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意志の弱い奴が日記を100日続けるにはプレッシャーの制御が必要だ
3日坊主なのに日記が100日続いた
子どもの頃から飽きっぽく、何をするにも3日坊主だった。年のはじめに意を決して日記を書き始めても、いつのまにか本棚の隙間に日記が突き刺さったままになっていた。最初の3ページだけ何か書いてある使いかけのノートが実家には大量にある。
ところが、今日で私は日記を100日連続で更新した。これは自分的に今までにない快挙だ。なぜそれが自分にもできたのか、せっかくなので軽く振り返る。
有料でやったから続いたのかも
いま、日記は月額料金を払っている人が読める環境で公開している。そうしている理由は「やるべき、と言われた」「金は好き」などいろいろあるが、一番大きい理由は「フィールドの大きさを自分で決めたい」だった。
私は、孤独も、1対1のコミュニケーションも、不特定多数への呼びかけも苦手だ。属性をある程度共有しているクラスタに向けて、誰に言うでもない感じでしゃべる、みたいなスタンスが好きだ。文字越しですら人と目を合わせられないので。
そのため、有料日記を始めるまでは抵抗があったものの(金が好きだと思われるから)始めてみたら気楽でよいな、と意識が変わった。金は好きだし。こちらにある程度興味があることがわかっている人々がいると思うと、日記も続けやすい。
また、それは裏返せばプレッシャーに変わる。お金もらってるしサボるのはよくないよなー、気まずいよなー、と、これまた日記を続ける理由になる。
ライザップなんかは高額なレッスン料を支払うことで「ここでやめたら損だよなー」と思わせ、ダイエットを継続できるようになっているらしい。でも私は、逆にお金をもらったほうがダイエットは続くのではないかと思った。支払いはプレッシャーのようでいて、ある種の「開放」になっている。払った時点でちょっと満足してしまうようなところがある。でも、まったく知らないおじさんから1万円渡されて「ダイエット、頑張ってね」と言われたらどうだろう。チャーシュー丼とかを食うたびにおじさんの顔が永遠にちらつくのではないか。
毎日やると宣言しなかった
そしてもうひとつ、日記が続いた大きな理由だが、私は始めるにあたって「毎日やるぞ」とは敢えて宣言しなかった。
当初の予定では「月4回更新」が約束だった。というか今でもそうだ。現在は毎月、26記事以上よけいに書いているのだ。
私はこの状態をわりと気に入っている。なにしろ、1日くらいサボったところでルール上は問題はなく、毎日書いたら書いたで気前がいい感じになる。
それに「毎日やる」は「完全な気まぐれ」の次に精神的にラクだ。「いいネタが思いついたときに書く」みたいなルールにすると、「今日思いついたことっていいネタかな? そうでもない気がする…」みたいな理由を脳が編み出してサボる理由を作ってしまう。まあ、とにもかくにも毎日だ、という、内容を度外視したルールが長期的には健全に多くのものを出力させると思う。
今でもなお、別に「毎日、日記を書く」と決めてはいない。そのかわり、書きながら設けたルールがある。
それは「休む時は、理由なく休む」というルールだ。
普通に考えたら「理由があるときは休んでもいい」になるのだけれど、そんな規範を設けたら私は絶対に「今日は忙しかったしやめよ…」とかなって堕落するに決まっている。それを防ぐため「休みたい時は休む、ただし、理由がないときだけ」という真逆のルールを設定した。すると、不思議に続いた。だいたい休みたい時は理由があるからだ。
ルールを明確にしすぎない
まあなんだかんだ言ってもまだたった100日だし、そもそも連続更新記録を狙っているわけでもない。
意思が弱い人が習慣を細く長く続けるには、あまりルールを明確にしすぎないのが大切なのではないかなと思う。壁に抱負をバン! と貼って、かえって重荷を増やすこともある。すべてを明文化すると、その仕組みをハックしたくなってしまう。なんとなくうまくいってる、という状態を意識的に作り出すのが理想だろう。
自分にプレッシャーを与える存在を外部に置きつつ、ガチガチにしすぎない。そんな塩梅を模索するのがいいのかな。
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