キモシェアハウス漂流記第十二話
最近キモシェアハウスにはゴキブリ発生問題が勃発し、俺達は日々ゴキブリに怯えている。
同じ敵に怯えているはずなのに、第十一話にも書いたが、俺とガクヅケ木田は片付ける片付けない論争でバチバチに歪みあっている。
しかも俺と木田は同じ部屋にいるのにだ。
この間は何の嫌がらせか、俺が昼寝をしようとしたときにあろうことか部屋でカレーを食うて来た。
許せない。
片付けないと言っただけなのにだ。
しかし、この部屋を見てほしい。片付けようと言った男の部屋か?
結局は口だけなのだ。
皆のやる気を促して片付けさせ自分は楽をしようという魂胆が見え見えなのだ。
体型を見れば一発で分かる。
偽善という脂肪に包まれたこの醜い体を。
こいつが心底で「片付けたい」なんて言うはずない。
俺もただ単に片付けたくないから片付けたくないと言ってるんじゃない、こいつの思い通りになりたくないから言っているのだ。
こっちがどれだけ対抗しようがコイツはいつもこの余裕の表情。
全てにおいて、腹が立つ。だが、寝るときは毎回同じ部屋。
俺はもうこいつとの生活に耐えられない。
まず木田は
自分の部屋がありながら家賃30000円
そして、部屋が無い俺の家賃が20000円
部屋の中にある8割のものが木田のもの、何なら俺の唯一の居住区、押し入れにも木田のものがパンパンに詰まっている。
全てがおかしい。最初はすごく感謝していたが、今となっては木田が笑うシステムになっていたことに気づいた。
ある日起きるとき目の前に木田のお気に入りの不気味なぬいぐるみラッキーを目の前に置かれるイタズラをされて心臓が止まるかと思ったとき決心した。
復讐しよう。
しかし、起きている木田は抵抗する。
だから俺は寝ている木田に仕返しをしていくことにした。
ここからは仕返しの内容とさせていただく。
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¥ 300
金で窒息させてくれ。