
好きな作家 神林長平さん
神林長平さん。知る人ぞ知るSF界の大御所です。
代表作は、敵は海賊 戦闘要請雪風 火星三部作 他多数。敵は海賊と戦闘要請雪風はOVA化されています。雪風のスピンオフに 助けて メイヴちゃん と言う萌え系おちゃらけ作品もあります。
アニメ関連では、ラーゼフォンの小説も執筆しています。
神林長平作品との出会いは、妻との交際中。
面白いからと 敵は海賊 海賊版 を薦められた事からです。
この辺からどういう付き合いであったかが知れますね(^_^;)
あまり小説を読まない私でしたが、話のテンポの良さに引き込まれて同シリーズは幾つか読んでみました。
太陽系を裏で操る大海賊匋冥と、それに対抗する海賊課のラテル アプロ のコンビとコンピュータラジェンドラ。
シリアスとコミカルな描写のバランスが好きです。
妻からは、OVAになったDVDも見せて貰いました。
他作品を積極的に読むことはなかったのですが、うつ病からの回復期、集中力を養うために図書館通いや小説を漁った時期があり、自宅にあった作品をあれこれと読む事になりました。
難解な作品もあれば、分かりやすい作品もあります。
個人的なお気に入りは、敵は海賊のシリーズと先にも記事で取り上げた
魂の駆動体
火星三部作と呼ばれる
貴方の魂にやすらぎを
帝王の殻
膚の下
挿絵を今は亡き水玉螢之丞さんが描かれている
親切がいっぱい
天国にそっくりな星
この辺りでしょうか。
火星三部作は、地球が荒廃して、火星に逃げた人類が再び地球に戻ってくるまでの物語ですが、通して読むと、感慨深い物があります。
ネットを調べて知ったのですが、アニメ涼宮ハルヒの憂鬱 ミステリックサインの回で長門が最後に読んでいる小説が膚の下。なかなか面白いです。
近作では、フォーマルハウトの三つの燭台 絞首台の黙示録当たりも好みです。
フォーマルハウトは家電が意思を持った世界のシュールな話。絞首台は主人公が冒頭で死ぬのですが、その後の展開がなかなか面白い。最後の方が泣けます。
後、鬱の時期のタイピング能力回復用に、いま集合的無意識を と言う短編作品集をタイピングしました・・・一冊まるごと(^_^;)
我ながらよくやったもんです。
短編集の表題であるいま集合的無意識を は、神林さんと夭折された小説家、伊藤計劃さんの残留思念?がさえずりと呼ばれるネットワーク上で作品論を交わす話です。
この作品で、伊藤計劃さんの存在を知り、虐殺器官 ハーモニー 屍者の帝国の三作品について、小説とアニメを見ました。この辺りはまた改めて。
伊藤計劃さんは、2009年に刊行された神林長平さんのトリビュート作品集にも寄稿予定だったそうで、期待されてたんでしょうねぇ・・
神林さんご本人はお体大事にして今後も活躍いただきたいです。
伊藤さんとの対話からその後発表となった オーバーロードの街とレームダックの村に連なる地球崩壊を描いたシリーズ、完結させて欲しいですしね・・
雪風や敵は海賊は今後どうなるのか分かりませんが(^_^;)