好きな漫画 鉄鍋のジャン 西条信二
古い作品ですが、最近読み返したのでちょっとご紹介など。
作者は西条真二さん フードコーディネーターのおやまけいこさんが監修しています。
掲載は週刊少年チャンピオン 当時リアルで読んでいました。
料理人が主人公の漫画は、古くは包丁人味平 その後のヒット作としてはミスター味っこ 翔太の寿司 中華一番他色々な作品がありますが、基本主人公は正義感の強い正当派です。
これに対して、本作の主人公秋山醤は、性格が悪い悪役です。
料理は勝負 と公言して憚らず、勝つためには手段を選ばない
料理は心をモットーとするヒロイン五番町霧子とはとことん対立。
料理コンテストでは、
・マジックマッシュルームを使った料理を使って審査員を中毒にする
・相手の料理を見て、その味を台無しにする料理を作り、先に審査員に食べさせて勝つ。
等、やりたい放題
料理の腕は優れていますが、やる事がとにかく酷い(^_^;)
料理自体はフードコーディネーターが監修していますが中にはすごいのもあります。
印象的だったのが、新しい調味料と言う課題で作った飲めるラー油。
今読むと、後に流行りとなった食べるラー油を先取りした感じです。
ミスター味っこでも、トマトの味噌汁やせんべい汁等、連載当時はこんなのないと言われた料理がありますが・・
チャンピオンでは本編終了後、鉄鍋のジャンR と言う続編が連載されましたが、続編では、ジャンが強くなりすぎていて、些か拍子抜けの感あり。
その後、秋田書店から舞台をKADOKAWAに移して鉄鍋のジャン2ndが
連載されました。
こちらは、ジャンの息子が主人公で2世達の物語になっていますが、インパクトは残念ながら弱め。
中途半端な所で打ち切りになっています。
2世が父親を超えられない展開というのは、ありがち。
ミスター味っこIIも同様で、途中からは息子より父親がメインでした。
鉄鍋のジャンは、同じキャラクターを麻雀舞台に置き換えた鉄牌のジャンと言うスピンオフや、作中に登場するライバル五行を主人公にした作品もあります。
2ndとスピンオフを読んだ後、やはり原作が読み返したくなってDMMのセールでまとめ買いしましたが、今読んでも独特の勢いと面白さがあります。
合本で13巻とボリュームはありますが、勢いで読めてしまうので、個人的にはお勧めの作品です。