コミック シメジシミュレーション4 発売 つくみずさん
漫画家つくみずさんが、コミックキューンで連載中の作品 シメジシミュレーション4巻が発売されました。取りあえず電子にて購入。
つくみずさんの作品を知ったのは、前作の少女終末旅行から。
この作品は、2017年にアニメ化されています。
作画も雰囲気があり、良い出来の作品でした。
殆ど主人公二人の会話劇ですが、水瀬いのりさんと久保ユリカさんの軽妙な会話がハマってました。
アニメのEDを、原作者が一人で手がけた事でもちょっと話題になっていました。
終末世界を人類最後の生き残り?であろう二人が何故か軍服姿で、ケッテンクラートに乗って旅するお話。
コミカルさと寂寥感が同居する不思議な作品です。
さて、本作シメジシミュレーションのテーマは恐らく人が見る夢。
世界観も、恐らく夢世界なんだろうと思われる節があります。
主人公の頭にシメジが生えてるとか、友達の頭には目玉焼きが載ってるとか、謎設定に加えて街の造形等も独特。
登場するキャラクターも皆風変わり。
前作、少女終末旅行の主人公らしきキャラも出ています。
世界には、一定の理があるがあやふやな所もあり、それを正そうとする管理人(庭師)と呼ばれる人がいて、一方主人公の姉はその理を壊そうとして、あれこれ実験を行っています。
幾つかの事件の後、3巻で世界は大きな転換を迎えます。
その後を4巻では描いてますが、後半でまた結構な展開に・・
何となく伊藤計劃さんの小説 Harmonyを思い出しました。
ユルい絵柄と日常四コマを装いながら、内容は結構ガチめのSFです(^_^;)
主人公が見ている夢が世界なのか、或いは共有夢の世界なのか・・その辺りは分かりませんが・・
胡蝶の夢辺りを想起したりも・・
個人的には、神林長平さんの一部作品も思い浮かべます。
あれほどハードな世界観ではないですが4巻のラストは
貴方の魂に安らぎあれ を思い出したかな・・
次の5巻で完結かな・・
読む人を選びますが、SF好きであれば、いいかも。
個人的にはお気に入りの作品です。