地獄の扁桃炎日記
この日記は扁桃炎に侵され、その扁桃炎が悪化し、扁桃炎のお兄ちゃんみたいな病気に侵され、入院することになった可哀想な芸人のお話です。
皆さんもこれを呼んでマジで気をつけてください。
2024年5月27日俺は家の近くの耳鼻咽喉科のクリニックで「扁桃炎(へんとうえん)」と診断された。
今月だけでライブが約40本、そして単独やユニットもたくさん決まり、よしゃ!頑張りどころや!!と思った矢先…
俺の扁桃腺は膿だらけになった。
5/27。起きた瞬間喉が痛み、鏡で扁桃腺を見ると白い膿がついていた。
(うわぁ…最悪や…)
そもそも、扁桃炎とは何か知らない人の為に説明すると、疲れとかから、扁桃腺についたウイルスや細菌が増殖し、喉に炎症を起こしている状態である。
何回か俺は扁桃炎を経験していたから、この後39度近くの熱が出たり唾が飲み込めなくなるぐらい喉が腫れて痛むのも分かっていたから熱とかも出てない今のうちに。と思って、急いで病院に行った。
あとあと気づくのだが、この病院である過ちを俺は犯してしまった。
受け付けを済ませて呼び込まれる。「どうされました?」と先生が聞く。
普通なら「いやぁちょっと喉が痛くて…」とやんわり状況を伝えながら話を進めるのだが、ちょっと知識あった俺は
「扁桃炎っす!」
と、なんかカッコつけてしまった。
で、熱がないことも伝え、口の中を見せて先生も「あー…扁桃炎だね」と言ってマジで45秒ぐらいで診断が終わった。
(は、早ぁ…)
あまりの診断の早さに、ビビりながら処方箋を受け取り病院の下に併設された薬局で待つ。薬を貰ったときに俺は気づいてしまった…
(ちょっ、ちょっと待ってくれよ…炎症抑える作用の薬はあるけど抗生物質無いやないか!!)
抗生物質とは扁桃炎をすぐに治してくれるめちゃくちゃ強いスーパードラッグなのだが、今回渡された薬の中にそれが無かったのだ。
俺は薬局の先生に聞いた
「あのー…抗生物質って…」
「あ、一応この薬が炎症を抑える抗生物質のようなお薬になります…」
内心俺は
(抗生物質の"ような"やったら抗生物質ちゃうやんけ!!多分あの医者俺が扁桃炎っすよ!とか、ちょっとかましたの腹立って、ざっこい薬しか渡してけぇへんかったんちゃん!!)
とブチ切れていたが、昔から餅は餅屋という言葉があるように専門職の人が1番よく知ってるのだ。俺は薬局の先生に
「なるほど、分かりました。」と言って、5日分の薬を受け取りキモシェアハウスに帰った。
※ちなみに心配しないで欲しいのだが、扁桃炎は空気感染とかは無いので他のキモシェア民は大丈夫。
そして次の日の5/28の俺をフィーチャーしてくれる予定だったライブは大事を取ってお休みをいただき、相方のかつやまに代演してもらった。
その次の日の5/29はGERAでやっているド桜のジャスティンオータニというラジオの最終回の公開収録だった。しかし喉が治らないということでエバースの佐々木に代演してもらって迷惑をかけた。
段々焦りが強くなる。
5/30もピュートのライブに呼んでもらっていた。
全てを休んだ。
もう30日までで痛み止めのロキソニンは全て飲み尽くした。日に日に体調が悪くなり、喉の痛さもピークになり、熱も39度を越した。流石に死ぬ!と思った俺は、日付回って5/31の深夜。
救急車を呼んだ。
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¥ 1,000
金で窒息させてくれ。