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爆発も地雷、萎えさせるも地雷【ひとことお題15】
ほぼ毎日「ひとことお題」、本日は『地雷』
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人には地雷ってもんがある。
そこを踏まれたらまさに爆発するがごとく、瞬間で怒りが沸点に達するような部分だ。
地雷には触れてほしくない話題や聞かれたくないことはもちろん、言い方や、人によってはどんな立場でどんな人間がそれを言うかとかも関係してくるかもしれない。
ようするに「地雷を踏む」とは大事にしたいものをないがしろにされたり、ぞんざいに扱われたりすることを指すと私は思っている。
私にも地雷はある。いや正確にはあるはずなのだが、それがどんなことだったかすぐに思い出せないまま今これを書いている。たぶんありがたいことに、最近はそこを踏まれることがあまりない生活を送れているのだろう。
過去に瞬間沸騰した記憶はいくつかあるので(暴れたりはしてないよ!)それがなんだったか思い出せるまで徒然なるままに書いていきたいと思う。
ちなみにこの「地雷を踏まれる」に近い感覚で、私には瞬間的に「気持ちが萎える」ことがある。それを言っちゃあおしまいだよ、と言いたくなるような脱力感と絶望がどっしりのしかかってきて、目の前が暗くなる現象だ。
例えばこれは先日あったこと。海外のディズニーランドを特集していたテレビ番組を見てものすごくフロリダのウォルト・ディズニー・ワールドに行きたくなった私は、一緒に観ていたパートナーに何気なく「ここ行きたいけど、いくらくらいかかるんだろうね」と言ってみた。
すると彼は考える素振りすら見せずにあっさりと言った。
「めっちゃ高そう。そのお金あったら他に行きたいところがいっぱいあるね」
瞬間、ザァッと血の気が引く勢いで気持ちが萎えた。
なぜなら私はすでに行くことを前提として、先の工程であるところの「いくらかかるか調べてみる」「実際にかかりそうな金額を見て吟味・検討」「行くための費用の捻出方法の検討」「日程の検討」「休みを取れそうか確認」などを考えていく入口に立っての「いくらかかるのかな」だったからだ。
確かに、何泊もすることが前提のフロリダディズニーに行こうと思ったら、気が遠くなるほど準備に時間がかかるかもしれない。上にあげた検討箇所だけでも、気持ちを挫くような数多くの困難が待ち受けているだろう。それでも諦めずにきっと掴むのだ、フロリダディズニーへの切符を・・!
と、スポットライトの方向へ手を伸ばしながらふり返ったら、バッサリ袈裟斬りに斬られたってそんな感じ。なんかもうなにひとつ余地がない感じ。
行きたくない、仕方ないねと言いながら、ひっこめた手の悲しさよ
まあそこからがんばって説得しようって気が起きなかったあたり、自分もそこまで本気で行きたいってわけではなかったのかもしれないけど。せめてちょっと考える素振りのひとつくらい欲しかったよね、と今は思う。もうちょっと「行きたい」気持ちを大事に扱って欲しかった。
だから考えようによっちゃ、これも「地雷」を踏むってことになるのかも。
でもその時なにより恐ろしかったのは、こんなふうな気持ちの萎えが続くと人ってどこまでも無気力になっていくんだろうなって想像が出来てしまったこと。
だから自分自身としては、最低限、誰かのワクワクした気持ちを萎えさせないような気の回し方は知っていたいな、と強く思ったのであった。
おわり
ひとことお題エッセイ30作になったらzine(紙の本)にしようと思っています。
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