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MeetingBase本日正式リリース。会社における新規事業採択、UXデザイナーとの格闘の日々、コーディング、営業活動開始、受注!!...リリースまでの歴史を振り返る。
本日2024年1月23日会議マネジメントツール「MeetingBase」を無事正式リリースすることができました。
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2023年4月1日から 弁護士ドットコム社内で事業部化して9ヶ月、同年10月27日に対外的に事業開始を公表してから3ヶ月弱 で無事に新規SaaSソリューションを新たに提供開始できました。
事業が生まれた瞬間から、社内での経営者プレゼンでの新規事業採択、UXデザイナーとの製品コンセプト作り、コーディング、受注に至るまでのこれまでの製品の歴史を少しだけ振り返ってみます。
はじまりは、怒りから
事業発足は自分個人の単純なる怒りから生まれました。クラウドサイン事業責任者である自分は1日に10個以上の会議に出席する必要があり、連日会議漬けになる一方で、意思決定の数が会議が少なかった時期よりも減っていたことに気付きました。
会議の出席数と意思決定数は相関関係になく、多くの会議は生産性に欠け、共有していないとリスクと思われる人員を全員追加して、裏で会議以外の仕事をこなすような儀式的な要素が多分に多い構造に気付きました。
そしてその構造は自分だけでなく、世界中の多くのビジネスパーソンが同じ環境にいることも様々な調査結果から明らかにされています。MeetingBaseの調査によれば、88%のビジネスパーソンが社内会議を無駄だと感じた経験があります。
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社内での経営プレゼン
その当時クラウドサイン事業責任者も兼任していましたが、クラウドサインでの顧客基盤網が拡充されており、この顧客基盤を活かしたマルチプロダクト戦略を構築している最中でした。
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クラウドサインは事業の性質上、大企業のDXの本丸に入り込むシチュエーションも多く、企業内における生産性向上の課題感を認識していましたし、米国におけるミーティングソリューションの動向、ユーザーレビュー、実際の利用例などを繰り返し検証し、事業シーズとしてのリソース確保を自社内でプレゼンし採択されました。
自分の新規事業立案の特徴としては、世界での同様のカテゴリでのユーザーレビューを具に観察することです。実際に利用しているユーザーの声以上に信憑性のあるものはありません。
製品コンセプトとプロダクト思想
解決したい課題自体は明白でしたが、世界中のミーティングソリューションもいくつかの流派に分かれており、会議という課題解決をその手法で解決すべきか。またターゲットペルソナにより製品自体のコンセプトも変わってくるため、UXデザイナーと日々、研究しては議論し、研究しては議論しを繰り返していました。
主に2種の流派に分かれます。経営会議を中心とした会議運営を適正化するソリューションと、多くのビジネスパーソンが参加するミーティングを利便性高くするソリューションです。これは明白に後者を選択しました。
その中でも、会議をきちんと運営するためのソリューション群があります。アジェンダを事前記入を促す機能やフォルダ管理により会議議事がまとまるような製品群です。
これは反対派でした。そもそも会議が1日に複数あるときにアジェンダを事前記入することなんて不可能ですし、マジレスする教師としては理解できますが、実運用に耐えられるものではないと考えていました。
自分としてはミーティングに多く参加する多くの現場社員がもっと会議を楽しく、効率的に運営でき、エンパワーメントするようなプロダクト思想で固めることにしました。
チームアップとプロトタイピング
UXデザイナーと初期の製品コンセプトを詰めた段階で、一定のチームを組成することにしました(人数は社外秘)。
基本的にはクリエイターが中心となるチームアップを行い、ペーパープロトタイピングによる検証と並行して、技術検証を行うこととしました。ペーパープロトタイピング段階でユーザーに触ってもらい反応を伺いながら、またプロトタイピングに反映していくを繰り返すこととしています。
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このペーパープロトタイピングの段階で、その製品がもたらす将来価値の半数以上が決まっていくと言っても過言ではありません。製品の基礎コンセプトが顧客の何を解決するものなのか。削ぎ落として削ぎ落として、残るその製品の利用前後では顧客の何の価値が変わるのかが決定されます。
複合的な価値はリリース後に増していくものですが、削ぎ落として残る価値にまで昇華できるかどうかの検証となります。その後にコーディングを開始していきます。
事業活動開始、ブランドと組織
一定のプロトタイピングとコーディングが開始した時点で事業発足することとし、対外的な活動を開始するために今から2023年10月27日に事業開始のプレスリリースを打つことにしました。
その時点でいわゆるビジネス職も初めてチームに加わり、更なるチームアップをすることにしました。
オフィスも新規事業だけで分離した箇所に設置して製品がもたらす雰囲気と、組織がもたらす雰囲気を一致させるよう心がけました。一から事業を創れるならしたかったことの1つです。事業、ブランド、製品、組織がもたらす雰囲気が一致していると本当に強い。
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社員がもたらす雰囲気もMeetingBase基調にした写真撮影も行い、ブランドを一致させることに兎に角こだわりました。
その時点でMeetingBaseのタグラインを「会議をもっと楽しく、新しく。」に決定し、まるでメールがSlackになったように、会議をMeetingBaseに変革していく新しいコンセプトを打ち出すように会議は楽しいものだという製品ブランドを全面に押し出すことにしています。
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そのための制作物として会議におけるスタンプUIにこだわりました。
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アンバサダー向けのMeetingBaseグッズや名刺デザインに至るまで製品ブランドを徹底するように心がけています。
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毎日出社してお客様と話し続ける日々
新規事業の段階ではそれぞれが見えている世界線をどれだけ共有し合い、議論し、共有知にできるかが事業スピードを致命的に分つものです。
リモートでも効率的にやる手法はあるのだと思いますが、日々発生するハドルミーティング(予め決まった時間に会議するのではなく、突発的に5分間会話するミーティングのこと)を細かくやるためには「出社」が最も生産性が高いと判断し、基本的にはお客様との情報に接するビジネス職は自分も含めて毎日出社することとしました。
初めは自分も全ての商談に同席し、お客様の課題を直接理解するように努めました。また、すでに会議系のソリューションを展開しているSaaSスタートアップとの複数社事業提携を開始することとしました。
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メディアにも次第に取り上げられるようになり、様々な取材を受ける日々が始まりました。引き続きメディアの皆様、どうぞよろしくお願いいたします。
事業が回ってくると組織のモメンタムも作られてきて、現在も非常に良い雰囲気で事業が回ってきています。MeetingBaseの受注も順調ですし、会議研修・ミーティングマネージャー研修も大企業の皆様向けに受注、展開開始できるようになっています。小冊子も出来上がりました。
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MeetingBaseの公式キャラクター達も誕生しました。
徐々にお披露目できればですが、それぞれ一癖も二癖もある難のあるキャラクター達が単独ではできないチームの力で、議論し、時には衝突しながら、効率的に会議をして、地球を復興させていく物語です。
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ー これが2023年4月から始まった、僕の物語でした。
MeetingBase是非応援してください!!!!
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![橘 大地](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/135788197/profile_68055054f0494295177460e29b0b67f2.jpeg?width=600&crop=1:1,smart)