気にはならずにいる。
しかしそんな私が先日、六本木の書店で行われたとある出版記念イベントで感じた自分自身への違和感は、否応なく自分に年齢を意識させた。
『40歳はもっと落ち着いていて大人で・・なのに私はこんなんでいいの?』を改めて眼前に突き付けられたように感じたんである。
それを特に感じたのは、今回の出版記念イベントの主役から本にサインをいただいている時だった。
サインを書いてくれている間はその人と直接会話が出来る。私は緊張と興奮のあまりテンパって、つい上擦る声で自分の話ばかりをしてしまった。
さらに、これについては後で猛省もしたのだが、イベントや本の内容、その人自身のことにほとんど触れることが出来ていなかった。そりゃあ相手の方も、さぞ何と返事を返していいか戸惑われたことだろう。
だけどその時の私はそこに気づけず、言葉少なな相手の反応にだんだん自分が悲しく恥ずかしく思えてきて、丁寧にひとことを添えてサインを書き上げてくれている人を前についに無言になってしまった。とにかく「ヤッチマッタ」という思いだけが頭をぐるぐる駆け巡っていた。
いただいたサイン本と「ヤッチマッタ感」を胸に押し抱き、丁寧に御礼を言って自席に戻ったあとも動揺は収まらなかった。
そして帰りにふと、書店入口の自動ドアに映った自分の姿をみて心の底から、お前はガキかよ?と思った。そこに映っていたのはGUのシャツに細身のジーパンにリュック姿の、さながら大学生のような出で立ちの自分だった。
もちろんドレスコードがあるイベントでもないし、私はそんなカジュアルな服装が好きなのだからそれを止めるつもりはない。ただ単に、自分のことを色んな意味であまりにも「ガキ」だと思ったんである。
たとえば相手に配慮も出来ず、自分のことだけを語ってそれでお互いに気持ちの良いコミュニケーションになるか?そんなことも想像できずにいたこと。
ええ、今年42歳です。
え、うそでしょ?
もう完全に悪い方に「思ってたんと違う」40代になってしまっている自分に気づいて呆然としたんである。
これってつまり、人間的成熟が足りないということなんだと思う。
人間的成熟っていうものを考えたときに、服装とかはまあ似合うもの好きなもの着たらいいし、普段はどうでもいいと思う。一人の時なんかはね。
でも、例えば人前に出るとかイベントがあるとか、そういうところではビッと出来た方がカッコいいよねって、今の私はそういう風に思う。
自己中心的な態度を卒業し、人に配慮することが自然に出来て、自分の言葉もちゃんと相手に伝わるように言えるとか。イベントを盛り上げるために積極的に参加できるとか。そういうのも含めてね。
これからは、なんかカッコよくありたいよね、と思う。
だって、大人なんですから。
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