早川書房 絶版本の中身を勝手に空想 特集中止 記事を見て思った事
Yahoo!ニュースで知った記事です。
まとめなども見て、色々な意見があると感じました。
個人的には
ネタとして個人ブログや同人でやるなら面白いけど、商業誌でやるのは違うな
ですね。
本が絶版になる背景には色々な事情がある訳ですし、作者、或いはファンにしてみたら
ネタで扱われたくない
と思う人はいるわけです。
漫画でも過去に名作と言われた物が絶版になるケースはあります。
自分の身近な例だと
小山田いくさんの作品
最近電子書籍化されましたが、それまでは秋田書店から出ていた作品群は絶版でした。
復刊ドットコムから復刊された作品もありますが、少部数で、割高でしたからね・・
もし、今回の様な企画で扱われていたとしたら、ファンとしては良い思いはしなかったでしょう。
書物ではありませんが、さだまさしさんが今年フォークソングのカバーアルバム
アオハル49・69
をリリースしたライナーノートも思い出しました。
以下、サイトからの引用になります。
僕の青春期、日本で興ったフォーク・ロックのムーヴメントはある意味では僕の育った「学校」とも言える。僕がどんな生徒であったかは別にして、振り返れば確かにそこは「母校」であった。ところがある深夜、テレビを見ていたら、現代まで綿々と繋がる音楽の源流の1つである筈の「母校」がいつの間にか「過去の遺物」として扱われていることに衝撃を受け、少し悲しかった。それで憧れの先輩や同級生また愛しい後輩達など「同窓生」の面影を、懐かしい校舎の陽の当たる窓辺に並べてみることにした。彼らの楽曲が現代の若い世代に届いた時、その音楽が如何に時代を超えた「良きもの」であるかに気づいて貰いたいからだ。勿論僕の歌が原曲を超えられる筈もないが、これをきっかけにオリジナルに触れ「母校」の素晴らしさに気づいて貰えるきっかけになったら嬉しい。僕にとってデビュー49年目、69歳での「帰郷」だ。
収録されている曲は
神田川 夜に星があるように 傘がない 翼をください なごり雪
我々の世代から上の方には馴染みの曲が殆どです。
翼をください は小学校の音楽教科書に載っていて子供が知っていますし、なごり雪も私の中学の頃は教科書にありました。皆、今も残る名曲です。
テレビ特番も悪気はないのでしょうけど、受け取る人に寄ってはこうした思いを抱くと言う事です。
アルバムを機にラジオも復活して、曲・時代背景、アーティストの紹介をしているのがさださんらしいです。
今回の絶版小説企画も、悪気はないのでしょうけど、やるなら、復刻に向けての試みとセットであって欲しかった所です。
早川書房さんであれば、それなりに出来ることもあるのではないかなぁ・・