やりたいことへまっすぐ。家族を巻き込んでセールスデザイナーになった4歳児ママ：ドリママPjt.インタビューPart.1 片瀬翔子さん《前編》
DreamMamaProject（通称 ドリママ）では、
メンバーの「過去・現在・未来」にそれぞれスポットを当てることで、その方の考え方や生き方・人となりを浮き彫りにしていけたらと思っています。
インタビューを読んだ方が共感し、刺激を受け、今後の活動に活かしていただく一つのきっかけになれば幸いです。
記念すべき第一弾は AinoDesign ほしい！の仕組みをつくる人
片瀬翔子さんです！（以下 しょこさん）
在宅フリーランスとして働かれてるしょこさんは、お仕事はもちろん、ブログやラジオなど新しいことにどんどん挑戦されています。
4才の息子さんのお母さんでありながら、生き生きと楽しく働くその姿に、インタビューをしているこちらが元気をもらえました。
今回は、そのバイタリティー溢れるキュートなしょこさんの『素顔』に迫ります！
【片瀬翔子さん プロフィール】
片瀬 翔子（かたせ しょうこ）
1988年生まれ、静岡県浜松市出身。
大学卒業後は住宅営業として坪単価70万円をこえる高級住宅の営業・企画を行う。妊娠後は、在宅でITサポートやディレクションを行い、エンドユーザーに寄り添ったフロント設計や講座運用に多数携わる。FB広告運用、LP制作の経験をする中で、「心の動く瞬間を一緒に作りたい！」
という思いを強くし、独立。
現在は徹底した顧客目線による「ベネフィット最優先デザイン制作」のもとランディングページ・バナー・名刺などの制作を行っている。
HP https://ainodesign.site/
Webラジオ しょこのフリーランス満喫ラジオ
【今の自分をつくった会社員時代】
ー結婚前は工務店の営業マンだったとのこと。
ここでの経験が今のしょこさんにとって重要なものだったようですね。
働き方としては、朝から晩まで働くような、すごくハードなところでした。
でも人はすごくよくて。人間関係に恵まれたっていうのはあるんですが。
すごくいい会社だったんです。人を育てようとしてくれているような。
入社してすぐに、新商品の企画に関わることができて、
「豊かな暮らしってなんだろう」
「私たちがつくる家にはどんな人が暮らすんだろう」という、ものづくりに対する本質的な視点に触れることができたのは大きいですね。
あとはそういう人たちに見合う自分でいるために、豊かな暮らしを求めているお客さんたちに見合う自分を求められるような仕事であり会社だったので、自分の心を豊かにするとか、自分の人間性を磨くというか、そういう努力をしなさいという感じでした。
そこで自分がどういう風にありたいかみたいなことを考えさせられて。
先輩もできた人が多いし、上司も完成されたというよりは人間らしくいいものを求めていくっていう素敵な方々ばかりでした。
そこに浸れたことで自分もすごく浄化されたような。自分のダークサイドみたいなものがフォースによって抑えられていったような(笑)
そういう時間だったと思っています。
ーどんな仕事でもそうだと思うんですが、人を育てるってすごく難しいと思うんです。だから上司に恵まれたっていうのはすごく大きいですよね。
そうですね。それが今の自分につながっているというのはすごくありますね。
【在宅フリーランスになるまで】
ー恵まれた会社員時代でしたが、時間的には忙しかったようですね？
そうですね。没頭すると四六時中仕事のことを考えてしまうのでとても家庭なんてとても・・・という気持ちでした。
当時お付き合いしていた人（現夫）も1日15時間くらい働いてたので、結婚するならお互い仕事を変えなくてはだめかな、と何となく思っていました。
そのため退職後、新しい職場に就職したんですが、とたんに妊娠がわかって・・・悪阻で匂いに過敏になってしまい、退職しました。
このタイミングで無職だったし、妊婦を新たに雇うと思う経営者はいないですよね（笑）
じゃあ妊婦の私にできることを今からやっておこうと思って始めたのが在宅ワークでした。
ーそれがきっかけだったんですね。
一番最初にやったのは手書きのチラシを500円で販売するということを、ココナラでやっていました。
楽しかったのですが、その月の売上をみたら「500円」って表示されてて。これはお小遣いにするのも大変だと思って辞めました。
そのあと完全に在宅の人たちだけのチームに入って、在宅ワークをするようになりました。
そのときはバックオフィス業務という事務みたいなことをやっていて、出産する2日前ぐらいまでそこで働いていたんです。
ー本当にギリギリまで働いていたんですね。
出産してすぐはさすがにしんどいなと思ってお休みして、2か月目になった時にそろそろやろうかと思ったのですが、月5時間ぐらいしか働けないと言われてしまって。月5時間で時給500円だからこれは考えようと。
それで、3ヶ月のときに子どもを旦那さんにあずけて、東京に面接に行ったんです。そこで経営者さんと面談をしてクリエイティブサポートっていう資料作成とか、経営者さんがやりたいクリエイティブ全般の代行を在宅でやらせてもらうことになり、それを３年間やりました。
ーブランクなくお仕事を続けていくことができたんですね。
子どもを育てながらできたのは本当にありがたかったです。
私自身が子どもと二人っきりというのが精神衛生上怪しかったので…。社会とのつながりを持っておこうと思ったのはありました。
ー社会との繋がり、大事ですよね……わかります。
独立を決心されたきっかけは？
クリエイティブサポートとして入ったものの、わりと何でも屋で。
例えば人の採用とか事務処理とか、契約書類の作成とか、そういうことまでやっていたのですが、
やっぱりデザイン業務に集中したいなと思うようになって、どうしても、もの作りがやりたいって思い始めてしまったんです。
それが2018年の10月とか11月ぐらいでした。
そこから私ができるデザインってなんだろうと悶々と考え始めて。
もともと営業マンだったから営業とかセールスに近しいデザインをやるのが自然かなというか。
ossoさんがつくるような繊細なデザインも大好きなんですが、私はその領域で活躍する土壌がないなと思い、セールスデザインの先生について勉強して、それをもって独立したという感じです。
【セールスデザインとは？】
ーセールスデザイナーとはどんなお仕事でしょうか？
セールスデザインを選ぶ前に、
LP（ランディングページ）というものを作るのがとても楽しいなと思っていたんです。
LPというのは一つの目的をもって作られたサイトです。
例えば、申し込みをする、お問い合わせをする、購入する、といったことを目的にして、その目的に必要なものだけを入れたページをLPといいます。
その制作プロセスそのものが営業だったり、セールスのそれとすごく似ているんです。
レストランに例えると、お店前のショーケースや店構えが「キャッチコピー」⇒ショーケースを覗くと産地とか価格などお客さんが判断したり決断するための要素が全て詰まっている。⇒いいなと思って店内に入る。
そんなストーリーを１ページに詰め込むのがLPの面白いところかなと思います。
セールスデザインとは、この「お店に入ってもらう」または「購入してもらう」行動をより効果的に高めるデザイン手法だと思っています。
真逆なもので言うとイメージデザインですかね。
啓蒙活動のデザインとかイメージ広告とか。
良い印象を持ってもらうというか、特に行動を目的としていない広告。
それに対して、セールスデザインは売ることや行動に特化したデザインだと思っています。
ロゴとかは良い印象を持ってもらうとか信頼を持ってもらうとかそういうところですよね。そういうことが得意なデザインもあるので。
デザインそのものにいろんな種類があって、Webと紙だけじゃないというか。
私自身は、デザインをするのはデザイナーだけじゃなく、例えば企業家とか経営者さんもビジネスをデザインしているし、いろんなデザインの分野だったり、ジャンルがあると思っているんです。
その中で私は「売るためのデザイン」というのを力を入れてやっていこうかなと思っています。
ーお客さんと一緒に作り上げていく感じですね。
そうですね。
ですから、マーケティングとか、ビジネスモデルとか、そういうところにまで少しお話をお伺いしながらやることが多いです。
ー独立するのに不安はありませんでしたか？
不安はないといえば嘘になるんですが、
もともと3年間やっていた在宅ワークも働かなければお給料がでない感じだったので、それはかわらないというか。
私は独立当初、前職からのご紹介やツテではなく、お付き合いから全て新しくはじめていくと決めていたので、お仕事の探し先はクラウドソーシング一択でした。
9月にスタートして10月に20件くらいご依頼をいただけ、「未経験でも、やり方次第で仕事が取れる」という手ごたえを感じることができました。
この経験で、「仕事が無くなったらまたクラウドソーシングからやり直そう」という気持ちになれたのが大きいですね。
また、独立当初から同時にブログの収益化もスタートし、まだまだ収益の柱としては細いのですが（笑）デザイン一本で独立する不安解消には役立ってくれています。
あとは、旦那さんの収入がある、というのも本当にありがたいです。
ーどういったときに「この仕事をしていて良かった」と思いますか？
どんな仕事を任されても楽しいのですが、
LPとか集客の仕組み化とかそういうところでお声がけいただけるようになったのは、旗上げしてよかったなと思います。
お客さんも基本的に集客をしたいっていう前提でいらっしゃるので、
例えば納品した後も関係性が続くことが多いんですよ。
テストしたら、こんなテキストも試してみたいんだけど変えてくれない？みたいな話とか。
納品した後の関係性が続くのはありがたいなと思っています。
ー逆にどんなときに嫌だなとか難しいとか
苦労しているところはありますか？
あんまりないんですよ～。
独立して、すべてのストレスから解き放たれたような感覚がまだありまして…（笑）
猪突猛進、やりたいことにまっすぐだったしょこさん。
後編は、子育てと仕事の両立方法などをうかがいます。
（文責 かのん）
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片瀬翔子（しょこ）／ セールスデザイナー
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