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第44のトコロ:明治神宮

人生折り返し地点を過ぎた訳アリ独身女性が「興味あったものの今まで行ったことなかったトコロ」を今体験する。


お正月の風物詩はいくつもあるが、「テレビが放映する初詣の様子」と言えば、明治神宮でお賽銭を投げようと必死になる人たちではないだろうか。前列でパーカーを着ていると小銭が入ってくるとかこないとか。

普段、極力人混みを避けて平日5時に出かけたりする私だが、人生で一度くらいは人にもまれてもいいだろうと決意。

元日は近所の神社4軒回ったため疲れてダウンしていたが、正月に間に合えばいいだろうと本日(1月5日)参拝した。

1番神社に近そうな原宿駅で下車、明治神宮口を降りてすぐに鳥居がある。


15分歩く。


鳥居の前で写真を撮ろうとしている女性3人組を見かけたので、私が撮りますよと声をかけた。

今回の方は構図を指定して来たから、しっかりしたプランのある方なのだろう。

約1年「撮りましょうか?」と声をかけ続けてきたわけだが、その後の行動が面白い。半分は「ありがとうございました! うれしい〜!」と去っていくが、たまに「私も撮りましょうか?」と言ってくれる方がいる。普段から気を遣える方なのだろう。

ごくまれに私の様子を見て「こっちもお願いしますよ」と言ってくるひとがいる。図々しいなあと思うと同時に、世渡り上手なんだろうとも感じる。

生きていく中で停滞し、周りの人々に追い抜かされていくことがある。焦ったり耐えたり、何くそと張り合ったりするだろう。

だが「こっちもお願いしますよ」な方は周りの人を利用しながら、ひょいひょいと生きて来たんだろうね。対外的には笑顔で腰を低くしながら、身内では頼れる人と思われているかもしれないな。

などと考えているうちに本殿が近づいてくる。


これだよ、私が見たかった人の群れ(モザイクかけてるから写真では伝わらないか)。


警備の人たちがたくさんいて誘導していたため、混乱はなかった。皆さん綺麗に整列している。


気になっていたのは賽銭箱だ。相当大きなものが用意されているのだろうと思っていたが、そんなギャグ漫画のような展開にはならなかった。

白いビニールで、家庭用プールのようなものが作られている。


これなら回収しやすそうだ。


(私は右側の列にいたので、よく考えず白ビニールにお金を投げ入れたが、撮った写真を見ると真ん中には賽銭箱が! だから真ん中の列だけ異様に混んでいたのか)


最前列に来て2礼2拍する。私はもちろん、他の神社でお願いしたのと同様、

ゼニ! ゼニ! ゼニ!

と心の中で強く叫んできた。


そしておみくじへ。

ここでも

大吉! 大吉! ゼニ! ゼニ!

と願ったわけだが、渡されたものを見てびっくり。明治神宮のおみくじは大吉大凶ではなく「お御心」なのだ。「〜するとよい」というような言葉が書き連ねている。

私のはざっくり言うと「志を高く持て」「希望は大きく」だったが、参ってしまった。元日に真逆な宣言をしていたからだ。今年は目標を低く設定し、「今ここ(now and here)」を大事にすると……。

まあよい。あと2軒神社を回る予定だ。計7人の神様に多数決で決めてもらう。



次の更新は来週の予定です。

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