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【電音部】神話方面から考える真新宿GR学園

私も現地参戦した電音部2nd LIVE”神無月の部”が衝撃的な結末を迎えてから約1週間。次の展開を心待ちにする中で、昨日、Discordの電音部ファンコミュニティである電音codeでUGSFシリーズとの関連に関する考察を発表する企画が開催されました。
非常に興味深く面白い発表で「自分の知らなかった知識を教えてもらうことで、作品に対する新たな視点を得られるのオタクとして気持ちいいよな~!」と強く感じたので、自分も電音部の新展開についてアレコレ考えたことを形にしてみたくなり、投稿してみます。
私は普段Vtuberの配信を見たり、プロレスを現地観戦して写真を撮ったり、漫画を読んだりしているオタクで、音楽方面はサッパリであるため、今回は神話方面(これも漫画・ゲームによる知識が元の浅いものではありますが)から今後の展開を考えてみたいと思います。

1.公式から提示されている真新宿GR学園の情報

■カブキエリアとは
日本の新区画計画によって、現在の新宿・新大久保を総称し、「カブキ」と命名されたエリア。 トウキョウ最大の歓楽街の一つ。 シンギュラリティ以前から外国人観光客が多く来訪していたことを鑑み、 華やかな日本文化が色めくエリアへと改革が推し進められた。 一方で、エリアの裏側では治安の悪化が著しく、問題視されている。

『#電音部 カブキエリア「真新宿GR学園」登場!』概要欄より

大神 纏 / Matoi Ogami

電音部プロジェクト公式Twitterより

カブキエリアの違法DJで生計を立てる少女。 かつては帝音国際学院中等部に所属していた。 シンギュラリティがもたらしたこの世界を強く恨んでいる。 GR社の力を使い、全てを破壊し神になろうとしている。

『#電音部 カブキエリア「真新宿GR学園」登場!』概要欄より

安倍=シャクジ=摩耶 /Maya-Shakuji-Abeno

電音部プロジェクト公式Twitterより

アサクサエリアの寺で生まれ、カブキエリアの神社で育てられた。 自分は捨てられた存在であると認識しており、 救いを差し伸べてくれない神々を否定している。 そんな折、強烈に輝くカリスマ性を持った纏に出会い、衝撃を受ける。 纏こそが本物の神であると信じ、唯一神にするべく活動をしている。 様々なルーツを活かした音楽性、独特なファッションセンスとおかしな語尾が特徴的。

『#電音部 カブキエリア「真新宿GR学園」登場!』概要欄より

りむる / Reml

電音部プロジェクト公式Twitterより

人の不幸を切に願っている。 人から嫌われる事が大好き。 よく分からない生物(?)を連れており、意味もなく殴る蹴るなどの暴行をはたらく。

『#電音部 カブキエリア「真新宿GR学園」登場!』概要欄より

カブキエリア第1曲『emeth』

2.既存キャラの神話的側面は?

本題のカブキエリアに触れる前に、まずは既存キャラで神話的側面が示されているキャラを見てみましょう。
アキバエリアの主人公・日高零奈は太陽にたとえられ(例:紙芝居3枚目)、周囲に恵みをもたらす存在として表現されています(≒天照大神?)。また、シブヤエリアの瀬戸海月は太陽と似通いながらも対照的な存在として、月をイメージしていることが名前や曲名(例:『月読のダンス』)から分かります(≒月読命?)。
他にも、シブヤエリアの三人は名前やSTACKバトル時のVJキャラクターから四神(朱雀・青龍・白虎)と関連がありそう。
これらの神話的側面はちょっとしたモチーフ程度で、現時点ではキャラの本筋にはあまり大きく影響していないように感じます。

3.カブキエリアは複数の神話的側面を持つ?

これに対して、カブキエリアは”神になろうとする纏”と”信奉者・摩耶”、立ち位置不明のりむるという3名で組んでおり、第1曲『emeth』はヘブライ語の”真理”(ゴーレムの額の呪文、1文字目を消すと”死”の意味となりゴーレムは壊れる)からとっていることから、既存キャラよりも宗教・神話的側面が多分に絡んできそうな設定になっています。
Twitter等では、既存キャラの神話要素に対応する形で、名前やキャラアイコンから「大口真神オオクチノマガミ(オオカミが神格化されたもの)説」(纏)や「ミシャグジ様(諏訪地方の土着神、蛇神?)説」(摩耶)、元・帝音国際学院中等部ということで「四神の空席である玄武説」(纏)が観測できました。

【ここから私の妄想です】
私は上記要素に2nd LIVEのイメージや紙芝居にもあった”紅い月”も加味して神話的側面を考えてみました。

電音部の世界 公式Twitterより

私が狼+月から連想したのは北欧神話です。北欧神話で狼というとフェンリルが有名かと思いますが、他にも月と太陽を追いかける狼(スコルとハティ)がいます。この2頭は常に月と太陽を追いかけており、追いついてそれらを飲み込んだ時に月食・日食が起こるとされています。また、北欧神話における終末の日であるラグナロクの際には、ついに月と太陽に追いつきそれぞれに大損害を与えるとされています。フェンリルはラグナロクの際に主神・オーディンを飲み込んでしまうことから大物食いのイメージもあります。纏はこれらの複数の狼的要素を持っているのではないかと考えています。
現時点では纏がどのキャラに対してアクションを仕掛けてくるかは分かっていません。元・帝音でありDJで打倒すべき大物というとシブヤエリアのセンターである鳳凰火凛が最有力候補かもしれませんが、先述の月を追いかける狼から連想すると海月が標的の可能性も思い浮かんで楽しいのではないでしょうか(纏は帝音でクラシックを専攻しており、海月に憧れていたがDJに転向してしまった点を恨んでいるとか…。海月を傷つけることで結果的に零奈≒太陽も飲み込む?)。
北欧神話からの連想でいうと、摩耶はヨルムンガンドでしょうか。ヨルムンガンドはミズガルズ(人間の国)をぐるりと囲ってしまう程の巨大な蛇で、自身の尾を咥えることができる程です(纏の信奉者を取り囲みカリスマを支えている?)。尾を咥える蛇はウロボロスと重なるイメージであり、ウロボロスは電音部ノベル シブヤ編解禁記念PVに屋外看板として登場するのみならず、昨日の発表会では”人類の電脳化を唱えるテロ組織”の名称としても取り上げられていました。
りむるについての考察が正直一番難しいところです。一番情報が不足しているキャラであり、カブキエリアの中で一番黒幕(=GR社?)と近しい存在なのではないかと考えています。りむるのアイコンは蝙蝠であり、無理やり紐づけると、悪魔のイメージも習合されている北欧神話のトリックスター・ロキでしょうか。ロキは先述のフェンリルとヨルムンガンドの親でもあり、黒幕として纏と摩耶を操る存在として考えると符合するような気がします。

4.最後に

電音codeでの神考察に触発され、とりとめのない妄想をカブキエリアにぶつけるような投稿になってしまいましたが、こういうあーだこーだ考えている時間がオタクとして一番楽しかったりもします。最近電音部を好きになった新参者ですが、2nd LIVEから非常に楽しい時間を過ごさせてもらっており、感謝の気持ちでいっぱいです。
第2部開幕の4月4日を前にして、明日(3月28日)の昼に何やら大きな動きがあることが公式からアナウンスされました。
これからも音楽とストーリーを楽しみつつ、コンテンツを追っていきたいと思います!

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