オタクに憧れてオタクになった人【なぜオタクになったか?の話をしよう】

こんにちは。さのみやといいます。日記を書きます。今日はオタクになったきっかけの話をしようと思います。

これを読んでいるあなたは、なぜインターネットにハマり、オタクになりましたか?そうじゃなかったら申し訳ないのだけど。よく「○○という作品がきっかけで…」とか「○○というキャラにハートを射抜かれて…」みたいな話があるが、私の場合はちょっと違う。フフ、異端か?

やや話がずれるが、私がインターネットにテキストを初めて投稿したのは、2ちゃんねるのまとめサイトのコメント欄だった。正直なんのまとめサイトを見ていたのかは思い出せないのだけど、ヘッダーが黄緑色だったことは覚えている。

…いまちゃんと調べたら「痛いニュース(ノ∀`)」だったようだ。https://itainews.com/

おいおいおい、懐かしすぎるって。改めて見てみたらヘッダーというより全体的に黄緑色だったね。そしていまもちゃんと更新されている。

自分は2ちゃんねるの本体を見たり書き込んだりした経験はなく(なんとなく怖かったので)、こういうまとめサイトを見てコピペについて知ったり、ネットのユーモアに触れたり、ネット民が吐き出す辛辣の言葉の数々に震えたりしていた。

そしてここからが本題。

2ちゃんねるを怖いと思いながらまとめサイトを見ていたのは、オタクが集まっている世界、特に『電車男』の世界にとても憧れていたからだ。

時をやや戻そう。

私は小学生時代にかなり周囲から浮いていて、友達は全員男の子、同性のクラスメイトと仲良くすることができなかった。それを先生たちに不思議がられることも多かったし、親が世間話で「この子、男の子しか友達いないのよ~」と笑うことが多かったので「自分は周りと違うし、それはあんまりよくないことなんだろうな」という自覚がずっとうっすらあった。

しかし、女の子たちがしているシール交換とか、メモ帳交換とか、クラスの子の噂話とかにはどうしても全然興味が持てない。クラスの女子コミュニティに所属していないのでいじめの標的にすらならず、「さのみやちゃんは不思議で面白い子だよね。ねー。アハハ」みたいな扱いになっていた。

「なんかこのままではヤバいみたいだけど、どうしたらいいのか分かんないぞ…」とうっすら思っていたところ、テレビを通じてオタクという人たちの存在を知った。

おそらくしょこたんとかがレぺゼンオタク的な感じでテレビに出てきたころだ。求められて何かを熱くしゃべるのだが、その語りのたどたどしさ、周りと同じ温度感でやれてない感じ、そして周りの人たちがやや引きながら面白がっている感じにとても共感した。そういう光景を何度も見るうちに、「私はこのオタクっていう人たちの仲間かもしれない」と思ったのだ。

そして小6の時に出会ったのがドラマ版の『電車男』だ。『電車男』がどんな話なのかみんな知ってるのかな?知ってる前提で話しちゃお。

ドラマ版の『電車男』では、「周りとうまくやれてなさそうな人たち」がパソコンの前に各々座って、掲示板を通じて同じ穴の狢である主人公の「電車男」を助けるために頑張っていた。電車男がヒロインとの関係を進展させたりミスしたりするたびに、掲示板の住人も自分のことのように喜んだり落ち込んだりしていた。そんな世界になら、私も居場所がありそうだと感じ、強烈に憧れたのを覚えている。

小6の私は中学受験のために塾に通っていたが、全然学習意欲が湧かず、塾にも親にもおちこぼれのレッテルを張られ続けてかなり抑うつ状態だった。電車で隣町の塾に行く途中、嫌な気持ちや怖い気持ちを忘れたくて、図書館で借りた書籍版の『電車男』を読んだ。本を開くと、おちこぼれ同士が連帯している世界があった。2ちゃんねるのまとめサイトを本のページに張り付けたようなページを何度も何度も読みながら、私もそこに行きたい、仲間に入りたいと思っていた。

そんなこんなで、親からすれば「滑り止めの滑り止め」のお嬢様学校に入学した私は、やっと自由になった放課後の時間でパソコンにかぶりついた。そして、そのときにまっさきに目を通していたのは、2ちゃんねるのまとめサイトだったのだ。と思う。学校ではオタクっぽい子たちのグループと友達になり、彼女たちが話題にしているものについて知りたくて、自分のお小遣いでジャンプを買ったりし始めた。

…いかがでしたか?

総括とかはないんだけど、学生時代で周囲にたくさんオタクがいたときは「自分はオタクだけど、生粋のオタクではないな」(生粋のゲーマー、テキスト好きではある)という感じをいつも持っていて、それは自分がオタクの世界に入ったきっかけがこんな感じだったからなんだと思う。

みんながオタクになったきっかけもnoteに書いてくれよな。読みに行くからさ。

(おわり)










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