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ジャノメ食堂へようこそ❗️

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#アズキ

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(16)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(16)

 ウグイスの平なお腹から盛大な音がラッパのように響き渡る。
 ウグイスは、珍しく恥ずかしそうに頬を赤く染めてお腹を押さえる。
 それに続くようにオモチのお腹から、外にいるアズキから、音こそ鳴らないが家精も言いづらそうにお腹を押さえている。
「あっ……」
 アケは、思わず声を上げて窓の外を見る。
 いつの間にか太陽が森の木々の背よりも高く上がっていた。
「ごめんなさい……私のせいで」
 アケは、肩を

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ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(5)

ジャノメ食堂へようこそ!第5話 私は・・・(5)

 不穏な空気を感じ、アズキが目を覚ます。
 巨体をゆっくりと起こし、アケに近寄る。
 岩のように大きく、背中を燃やした異形の猪に武士達の顔に戦慄が走り、腰の刀に手をかけ、今にも斬りかかろうする。
「やめろ」
 浅黒の武士が左手を伸ばしそれを制する。
「お前達では勝てん」
「アズキ……やめて」
 アケも顔だけをアズキに向ける。
 アズキは、武士達を牽制するように睨みつけたままアケの言うことを聞いて動

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ジャノメ食堂へようこそ!第4話 雲を喰む(6)

ジャノメ食堂へようこそ!第4話 雲を喰む(6)

 アケとオモチが戻るとウグイスが大絶叫で大説教した。
 死んだ魔蝗に受けた背中の傷はアケが思っていた以上に酷いものだったようだ。
 アケ自身、痛いなとは思っていたが小麦を採ること、持ち帰ることに夢中だったので痛みなんて置き去りにしていた。改めて確認すると着物は裂かれ、茜色が濃い赤に染まり、皮膚が裂け、肉が見えていたらしい。
 オモチもまさかそこまでの傷とは思ってなかったらしくウグイスと一緒に確認し

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ジャノメ食堂へようこそ 第3話 お薬飲めたね(5)

ジャノメ食堂へようこそ 第3話 お薬飲めたね(5)

「水曜霊扉」
 ウグイスの右手に複雑な紋様の描かれた水色の円が現れると同時に無数の水滴が宙に浮かぶ。水滴は綿毛のように浮かびながら結合し、大きな二つの水玉になるとアケと小鬼少女の身体を包み込む。
「開放」
 水玉に包まれたアケと小鬼少女の身体にへばりついた茶色の汚物が溶けるように洗い落とされ、役目を終えて弾けると身体からはすっかり汚物が消さり、濡れてもいなかった。
 昨日も思ったけど不思議だな、と

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ジャノメ食堂へようこそ!第3話 お薬飲めたね(4)

ジャノメ食堂へようこそ!第3話 お薬飲めたね(4)

「美味ーい!」
「キュキャキュキャ!」
「キュキュキャ!」
 オモチと小鬼の兄と弟が歓喜の声を上げる。
 口の周りがトマトの汁で真っ赤に染まっている。
 三人は、木のテーブルに座り、目の前にトマトご飯を盛った椀が置かれるや否や肉食獣のように椀に顔を突っ込んで食べようとしたのでアケは慌てて制して木の匙を渡した。
「こうやって食べるんです」
 アケは、自分用に盛った椀を使って木の匙を使って食べるのを見

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ジャノメ食堂へようこそ!第3話 お薬飲めたね(3)

ジャノメ食堂へようこそ!第3話 お薬飲めたね(3)

 そこからのアケの行動は早かった。
 小屋で燻していた鹿の肉を必要な分だけ切り取って運び、まな板の上に乗せてサイコロ状に切る。
 昨日、使わなかった葉物の中から肉厚の物を選んで丁寧に微塵切りする。本当は玉葱がいいけど無いものは仕方ない。
 そしてトマトの出番だ!
 トマトのヘタを取り、お尻に十字の切れ目を入れて沸騰したお湯に浸けると切れ目の先が小さく捲れ上がる。それを抜き取ると用意しておいた冷水に

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