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キモシェアハウス漂流記第十五話

ガクヅケ木田が利尻島のnoteを書いて、僕がコツコツ書いてあるnoteの売り上げを光の速さで抜き去った。

内容はデータで貰って読ませてもらったのだが、確かに話題を呼ぶ内容であるのは間違い無く、その売り上げの数字を叩き出すことも納得出来る。

しかし、悔しい。

俺がキモシェアハウスに有料note文化を持ってきたのに、何故木田が…俺だってビッグマネードリームを掴みたい。

その一心でnoteを更新したのだが、一時期より売り上げは下がっていた。

そして俺は考えた。

「アパレルだ。アパレルをやろう。」と

皆はSUZURIというアプリを知っているだろうか。
簡単に言うとグッズを自分で作り、それを販売出来るアプリなのだが、そこで俺は以前持っていたipadで書いた絵から服を作り、アパレル業界に参入し爆稼ぎしようと考えたのだ。

「村田大樹が限界まで天才ぶって書いた絵」というタイトルで、これがプリントされたアパレルを販売し始めた。

フォロワーが1万人もいる俺だ。もし1人一着買ったとして、バックが1000円…単純計算で1000万円。借金も返せてバイトせずに漫才だけ出来る。

そんなことを考えると頬が緩んだ。

販売開始してから幸先よく、7枚ほどのアパレルが売れた。

待っとけよタケオキクチ。そんなことを思っていた。

しかし翌日空いた口が塞がらないどころか、その空いた口にゴキブリが入ってきて住み出すような大事件が起こった。

なんと俺のアパレルの絵が卑猥な絵と判断され、販売停止になったのだ。

夢の1000万、俺を待ってるタケオキクチ…頭が真っ白になった。

と、同時にとんでもない怒りが湧き出した。

100歩譲って卑猥な絵で販売停止は分かる。ただ、管理者画面、出品者本人しか見れない画面の俺のアパレルに

モザイクがかけられていた。

SUZURIはどこまで俺のアパレルをコケにしたら気が済むんや。

俺はXでSUZURIに喧嘩を売ることに決めた。

そしてそれが上手いことバズって俺の2作目のアパレル

どシンプルな虎の絵

これがメガヒットになれば良い。そう思っていた。

しかもこのアパレル販売停止事件が起こったのが、10/4。

次の日の10/5は俺の誕生日。誕生日ブーストもかかって億万長者になれることは間違いなし。

10/4 12:29 これをポストした。

準備は完了。そのはずだった。

しかし、ちょうどそのとき俺のアパレルの裏で

「木田利尻note事件」


が大勃発した。

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