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歯列矯正終了記念日

今日、次女の歯列矯正が終わった。実に4年、いや、5年かかったかな。長かったね。抜歯したり口の中にワイヤーが引っかかって痛い思いもしたし、通院もなかなか大変だった(通院中に引っ越しもしたし大学進学で県外に出た)。
ちょっとチャラ目の矯正専門医(最初不安だったが腕は確かだったのね)に「はーい文句なし!」と言われリテーナーの器具をはずされ、終了となった。

 私に似て乱杭気味だった娘の歯並びは、まっすぐきれいに揃ってとても美しくなった。よかった、本当によかったね。

歯並びはとても大事だ。自分では歯並びが悪いままこんなもんかなと生きてきたけど、揃っていない前歯ではものを噛みきれないからキレイに食べられないし、でこぼこだから虫歯にもなりやすいし、発音も不明瞭なんだ、とだいぶ大人になってから気づいたときはちょっと絶望した。子どもの頃に歯列矯正をしておけばよかったな。ワイヤーに抵抗があったのもあるけど、お金がかかるからって聞いて遠慮したんだった。


誰にでも子どもの頃の果たせなかった思いみたいなものはあろうかと思う。
私の中の小さい子どもは「本当は歯並びを治したい」と言っていた。言いたくて言えずに大人になってしまった。

だから、子どもができて、歯並びが悪かったら絶対に矯正をさせると決めていた。本人が望もうが望むまいが。

次女を歯科矯正の相談へ連れていった時、彼女はやはりちょっと躊躇していた。昔の私のように。
たくさん歯も抜くんだよね。何年もかかるんだよね。お金もたくさんかかるよね。
私は聞く耳を持たなかった。

始まって見ると矯正というものはなかなかに大変で、その長い道のりの途中には何度か泣き言を言っていたし、強行した私を恨んだこともあっただろうと思う。そんな彼女も、今日という日は晴れやかに嬉しそうだった。

「歯並びが良くなって本当によかった。ママありがとう」

「それはこちらこそだよ」

嬉しそうな娘を見て私も嬉しい。そして、私のなかの小さい子どもも、静かに報われた日だった。

追伸。歯列矯正はQOL向上に大変寄与するものなので、早く保険適用になると良いと思います。この世から歯並びに悩む人がいなくなりますように。





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