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私の「歯科医院つくり」の始め方 後半

※写真は院長スペース

Qあまり活用していないのは?

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A  院長室、事務長室

 →「1億円医院の設計図」筆者、山下剛史氏の講演会で、院長室を

 作るなら チェアを入れて下さい、出来れば最低四台。と、

 おっしゃっていたので、院長室をつくらず院長スペース

 (レセコン入力場所と書類や資料を閉まっておくスペース)を広く作った。

  チェアは三台入れた。

A  高い位置の棚

 → グローブや紙エプロン、紙コップなど軽くて嵩張るものの在庫を置いてある

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 当院で活用していないスペースは少ないと思う


Q 改装して 成功した と感じた所は?

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A  改装と同時にユニットを全て新品したので、新築のような雰囲気になった

 →予算と先代院長の要望から、二台新品(青と緑)と一台旧チェア

 (クリーム色)を残した。

  改装と新築移転を経験した西尾市開業の浅岡剛先生から、

 チェアは移転しても持っていけるから買っても問題ないとアドバイスを

 もらった。

  チェアの色を変える事で患者さんを「緑のチェアにどうぞ」とか

 誘導しやすくなった。

Q 改装時のデザインで失敗したと感じたことは?

A  カルテ棚が足りないこと、B5にしたのでA4の書類が入らなくなった

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 →あらかじめ、使うカルテファイルを下川氏に示してそれに

  合わせて取りやすい形、場所に設定してもらった。


A  受付の作業スペースが狭く、複数の事務作業ができない

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→旧診療室受付のスペースが狭かってので、待合室部分に受付を広げて

 事務がしやすいようにした。


A  デザイナー任せで自分が、関与しなかったため、至る所で不満だらけ


→下川氏と設計図とLINEでやりとりを繰り返し、言った言わないを

 発生しないよう注意しつつ、造作中も下川氏は意見具申をいただき、

 こちらの意見も取り入れてくれたので、注文通りに作ってくれた。
 

A  一般工務店で作ったので安かったが、使い勝手が悪い

 → 医療系に慣れた工務店に頼むことで、作業導線や使用器材の

  流れに沿った棚や洗い場を作ってもらった

  下の写真の消毒コーナー、上の開口部から入り洗い物とゴミを分け

  超音波洗浄器で洗いパッキングして、高圧蒸気滅菌機をかけて収納、

  という作業動線になっている


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 不満が出たり使い勝手が悪いと、手直しされている先生をしばしば

 みかけた。ウチの診療室は今の所、大きな不満は無い。

 

こだわりたいところ から


「マイクロスコープが使いやすい空間作り」キャスターが通った時に床が

たわむとマイクロスコープのピントがずれるからしっかりした床をつくる。


→神戸市開業の「誰でも撮れる きれいで規格性のある口腔内写真」著者、

 高田光彦先生からのアドバイスをもらった。 

 高田先生は平日の朝にツイキャスを放送している。独自の視点で歯科の

 深い部分まで突っ込んでいる面白い放送で私はリスナーの一人である。


「窓の外が見られる設計」はプライバシーへの配慮から

 窓は塞がれたままというケースが多い。

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→腰窓で地面から180cmまでスリガラスでその上は窓にすると

  外からの視線は通らなくなる

 自院は交通量が多い道路に面しているので、遮音性が

  高い二重ガラスを患者さんのガラス屋さんに入れてもらった

 旧診療室に比べて、かなり静かになったと感じる


以上、アポロニア2013年2月号の記事と、今までに集めた情報と

経験をまとめた。今後改装、新築をする先生方の一助になれば幸いである。

下川氏の紹介はまた後日、、、




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