アジアメディア社の、元CEOが仕掛ける「屋那覇島」買収で気付いたこと1/3
アジア・メディア・カンパニーという会社をご存じですか?だいぶブラックな過去を持つ中国企業です。
同社の“2代目”CEOが実は「屋那覇島を購入した?」と今話題の義昌商事の代表取締役なのです。馬さんという日本国籍の方です。
このアジア・メディア・カンパニーが、そろそろ話題になりそうなので触れてみると、日本人および日本資本主義市場の、中国に対する嫌悪感をもたらした【嫌なトラウマというか残る古傷みたいなの】に辿り着きました。
そんな駄文、個人的見解です。
アジアメディア社はだいぶ香ばしい会社でして。
2007年に中国企業として初めて日本に上場。当時公募価格640円から数ヶ月で2000円以上に株価を上げたのですが、初代代表の崔CEOによる会社資金の不正流用(当時のニュースで約16億円ほど不正流用)が発覚して退任。上場から2年未満で上場廃止となったのです。
また実はこの中国企業として初めて日本に上場したとされた同社の実態は「バミューダ諸島」に籍を置く会社で、日本で認められる株主訴訟や損害賠償請求が不可能だったということで逃げ得だったというオチでした。
(ちなみに当時の上場の主幹事証券は義昌商事代表の出身企業でもある「野村證券」。残念。)
もの凄いですよね。初めて日本に上場した中国企業が、日本の株主を欺き、お金を不正に取得し、しかも実態はバミューダにあるという巧妙な手口で逃げ得をされてしまった。日本人および日本株式市場が完全に弄ばれてしまったわけです。
この2007年(中国企業の日本市場への初上場)というのが今振り返ると、中国が日本の資本主義に直接的に脅威を示した元年とも言え、2009年に中国企業の蘇寧電器による初の日本上場企業のラオックス買収へと続き、今ではさらに多くの中国企業が日本で躍進しています。
2007元年の中国による日本市場への最初の一歩がアジアメディア社でありその一歩が大コケで、その系譜を継ぐ義昌商事の代表が15年を経たいま再登場して屋那覇島の買収を仕掛けてるのです。そりゃ古傷が疼くわけです。ぼくら日本人が嫌な顔をするわけです。
この古傷がどうなるのか?
僕は、義昌商事の代表はきっと昔も今もとても親日な方(※そもそも日本国籍ではある)で日中友好に寄与していただける人物だと想像しています。会社関係者親族の中国人KOLの無邪気なネタ投稿に困惑しているお一人なのでは?
義昌商事の代表は、日本人の古傷・トラウマをめちゃくちゃよく知る御方であり、いや古傷を一緒に負った人物でもあり、いまその傷を癒す挽回のチャンスを迎えているわけです。(義昌商事による屋那覇島の大半部分取得の真の目的は何なのか?株主は誰なのか?大元の資本は日本なのか中国なのか?正直気になることあれど。)
僕はいまそう信じたい。信じます。2023/2/15
※念の為の補足:
アジアメディア社の不正会計事件はあくまでも初代CEO時代の事件です