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コミック シメジシミュレーション4 発売 つくみずさん

漫画家つくみずさんが、コミックキューンで連載中の作品 シメジシミュレーション4巻が発売されました。取りあえず電子にて購入。

中学1年生の時に学校が嫌になり、2年間押し入れに引きこもっていた少女月島しじまは復学することに決めるが、久しぶりに外に出た彼女の頭にはなぜかシメジが生えていた。高校生になったしじまは目立たず静かに過ごそうとするが、頭に目玉焼きを乗せたクラスメイト山下まじめに話しかけられたことがきっかけとなり、彼女をはじめとする周囲の人々との交流が始まるが、その中で不可解な現象にも遭遇するようになる。

Wiki より

つくみずさんの作品を知ったのは、前作の少女終末旅行から。
この作品は、2017年にアニメ化されています。
作画も雰囲気があり、良い出来の作品でした。
殆ど主人公二人の会話劇ですが、水瀬いのりさんと久保ユリカさんの軽妙な会話がハマってました。
 アニメのEDを、原作者が一人で手がけた事でもちょっと話題になっていました。

終末世界を人類最後の生き残り?であろう二人が何故か軍服姿で、ケッテンクラートに乗って旅するお話。
コミカルさと寂寥感が同居する不思議な作品です。

 さて、本作シメジシミュレーションのテーマは恐らく人が見る夢。
 世界観も、恐らく夢世界なんだろうと思われる節があります。
 主人公の頭にシメジが生えてるとか、友達の頭には目玉焼きが載ってるとか、謎設定に加えて街の造形等も独特。
 登場するキャラクターも皆風変わり。
 前作、少女終末旅行の主人公らしきキャラも出ています。
 
 世界には、一定の理があるがあやふやな所もあり、それを正そうとする管理人(庭師)と呼ばれる人がいて、一方主人公の姉はその理を壊そうとして、あれこれ実験を行っています。
 

 幾つかの事件の後、3巻で世界は大きな転換を迎えます。
 その後を4巻では描いてますが、後半でまた結構な展開に・・ 
 何となく伊藤計劃さんの小説 Harmonyを思い出しました。

 ユルい絵柄と日常四コマを装いながら、内容は結構ガチめのSFです(^_^;)
 主人公が見ている夢が世界なのか、或いは共有夢の世界なのか・・その辺りは分かりませんが・・
 胡蝶の夢辺りを想起したりも・・

 個人的には、神林長平さんの一部作品も思い浮かべます。
 あれほどハードな世界観ではないですが4巻のラストは
 貴方の魂に安らぎあれ を思い出したかな・・

 次の5巻で完結かな・・

 読む人を選びますが、SF好きであれば、いいかも。
 個人的にはお気に入りの作品です。

秋葉原に出る機会があったので、新刊フェアに合わせて紙の方もまとめ買いしました(^_^;)

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