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宮部みゆきさん きたきた捕物帖 感想

宮部みゆきさんのきたきた捕物帖を読み終えました。
なかなか面白い。

宮部みゆきさんの作品を読み始めたのは昨年からです。
休職時代に本をあれこれ読みあさりましたが、京極夏彦さんの妖怪小説からの流れで読み始めました。

最初に読んだのが幻色江戸ごよみ
これが好みだったので、その後三島屋変調百物語シリーズ、霊験お初捕物帖
等を読んでいきました。

妖怪、怪異以外の作品にも手を出し、初ものがたり ぼんくら、日暮らし、桜ほうさら等を読みました。

現代劇も読んでみたのですが、私には合わない感じ。

時代物は、以前に青空文庫で岡本綺堂半七捕物帳を読んでいたことがあって、そちらの雰囲気が感じられた事もあり、馴染んだのかも。
宮部さん自身も岡本綺堂をかなりリスペクトされてるご様子ですし。

お気に入りは、三島屋変調百物語かな・・
5巻で一応一区切り付いて6巻以降は新展開になっています。
新展開はこれからどう動いていくか・・ですね。
最新刊の魂手形はまだ読めてません。

一巻ものでは、荒神も好きです。
途中からのたたみかけていく展開が良いです。切ない終わり方もまた。

本作、きたきた捕物帖は世界観的には初ものがたりから続く江戸下町物。
登場人物や舞台、世界観は幾つかの作品と共通しています。
作品の最初に当たる初ものがたりが好きなので、帯に引かれて読んだのですが、今のところはまだ物足りない感じもあります。
回向院の茂七とか出てきてないですしね・・ご隠居さんでしょうけど。
同作に出ていた蕎麦屋の親父の素性が少し分かりましたが、それでも謎は多いし。
主人公が16歳と随分若いのと、彼を支える亡き親分の女将さんが格好良かったりと色々見所はあります。二人のきたさんが今後どう絡んで話が動くのかも気になる所。

続編が楽しみです。




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