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【詐欺界隈】経歴詐称マンの手口をあばく

■はじめに

日本には多くの詐欺師がいて、詐欺犯罪が行われています。

オレオレ詐欺、預貯金詐欺、キャッシュカード詐欺、架空料金請求詐欺、還付金詐欺など。

また最近は「ルフィ」らが主導するとされる特殊詐欺・強盗事件が話題となっています。

■警視庁HPより 特殊詐欺の手口と対策 https://www.npa.go.jp/bureau/safetylife/sos47/case/

対策としては【これら詐欺の手口を知っておくこと】が有効だと警視庁が警戒を呼びかけています。

誰もが騙される可能性あることを自覚し、新たな詐欺が生まれ続けることを理解し、詐欺犯罪の手口を知っていくこと(随時ブラッシュアップ)が大事】だと思います。

採用の世界でも詐欺は存在します。採用に関わると誰もが一度は遭遇するのが経歴詐称マンです。一度も会っていない人はきっと騙されていることに気付いていないパターンでしょう。

遭遇しても見抜き対処すればOKなのですが、何度も経歴詐称マンに騙される人事や経営者がいます

笑っている場合ではないですよ。

一度小さな詐欺に引っかかる人は、次もやられる可能性が高いです。「たかが経歴詐称だから」「実害はなかったから」と侮っていると、取り返しのつかない詐欺被害にあうかもしれません。詐欺師は気の緩みにつけいります。

「経歴詐称マンに騙されるあなたは情弱ビジネスパーソンと言え、詐欺に引っ掛かりやすい人」だということを自覚した方が良いと思います。やばいです。そのままだと。すいません。

たかが採用、たかが経歴詐称と侮ることなく、そのパターン手口を理解しましょう。わたしの経験からざっと挙げますと。

■経歴詐称マンの手口/8つの型

1)詐欺・犯罪型
2)メンヘラ型
3)老化・認知症型
4)黒歴史削除型
5)ジョブホップまとめ型
6)誇張型
7)人種文化相違型
8)インフルエンサー型

1)詐欺・犯罪型

大物詐欺師は転職といった普通の世界にはほぼいませんが、中堅以下の詐欺師とは遭遇します。ピカピカの学歴からの三井物産、住友商事、伊藤忠といった商社。ボストンコンサルティング、デロイトといったコンサルティング会社の経歴などベタな?華々しい職歴が好まれます。あとは米国現地採用といったパターンも見られます。この型は多くの方が堂々としていてびっくりします。

詐称で生き抜いているエリートで口も上手いので先方のペースでグイグイ乗せられて短期選考で採用したら終わりです。実際に転職成功し続けている人もそれなりにいます、犯罪の匂いもしてくるプロなのです。

ただ、どこか違和感があるものです。その二流大学から新卒でそこは無いだろうとか。え?米国名門コンサルの現地採用のバリバリでその風貌ですかとか。(そもそも米国採用だと調べにくいばれにくいと思っている。)
少し突っ込むと中身が浅い、具体的なエピソードに乏しいとか。そんな凄い経歴なのに、選考保留中に鬼問い合わせしてきてますけど焦ってますねとか。

このパターンの人は色々な企業の要職に潜り込みバレそうになると、情報が流出拡大する前に直ぐに次の場に行かねばなので、極端に急に会いたがる人だったりします。

じっくり焦らして選考しましょう。時間をかけるとボロが必ず出ます。そして黒だと分かれば、丁寧にお断りして、関わってはいけません。さようならです。

2)メンヘラ型

メンヘラ、メンタル崩壊型。このタイプのレジュメは誰からみても明らかな大ほら吹きな感じが多いので見抜くのはわりと簡単です。極端に言うと、ソフトバンクグループの社長を経て今はドコモの副社長を担っておりますとか、○○首相のアドバイザーを担っていましたとかとかわりととんでも系が多いです。転職に成功しているケースはあまりなく、年中とんでもレジュメをオープンに活動されています。

このパターンは面談をそもそも控えた方が良いです。医療機関など専門家のサポートが必要だと思われ、そちらに委ねましょう。

注意点・・・その方に悪気あるケースは少なく、病気であり体調不良をきたしている状態だと思われ、ストレートな否定批判はNGです。専門家に委ねましょう。

3)老化・認知症型

このタイプも2)に近い感じの傾向です。もう少しリアリティがあり、長らく所属した自身の会社の現実世界では課長補佐止まりだったけど、理想の自分の姿を投影して事業部長になった嘘の自分を描いたりしてるケースをみます。誤字脱字が多かったり、会話すると明らかに覇気がなかったり、同じことを何度も話したり、コミュニケーション力が低下していたりします。

■注意点・・・2)と同様その方に悪気があるケースは少なく、老化や体調不良をきたしている状態と思われ、ストレートな否定批判はNGです。無理なご転職はさせない方が良いでしょう。現職が大企業であれば特に。休職などを視野に人事や周囲のサポートを受けられると良いです。必要に応じて専門家に委ねましょう。

4)黒歴史削除型

これはわりとよく見るケースでは。
ここは休職していた。この会社は直ぐやめてしまった。ここは解雇された。飛ばされていたこの期間は伏せよう。とか。黒歴史、汚点となる経歴を削除してしまうパターンです。セクハラパワハラで失敗した過去や、休職期間や、転職失敗して短期離職した経歴を無かったことにするケースをよく見かけます。

5)ジョブホップまとめ型

そもそも転職歴がとても多い人にまれに見られます。短期で転々としている転職実績を無かったことにしてしまうケース。多数の転職先を自身のコンサルティング案件として丸っと一つにまとめてしまうケースなどです。フリーコンサルタントとして数多くの企業のコンサルティングをしてきましたと豪語する人は、その中身をしっかりヒアリングした方が良いでしょう。

6)誇張型

これもよく見るケース。出来ないのに自身のスキルや経験を誇張したり、実際の役職より上位の表記に変えてしまう。他人の実績を自分のものにしてしまうなど。最近だとCXO表記で大きく見せる方が散見されます。やたら色んな会社のCXOを歴任しているけど、そんな役職もそんな人も存在しないとかとか。

特に役員CXOクラスは今時SNSで直ぐ繋がるビジネスパーソン界なので直ぐにバレますよね。

7)人種文化相違型

これは外国人のレジュメでわりとよく遭遇しちゃいます。文化の違いなのか、説明が面倒だからか、日本語力の問題からか、そのミックスでえらいテキトーなレジュメを見ることがあります。年収実績とかもデタラメだったりする。外国人との意思疎通は注意しましょう。

8)インフルエンサー型

ラスト今ぽいというかここ最近話題になるパターン。いわゆる一般的な職務経歴書や履歴書とは異なりますが、SNSで盛られた経歴を披露しているインフルエンサーの方で見られる型です。

数字を盛る。固有名詞が無い。お金や超高級車、マンション、時計など資産を見せびらかしてSNSで名を売っているよく分からないひと。SNSで第3者が検証できない実績や資産を見せびらかす人には注意しましょう。

以上です。随時、加筆メンテしていけたらと思っています。

■補足

経歴詐称マンを書類選考や採用面談で全てを見抜くことは時に難儀ではありますが、それでもこの型を何となく頭に入れておくと気付きやすいし対処しやすくなると思います。

だれもが騙されるんだと震えながら…


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