【面接対策】刺さる自己PRのポイント
今回は、転職活動の面接において、刺さる自己PRについて整理していきたいと思います。
自己紹介と自己PRは違うよというお話は前回の記事「【面接対策】美しい自己紹介の3つのポイント」にてお伝えしました。
そして今回は、自己PRについて徹底解説していきます。
自己PRはプレゼンテーション
前回の記事で、自己紹介は挨拶とお伝えしましたが、自己PRは打って変わって完全なるプレゼンテーションと言えます。
プレゼンというのは「話す内容」と「伝え方」に分けることができます。
「話す内容」は更に「結論」と「根拠」に細分化することができ、自己PRにおける「根拠」は具体的なエピソードがセットになるのが一般的です。
「話す内容」は急に生まれるものではないので、いかに最適なエピソードを選定するかがポイントになります。
一方、「伝え方」はかなりレベルアップの余地があります。
なのでこの記事では、自己PRにおける「話す内容」の選定方法とちゃんと伝わる「伝え方」について徹底解説していきます。
話す内容選定のポイント
まずは、話す内容の選定方法からです。
話す内容は、相手に「そうそう!そういうのできる人が欲しかったのよ!ドンピシャ!」と思ってもらえることを伝えられるとベストです。
ではそのために何をすべきか。
それは、相手(企業)が求めている能力などを想像し、それをアピールできるエピソードを選択することです。
問題はどうやって企業が求めている能力を想像しにいくかですが、ここは元人事目線でお伝えしたいと思います。
中途採用というのは原則、即戦力採用になります。
そのため「今不足している能力や機能」を補完するために採用を行っているわけです。
ということは、中途採用において「どんな人材を採用するのか」は求人票にある職務内容、つまり「何をやってもらうのか」から推測することができます。
なので、まずは求人票の業務内容を読み込み、そのポジションで一般的に求められることを徹底的にググって調査し、仮説を立てることが重要です。
それが「課題解決力」ならそれをアピールできるエピソードを選定すべきですし、「コミュニケーション力」ならそれをアピールする内容にしないといけません。
当然ですが、相手に刺さるからといってエピソードのでっち上げは、後の深堀りに耐えられないので、絶対にやめてください!そもそもミスマッチになってしまうので、長期的に考えると全く得をしません。
また、エピソードにも自信があるものと自信がないものがあると思います。
ここで議論になるのが、
「自信はあるけど相手が求めている内容じゃない」パターン
vs「自信はないけど相手が求めている内容」というパターンですね。
こういう場合は、前者の「自信はある内容」を推奨しています。
理由は、自信がある=あなたが誇らしく思っていることだからです。
自信があるエピソードは、言葉にも覇気がのり、相手にポジティブに伝わる場合が多いです。
伝え方のポイント①〜PREP〜
次に伝え方のポイントに移りましょう。
伝え方は本当に重要です。どれだけ素晴らしい内容やコンテンツを持っていても、ちゃんと相手に伝わらなければ評価されません。
伝え方の基本は、PREP法という骨子がおすすめです。
PREPの略はこちらです。
Point:結論、ポイント。
Reason :結論の根拠や理由。
Example:具体例。根拠や理由をより強めるための具体例。
最後にまたPoint:結論や言いたいことを繰り返すイメージ。
1つ例をあげてみましょう。
P:私は課題解決力が強みです。
R:なぜなら、これまで、現職のコンサルティング業務にて、数多くの課題解決に挑戦し成功体験を積んできたからです。
E:例えば、A社の案件です。A社は●●を課題としており〜
P:以上のように、私は課題解決力が強みと考えております
この話し方であれば、相手が何を自分に伝えようとしているのかが、最初の数秒でわかります。
そしてその後の話は、その結論を証明するための根拠だと、アテをつけて話を聴くことができるので、頭の中で整理がしやすく、理解が進みます。
人によっては、根拠となるエピソードトークに夢中になり、結論を忘れる場合もあるので、改めて最後に結論を押し込み、強調します。
このPREP法を守るだけで自己PRの伝わり方は格段に上がります。
先程の例をさらに良くする方法としては、結論を「自分の武器」に置くのではなく、「自分の武器が貴社のここに活かせる」に置くのがベストです。
先程の例では「俺の強みは課題解決力だぜ!」という結論でした。
ただこれだけでは、少々一方的なアピールに感じてしまいます。
その能力が活かせるかどうかの紐付けや解釈は、相手に委ねてる形になってしまいます。
可能であれば、「俺の強みは課題解決で、今回のポジションの✕✕に活かせるぜ!」まで伝えた方が、しっかりと言いたいことが相手に伝わり、PRにもなり、志望度も伝わり、いいことばかりです。
伝え方のポイント②〜STAR〜
次が最後の仕上げです。
大枠の骨子PREPについては納得いただけたかと思います。
しかし最も重要な「内容」の部分、つまりエピソード部分の構成について不安に感じている方も多いかと思います。
その不安は当然で、実はこのエピソードトーク部分、PREPでいう「E」の部分が最もボリューがあり、伝え方が難しいところです。
ここが冗長になり、何が言いたいのかわからなくなる候補者が非常に多くいらっしゃいます。
ここでおすすめなのがSTARというフレーム。
これはSTAR面接という形で、人事がよく利用する面接術です。
人事がよく利用するというのはどういうことか。
要はこのフレームの流れで人事は聴きたいということです。
であれば、鼻からそのフレームに沿って伝えてあげるのが最も人事にとって理解しやすいですね。
ではSTARとはどういったものか説明します。
先程同様、英単語の頭文字をとっています。
まずはS、Situationです。
これは状況や前提といった意味合いです。
いきなりエピソードトークに入られても分かりづらいので、まずは前提状況を伝えましょうということです。
同じテストで100点をとった話でも、20点から100点なのか、80点から100点なのかで、凄みって変わってきますよね。
そして次がT、Taskです。その時の課題が何だったかを話します。
Tの次はA、Actionです。
その課題に対してどういう行動を取ったのかを話します。
できればここで、課題の要因を探しに行くアクションと、その要因に対して解決しにいくアクションをセットでお伝えできれば尚よいかと思います。
そして最後がR、Resultです。
その結果どうなったのかを話します。
例は長くなるので割愛しますが、動画の方では2つほど紹介しているので、是非見て確認してみてください。
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