ありがとう

ありがとうドールーム:豊かな趣味の世界

ひそかに応援していたサイト『ドールーム』の更新が1000回で終了していた!

・ドールームは個人サイトで、オリエンタル工業のラブドール「沙織(さしき)さおり」が毎回いろんなものの商品紹介をする、というコンセプト。興味がある人は実際にちょっと読んでみてほしいのだが、ほんとに、もう、作り込みがすごい。作っているのは間違いなく、几帳面で真面目な人だろう。仕事もばりばりできそうだ。

・まず写真が相当キレイだ。いいカメラ使ってるんだろうな。ライティングもすごいちゃんとしている。

・また、小道具にかける手間もすごい。ガンプラの紹介なら乗組員風の衣装を着せてたり、綾鷹の記事なら和服だったり、毎回コーデが変わる。

・「最後に記者会見風の小芝居をする」というのが定番となってるのだが、そのためだけにわざわざ商標を印刷したパネルを制作している。やばい。

・というかあまりに自然だから意識にのぼらないが、動かないラブドールにいちいちポーズをつけるのはかなり大変だ。淡白な記事を量産しているように見えても、背景で膨大な手がかかっている。

・そして、なにより、それを1000回続けた根気と、1000回で終わったケジメの付け方に畏敬の念を抱く。サイト上には今どきシェアボタンすらなく、管理人の名前もなく、コンテンツだけを載せ続けてきた。きっと姿の見えない管理人の目的はこれを作ることであって、このサイト運営を通じて何かを得ようとは思っていないのだと思う。これこそ真に豊かな趣味だなあと、しみじみする。

・思えば趣味って本来こういうものだったはずで、やらなくていいことを苦労してやって、特に何も得られないけど満足を得る、っていうことを、みんな子どもの頃はできたはずなんだけど、大抵の人は忘れてしまう。その忘れてしまった純-趣味感覚を追うように、お金や人間関係を対価として得る趣味っぽいことをみんなやっている。それは全く悪いことではないが、ときどきこういう純-趣味をやっている人がいると嬉しくなる。良いサイトをありがとうございました。

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品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)
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